J weekly | サンフランシスコのフリーペーパー

プチ特集2016年5月20日

   不妊治療

米国での不妊治療最新情報

男女の社会的な役割の変化と経済の変化に影響された少子化や、女性の社会進出による晩婚化が社会問題になってから久しい。これは経済、社会、文化、医療とあらゆる面を見直す必要があり、先進国が直面する問題である。今回は、それらに関連する「不妊治療」に関して焦点をあて、私達の住むここアメリカでは一体どのような対策が取られているのかを調べてみた。

■そもそも不妊とは?

健康な男女のカップルが避妊をしない自然な状態で性交をしているにもかかわらず妊娠に至らないか、出産まで妊娠状態を維持することができないことをいう。WHO、日本産科婦人科学会ともに、「1年以内に妊娠に至れない状態」と定義している。

■不妊の原因は?

カップルが妊娠に至らない場合、そこには何らかの原因があり、それは男女で同じ割合であると言われている。その原因を克服できれば妊娠するわけだが、残念なことに原因が不明の場合もある。

不妊の原因の90%を占める4大原因とは、
  1. 1. 卵管異常
  2. 2. 精子異常
  3. 3. 排卵異常
  4. 4. 重度の子宮内膜症

また加齢による影響も見逃せない。男女とも、加齢により妊娠する・させる力が低下することが分かっている。妊娠を望むのであれば、早めにカップルで専門家に相談し、検査を行い原因が何かを知り治療の方針を立てることが大切だ。

■不妊治療とは?

一般的には次のような治療法がある。(通常は①→⑥の順で進められる)

不妊の原因の90%を占める4大原因とは、
  1. 1. タイミング法
    排卵の時期に合わせて性 交をする方法
  2. 2. 排卵誘発剤を用いる方法
    排卵誘発剤は大きく分けて2種類あり、1つは内服薬、もう1つは注射薬。症状により医師から説明がある。
  3. 3. 人工受精(AIU、IUI)自宅あるいは病院で精子を採取して、医師がいくつかの準備をした上で子宮内に入れる方法。
  4. 4. 体外受精(IVF、ET)
    排卵誘発剤を使用して排卵の準備をし、卵巣から卵子を採取。精子も採取し、調整した上で一定の数を卵子にかけ受精させる。その受精卵を子宮に戻す方法。
  5. 5. 顕微授精(ICSIなど)
    精子に運動能力などの問題がある時、1つの精子でも卵子の中に直接注入する方法。
  6. 6. 精子ドナー、卵子ドナー
    精子ドナーとは、男性の精子が全く存在しない場合、ドナーの精子を用いて人工授精をする方法。卵子ドナーとは、日本では少しずつ始まってはいるが、日本産科婦人科学会が全面的に容認していないないためまだ一般的には行われていない方法。医療の最新国アメリカで広く行われている「卵子提供プログラム」について次項で詳しく説明しよう。

■卵子提供プログラム、卵子ドナーとは?

卵子提供とは、妊娠をかなえるための良い卵子を作ることができない、または他の理由で卵子提供を必要としているカップルに卵子を提供するプロセスのこと。この卵子提供はIVF(体外受精)と言われるプロセスの一部になり、卵子(エッグ)ドナー(卵子提供者)とレシピエント(卵子受領者)の両方が治療を受けることになる。IVF(体外受精)は、女性の卵巣から卵子を採取し、採卵後の卵子をラボで受精させて受精卵を作り、それを子宮内に戻し(移植)し妊娠を試みる先端最新医療だ。

ドナーは、体外受精過程のうち卵子の採取の部分を、カップルの女性の代りに引き受けることになる。採卵に至るまでには排卵を誘発する為等のホルモン剤が投与され、また採卵時には麻酔が使用される。投薬による一時的な副作用がでる場合もあるが、長期的なリスクは無いと報告されている。
この先端生殖医療技術により、卵子提供は不妊治療では最も成功率の高い治療となっている。提供された卵子を受けて妊娠した女性は現在までに何千人にも登り、これは他の方法では可能となり得なかった事実である。

■卵子(エッグ)ドナーの資格・適性は?

エッグドナーに応募できる方

  1. 1. 満21才以上29歳までの健康な女性
  2. 2. ボディマス指数(BMI)29以下の方(※ BMI指数計算)
  3. 3. 性病を含む感染症・遺伝疾患を持たない方
  4. 4. たばこ・薬物・アルコール等の依存症でない方
  5. 5. 神安定剤の服用をしていない方
  6. 6. 医療検診等でクリニックへの通院(または通院のための滞在)が可能な方
  7. 7. 米国在住の方、または検診等のための渡米が可能な方(規定の交通費・滞在費支給)
  8. 8. 過去に一回でも妊娠あるいは出産された方は歓迎

資格・適性がご不明の方は、お気軽にお問合せ下さい。
お問い合わせ先:CROD
Toll-Free : 1-866-372-6744
Mon-Fri 9:00-17:00
E-mail : info@ranshi.com
URL : www.ranshi.com

   生殖医療コーディネート会社代表 川田ゆかり氏インタビュー

【卵子提供などの生殖医療コーディネーターとして活躍する、IFC社長・川田ゆかり氏に不妊治療の最新情報を伺った】

卵子提供などの生殖医療


■妊娠適齢期を知ろう妊娠できる年齢と妊娠したい年齢の差は20年!

