J weekly | サンフランシスコのフリーペーパー

COFFEE2015年11月2日

日常でも旅行先でも街角を歩いている時の楽しみの一つに「その街の香りを楽しむ」というものがある。パン屋の店先の香ばしいパンの香り、インテリアショップのルームコロンの香り、そして何より誘われるのはカフェからの「コーヒー」の香りだ。今ベイエリアの街角はどこも美味しそうなコーヒーの香りで包まれている。
しかし、20年も前のアメリカのコーヒーと言えば、香りも味もなく、ただ少し茶色に色づいたお湯であって、「雑巾をしぼった水」と揶揄される程まずかった。それがシアトル系のコーヒーショップの進出で、今のようなグルメなコーヒーに変化を遂げたのだ。その推移を3世代に分けて見てみよう。

第1世代(1770~1980年頃)

  • 1773年のボストン茶会事件を境により多くの人がコーヒーを飲み始める
  • 年を重ねるごとに増大するコーヒーの需要に応えるため、コーヒー豆を大量に生産する技術、コーヒー豆を包装する技術が進化する
  • 全世界的に市場を拡大していくが、儲けを優先し、味や品質は二の次、何よりも低価格であることが問われる時代へ突入
  • 粗悪な"アメリカンコーヒー"が出回ることに
  • アメリカンコーヒーの粗悪な味、さらにはコーヒーが不健康なものだという偽りの噂などにより、若者のコーヒー離れが進む
  • 消費者に質のよいコーヒーを提供し、第一世代からの脱却をはかろうとするスターバックスコーヒー、ピーツコーヒーなど、シアトル系コーヒーがこの時期に誕生

第2世代(1980~2000年頃)

  • シアトル系コーヒーの代表格・スターバックスなどの力により、スペシャルティコーヒーがドリンクビジネスとして大きく成長
  • 1982年には質の良いコーヒーの基準作りのためにアメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)が組織される。これによりスペシャルティコーヒーの認知度が上昇

第3世代(2000年〜現在)

  • 第2世代から生まれたコーヒーのおいしさや飲む環境をさらに追求しようとする世代。この世代の躍進、ムーブメントを「サード・ウェーブ」と呼ぶ。豆の個性に合わせた焙煎&抽出方法にも第2世代以上に徹底的にこだわっている

アメリカン・コーヒーとは

薄いと思われているアメリカンコーヒーとは、浅い焙煎のコーヒーで淹れたもので、コーヒーに水を足して薄くしているのではなく、焙煎を浅くしているから色が薄いのである。今のアメリカンコーヒーは、焙煎が浅いシナモンローストで淹れたコーヒーが主流で、焙煎が浅いため苦味は弱く、逆に酸味は強いコーヒーができる。飲みやすいけどカフェインは実は多め。カフェインは、焙煎によって順に減るので、焙煎が浅いとカフェインが多く残ることになるためだ。
歴史的に考えてみると、ヨーロッパから移住してきたころには、高度なドリップマシーンやコーヒーミルなどはなかったため、豆はほぼ荒く挽かれて、プレス式の抽出方法だったため、このようなコーヒーが誕生したと考えられている。また、実はアメリカは元々コーヒーより紅茶の文化だったため、より紅茶に近い飲み物にしたという説もある。
そしてボストン茶会事件により紅茶の輸入が途絶え、代用品としてコーヒーを飲むようになった。

水質にも関係

アメリカ西部地域の水質はアルカリ質のためそのままでは胃腸に良くないと言われ、豆を浅くローストして水質に合わせたコーヒーにして飲んだと言われている。また東海岸の水質は西部よりもアルカリ性ではないので、濃い目のコーヒーが好まれたようだ。

西部開拓時代にコーヒーが普及した理由
カウボーイたちの間でパーコレーター式が普及


パーコレーター式とは、1820年代にフランスで考案され、西部開拓時代のアメリカで普及した「循環式のコーヒー抽出器具」のこと。カウボーイ達は 厳しい自然環境の中で、暖を取るために薄いコーヒーを沢山飲んだそう。薄いコーヒーなら砂糖を入れないでもよく、煮詰まりにくいといった理由もあった。また一緒に食べるパンは固めだったために薄いコーヒーのほうが相性がよかった。

参考:NAVERまとめ

オーストリア

▶カフェ・マリア・テレジア

コーヒーにオレンジリキュールを入れた物。更にホイップクリームとキャンディを乗せる。ウィーンでコーヒー文化が栄えたのは、女帝マリア・テレジアがコーヒー好きだったから。その感謝の気持ちをこめて、このコーヒーが作られた。

