第18回:
少額株式投資 / 子供専用Uber / 火星ロケット / 健康優遇保険/ ルームメイトマーケット 2017年12月15日

今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

  1. 「少額株式投資」Stockpile
  2. www.stockpile.com
    [Service/金融] Stockpile
    Series B ($30M) Arbor Ventures, Eight Roads Ventures, Hanna Ventures, Mayfield Fund and Wang Ventures

    指定した金額分の株式を購入・プレゼントできるアプリ。
    株数ではなく金額を指定できるため、数ドルしか持っていないユーザーでも簡単に、AmazonやAlphabet(Google)のような一株約$1,000の株を購入できる。無料で使用でき、手数料は取引毎に99¢支払うのみ。AppleやDisneyやTeslaなどを含む1,000以上の企業から選ぶことができる。ミレニアル世代をターゲットとしており、親の許可があれば18歳以下の子供でも使用できる。
    実際30%の会員が18歳以下とのこと。また、Target、Safeway、Lowesなどでギフトカードとしても販売されており、$50、$100などの金額分の株をギフトカードとしてプレゼントすることもできる(株がいらない場合は、金券としても活用可能)。
    2010年創業、本社はパロアルト。Eight Roads Ventures等から今回調達した$30Mは、更なるミレニアル世代のユーザー獲得に活用する予定。

  3. 「子供専用Uber」HopSkipDrive
  4. www.hopskipdrive.com
    [App/交通] HopSkipDrive
    Series B ($7.4M) FirstMark Capital, Student Transportation and Upfront Ventures

    多忙な保護者に代わって子供を送迎するサービス。
    自動車で家まで子供を迎えに来てくれるオンデマンドサービス。安全性を特に重視しており、CareDriversと呼ばれる送迎ドライバーになるには、5年以上の育児経験など、15項目の厳しい条件を満たす必要がある。更に乗車中も、リアルタイムで追跡・監視している。料金は一家族16ドル、相乗りの場合は7ドルから。既にロサンゼルス、オレンジカウンティ、ベイエリアの2,500以上の学校や、200以上の私立・公立・チャータースクール・非営利団体と提携済み。
    3人のワーキングマザーによって2014年に創業、本社はロサンゼルス。Student Transportation等から今回調達した$7.4Mは、新規マーケットの開拓に活用する予定。

  5. 「火星ロケット」SpaceX
  6. www.spacex.com
    [HW/宇宙] SpaceX
    Series E-II ($100M) Founders Fund, Undisclosed Investors and Valor Equity Partners

    火星移住を目指すイーロンマスクのロケット事業。
    これまでスペースXの商用ロケット「Falcon 9(ファルコン9)」は、2010年の初打ち上げ以来、およそ40回の打ち上げを行っている。直近の発表では、2022年にNASAとは別に独自で火星への物資輸送ミッションを、2024年には火星へ有人探査ミッションを実施する予定とのこと。21世紀の半ばには火星に都市を築くという壮大なミッションを掲げている。アマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏もBlue Originという民間ロケット会社を起業しており、宇宙ビジネスからますます目が離せない。
     2002年創業、本社はロサンゼルス。Founders Fund等から今回調達した$100Mは、引き続き開発に活用する予定。これまでの調達額は、$1.6B。

  7. 「健康優遇保険」Health IQ
  8. www.healthiq.com
    [Service/保険] Health IQ
    Series C ($34.6M) Andreessen Horowitz, CRV, First Round Capital and Foundation Capital

    健康志向の人が優遇される保険サービス。
    マラソンランナーやベジタリアンなど健康志向の人たちに対し、従来の保険より平均して4~33%安い保険を提供している。例えば、同社が開発した健康に関するテスト(約30問)の結果が高得点だったユーザーは、保険料が平均4%安くなったり、「1マイル(1.6km)を8分以内で走れる」など、一定の健康レベルを維持していることが証明できれば、更に割引が適用される。2016年1月以降、これまでの販売額は53億ドルにのぼるとのこと。
    2014年創業、本社はサンフランシスコ。Andreessen Horowitz等から今回調達した$34.6Mは、ベイエリアとサンディエゴオフィスの採用及び、引き続き商品開発に活用する予定。

  9. 「ルームメイトマーケット」Roomi
  10. www.roomiapp.com
    [App/部屋] Roomi
    Series A ($11M) Atami Capital, DCM Ventures, Great Oaks Venture Capital, JXC Ventures, Rosecliff Ventures and Townsquare Media

    ルームメイトを簡単に探せるマッチングサイト。
    詳細なプロファイルから、トレーニングが趣味やパーティー好きなど、自身の特性に応じたルームメイトを探すことができる。更に、アプリはFacebookと同期しているため、候補者の特性についても事前に知ることが可能。ターゲットは、家を買わないミレニアム世代やZ世代。初年度のダウンロード数は10万以上で、既にユーザーは100万人に到達し、登録されているアパートは25万戸にのぼるとのこと。
    2013年創業、本社はニューヨーク。Atami Capital、DCM Ventures等から今回調達した$11Mは、全米および海外へのサービス拡大に活用する予定。

宮田 拓弥(Tak Miyata)
Scrum Ventures General Partner


MiyataMiyata 1972年、神奈川県生まれ。1997年早稲田大学大学院理工学研究科薄膜材料工学修了、同年にはロス・ペロー率いるElectronic Data Systems (EDS)に入社。26歳で起業を決意。日米両方での起業&Exit経験を経て、2009年ミクシィのアライアンス担当役員に就任し、Mixi America CEOを務める。2013年Scrum Venturesを創業。


Scrum Ventures
http://scrum.vc/
Zen Square/DG717
717 Market St, #100
San Francisco CA 94103