そもそも日本の女性は、避妊についての情報は若い頃からみなさんご存知なのです。ところが、妊娠できる年齢の範囲となるとご存知ない。妊娠適齢期とは、自分自身の卵子で子供を産むことができる年齢のことを言い、女性の体は太古の昔からあまり変わっておらず、妊娠の限界というものは今も昔もあまり変わりはないのです。日米共に女性が社会進出しており、あらゆる分野で活躍していますよね。40代だと一番仕事が乗っているときだと思うのですが、その年齢だと自己卵子での妊娠は難しくなってきているのです。PFCのハーバート院長が常に言うことなのですが、仕事をしている女性が親になる準備が整ってくる年齢と自己卵子が元気な年齢とは20年の差があり、その差を埋めるために不妊治療や卵子提供プログラムがあるのです。そしてアメリカにはそのプログラムが普通に存在しています。

■安全第一30年の実績

アメリカでは卵子提供は30年前から行われており、その間にドナーとの契約、ドナーを守る医療体制、ドナーとレシピエントお互いの立場を守る契約内容など、医療上も法的側面からも、社会的にも安全な環境が今では充分に整い安心して普通に行われているのが現状です。
日本では少しずつですが行われる方向になってきてはいます。しかし日本産科婦人科学会が全面的に容認していません。日本では過去に20回以上も体外受精を試みてから私達のところにお問い合わせいただくことがあります。心身の疲労、費用の負担、時間的負担などを考えるととてもお辛いことですよね。アメリカでは不妊治療の現場に心理カウンセラーが参加していますので、心のケアも行っています。
日本からだけではなく、世界各地の日本の方がアメリカでの治療を選択されていらっしゃいます。理由は、最新のアメリカの医療を日本語で受けられるということです。

■究極のボランティア命の贈り物

卵子ドナーの方はカリフォルニア州が定める成人21才から登録が可能になります。「ドナー」という言葉を聞くと「臓器提供」を想像される方がいらっしゃいますが、卵子ドナーは臓器提供ではありません。毎月の月経周期で流れてしまう卵子を採卵処置を行うことによりいただくことです。その採卵処置というものは、日本で行われている体外受精の際の卵子を採取する段階で行われているのと同じことをするので、日本で認可されていないことを行うということでもありません。実際は親知らずを抜く際に使用されるような軽い麻酔をかけますので、痛みはなく、時間も10分程度です。その前に5〜6回程クリニックにいらしていただくことになりますので、実際にかかる時間よりも拘束期間が長くなります。
レシピエントの方にとってドナーの方は女神様のような存在で、ドナーの方々の経験談をお読みいただけたらお分かりになられると思いますが、達成感と幸福感を同時に味わっていただけると思います。
未知の世界で、少し不安になられるかとは存じますが、20代の方々には是非真実を知っていただき、健康なお子さんを望んでいらっしゃる多くのカップルのためにご協力いただければと思います。

IFC社長・川田ゆかり氏プロフィール

北海道出身。16才で奨学金を得、留学のため単身渡米。1984年、コロラド大学経営修士号(MBA)を取得と同時にアメリカの永住権を得る。その後アメリカの一流医療機器会社にといて日本の技術を取り入れ手の開発プログラムに関わったり、日系企業の米国支社長を務める。
国際ビジネス・ウーマンの人名事典にも名を連ねる。現在イントロメッド社の社長としてインターナショナル・ファティリティー・センター(IFC)を運営するなど、日本では可能でない医療をアメリカで安心して受けられる環境と情報を提供している。サンフランシスコ在住。
著書に『いつまで産める?わたしの赤ちゃん』(実業之日本社)、『図説よくわかる臨床不妊治療学』(中外医学社)他への医療従事者向け専門書の執筆参加多数。

卵子提供プログラムの最先端をいくCRODドナーエージェンシー


■アメリカの卵子提供の歴史と、CROD提携クリニックの実績

卵子提供は、「体外受精」という不妊治療技術の一部として行なわれている。アメリカで体外受精の歴史が始まったのは1981年。その卵子提供の歴史の始まりから活躍し、世界的権威である院長に率いられた熟練の医師達が、CRODの提携しているパシフィック生殖医療センター(Pacific Fertility Center: 通称PFC。米国カリフォルニア州サンフランシスコ市)には多く在籍。卵子ドナーたちの担当医師となる。この技術は米国内でも最高のレベルを誇り、安全・安心で丁寧な治療の提供を最重要に心がけ卵子ドナーのサポートを行っている。
現在まで日本人をはじめ、韓国人・中国人など、数多くのアジア人卵子ドナーをサポートしており、アジア人ドナーの特性(体質、文化を含む)を深く理解。またCRODの日本人女性スタッフが、検診や採卵の際に同行し、通訳も行うので安心だ。