フィンランド

▶カフェオスト

フィランド中等部で飲まれるコーヒー。コーヒーの中にレッドチーズと言われるチーズを入れて飲む。

スペイン

▶カフェ・ボンボン

コーヒーにコンデンスミルクを入れた物。コーヒーの苦味とコンデンスミルクの甘さが程よくマッチ。スペインのレバンテ地方で人気の飲み物。

▶カフェ・コン・レチェ

カフェラテのスペイン版。エスプレッソに同量のミルクを入れた物。

ギリシャ

▶フラッペ

エバミルク(無糖練乳)と氷水を使って、インスタントコーヒーでつくるアイスコーヒー。ゴージャスではないが美味しい。

イタリア

▶マロッキーノ

エスプレッソにチョコレートを加えたコーヒー。作り方は、上からココアパウダーとフォームドミルクを入れる。イタリアのミラノで生まれた新しいコーヒー。

▶カプチーノ

世界中で愛されるカプチーノ。エスプレッソにクリーム状に泡立てたミルクを加えたコーヒー。泡立てたミルクがフワっと口に広がります。

▶カフェ・フレッド

イタリアのアイスコーヒー。熱々の出来立てのエスプレッソに砂糖を混ぜて冷やした物。イタリアでシンプルなアイスコーヒーを飲むならこれ。フレッドとはイタリア語で「冷たい」という意味。

フランス

▶カフェ・ロワイヤル

スプーンの上に乗ったブランデーを染み込ませた砂糖に火をつけると青い炎がでるという演出を楽しむ飲み方。カップの中身はホットコーヒー。ナポレオンが愛飲したことで有名。

▶カフェ・オ・レ

日本でもおなじみのカフェオレ。濃く淹れたコーヒーに同量の熱いミルクを入れた物。苦味がなく、ミルクのまろやかさが口に広がる。コーヒーが苦手な人には飲みやすい一品。

アイルランド

▶アイリッシュコーヒー

アイリッシュ・ウイスキーをベースとしたカクテル。砂糖、リキュール、ウィスキー、コーヒーを混ぜ、生クリームを上からトッピングする。一杯飲むと体中が温かくなる。

ドイツ

▶カフェ・シュナップス

ドイツ語で「シュナップス」とは「火の酒」「強い酒」という意味。穀物・ハーブ・果物などから作られた果実酒で、アルコール度数は40%前後。洋ナシ、サクランボ、プラム、リンゴなどのブランデー全般がシュナップスと呼ばれている。

ブラジル

▶カフェジーニョ

カフェジーニョとは、デミタス・カップよりも小さいカップに、ブラジル・コーヒーを淹れて、たっぷりの砂糖を加えたもの。ショート・エスプレッソに似ている。

メキシコ

▶モカ・カリエンテ・ジャバネサ

コーヒーとココアを割った後にマシュマロを入れたコーヒー。メキシコのクリスマスに飲む。

キューバ

▶キューバコーヒー

ミルク、砂糖なしの濃いコーヒー。

インド

▶インディアンコーヒー

インドにおけるコーヒーの飲み方のひとつ。コーヒー自体は少量のコーヒーにミルクと砂糖を多く使った物。淹れ方が特徴的で、金属の器を2つ使って高い位置から注ぐことを繰り返し、泡立てることでまろやかな風味を楽しむ。

▶インディアンコーヒー

インドにおけるコーヒーの飲み方のひとつ。コーヒー自体は少量のコーヒーにミルクと砂糖を多く使った物。淹れ方が特徴的で、金属の器を2つ使って高い位置から注ぐことを繰り返し、泡立てることでまろやかな風味を楽しむ。

中国・香港

▶鴛鴦茶(えんおうちゃ)

コーヒーとミルクティーをミックスしたもの。パンチが効いた味。

ベトナム

▶ベトナムコーヒー

濃いコーヒーにコンデンスミルクを入れたコーヒー。濃く入れたコーヒーの渋さと香りに加え、コンデンスミルクの甘さがうまくマッチしたコーヒー。

▶ベトナムエッグコーヒー

コーヒーにコンデンスミルクと生卵を混ぜた物を入れたコーヒー。カスタードのような甘さで、飲み物というよりはデザート感覚に近い。

▶ヨールグルトコーヒー

コーヒーにヨーグルトと練乳を混ぜたコーヒー。コーヒーの苦さに加え、ヨーグルトの酸味と練乳の甘さを楽しめる。

トルコ

▶ターキッシュコーヒー

コーヒー粉を水で煮立てて、こさずにカップに注いで、粉が沈んだ所を上澄みだけ飲むという飲み方。2013年にユネスコの無形文化財に認定された。

サウジアラビア

▶アラビアコーヒー

中東で飲まれているコーヒー。コーヒー粉をフィルターでこさずに沸騰したお湯にコーヒー粉を入れて煮詰める。カップに煮詰めたコーヒーを注ぎ、コーヒー粉が沈んだ後に上澄みだけを飲む。イスラエル以外の国ではターキッシュコーヒーと呼ばれているのが一般的。

モロッコ

▶カフェ・デ・ゼピス

ゴマ、ブラックペッパー、ナツメグなどのスパイスをコーヒー豆に混ぜて挽き、淹れたコーヒー。薫り高くパンチの効いた味。

エチオピア

▶カフェ・デ・ゼピス

ただ飲むだけでなく、豆を煎り、挽いて、淹れ、漉してサーブする一連の所作を楽しむ。コーヒーセレモニーと言い、コーヒー発祥の地エチオピア伝統の人をもてなす儀式のこと。感覚的には日本の茶道と似ている。