   Natural Easy Birth

妊娠したい方向けのセラピー


妊娠したくてもできないという悩みを持つカップルは10~15%にも上ると言われています。なぜ妊娠に至らないのか、医学的な原因が特定できる場合もあれば、はっきりした原因が分からない場合もあります。
近年の研究では、心の状態やストレスが妊娠に与える影響の大きさが注目されています。女性が妊娠するためには脳から女性ホルモンが分泌され、その情報が生殖器官に伝達される必要がありますが、ストレスが多い状況ではその流れが阻害されてしまいます。「今は妊娠に適した状況ではない」というシグナルが心から体に送られてしまうのです。ホルモンの分泌や伝達がうまくいかなければ当然、排卵や着床も起こりにくくなります。また、ストレスは男性の生殖機能にも影響を与えます。
深いリラクゼーション状態で潜在意識に働きかけるヒプノセラピー(催眠療法)は、妊娠に導く効果が非常に高いことで知られています。あるリサーチによると、ヒプノセラピーによって不妊治療の成功確率が2倍になったという結果が出ています。

■ストレスや不安の解放

不妊に悩む方たちはプレッシャーやあせりなど、様々なつらい思いを抱えています。ヒプノセラピーのセッションで深くリラックスし、ストレスや不安、怒り、悲しみを解放することで心と体が本来のバランスを取り戻していきます。

■妊娠を妨げている思いの解放

どんなに子供が欲しいと思っていても、自分でも気付かない相反する思いが妊娠を妨げてしまっていることがあります。心の奥底にある思い込みやネガティブな感情を解放することで、心身ともに妊娠しやすい状態へと変えていくことができます。

■治療の成功率アップ

不妊治療には肉体的、精神的にも大きな負担が伴うため、治療そのものがストレスとなって妊娠しづらくなってしまうことも少なくありません。セラピーでは治療のストレスの解放や、治療の効果を最大限にするイメージ作りを行っていきます。また、自己注射の苦痛を減らす方法や、結果待ちの日までをポジティブに過ごす方法などのアドバイスも行っています。

中村 夏実

苦痛の少ない穏やかな自然出産のための準備プログラムHypnoBirthing®講師。HypnoBirthing® Instituteの認定Fertility コンサルタントとして、妊娠したい方向けのヒプノセラピーも行っている。
電話:650-539-8341
ウェブ:www.naturaleasybirth.com
307 South B Street #8, San Mateo, CA 94401

    King Hand

不妊治療について


まずは不妊の原因として、主に2種類あるといわれています。一つは先天的(配管が異常に細いなど)な体の問題で、この場合は手術が必要となります。そしてもう一つは、精神的(ストレスやホルモンバランスの乱れなど)な問題が原因となり、赤ちゃんを作るための機能が正常に働かないことへと繋がっています。
不妊でお悩みの方は、旦那さん、奥さんどちらに問題があるか、また先天的か精神的かを調べるために、まずは病院で検査をしてもらいましょう。
一般的に、病院では精神的な治療というより、人口授精や体外受精といった物理的な治療が主になります。さらに、お母さんの子宮自体が育つ環境ができてない場合、受精卵を子宮に戻しても赤ちゃんが成長する確率は大変低くなります。病院での結果を踏まえ、精神的な問題が原因の場合は鍼治療も不妊治療の方法の一つだということを知っていただきたいです。なぜなら、これまでのコラムでも述べたように、鍼は体の機能の異常を正常に戻すという治療目的であるため、精神的な問題からくる体の不調の場合は、鍼治療で治る可能性があるのです。

ストレス、ホルモンバランスの崩れや生活習慣の乱れによって、尿の回数が増える、心臓に圧迫感があるなどの症状がある方は自律神経に異常がある表れです。まずは自分の体を整え、正常な状態にしてから赤ちゃん作りの準備をしましょう。 鍼治療はその人のその日の症状によって、どこに鍼を刺すかを調整します。排卵機能の問題、生理不順、精子が弱い、精子卵子の量が少ないなどそれぞれの問題によって治療法も違いますので、その人に合った治療を行うことができます。 またご存知のように、年齢が上がると機能的にも衰え、精子や卵子の数も減り、様々な面でリスクが高くなります。若いからと言って無理をし過ぎた生活を続けるのでなく、将来自分の家族を持つためにも、今の生活を大事にしていきましょう。

最後に、人それぞれストレスの抱え込み方は違います。その人がどのようにしてストレスを発散させるか、どのように気持ちを切り替えることができるかを自分自身コントロールできると良いですね。あまり溜め込まず、日頃からストレスの少ない生活を心がけましょう。

景山 聖雄

King Hand Chinese Medicine Acupuncture Center
【パロアルト店】NEW
777 Welch Road, Suite L, Palo Alto, CA 94304
650-526-2098
【クパチーノ店】
10601 S De Anza Blvd Suite 103, Cupertino, CA 95014
650-798-4129

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