The Plant Cafe Organic

Co-founder (マシュー・ゲルキ)氏

Matthew Guelke

インタビュー


2017年3月17日

ヘルシーは美味しい

ベイエリアの皆さんに健康をお届けするミッション

レストランビジネスを始めたきっかけを教えて下さい。
元々、料理や飲食業界にはそれほど興味を持っておらず、以前はサンフランシスコでデザイン系の職業に就いていました。しかし、義理の兄が癌と診断されたため、家族全員でフロリダ州にある「Hippocrates Health Institute」というヘルス リトリートに行ったのがThe Plantを立ち上げるきっかけになりました。そのリトリートでは、栄養について学び、健康的な食生活を体験しました。滞在3週間は、生野菜しか食べないという徹底ぶりでした。さらに料理の作り方や合わせ方なども学び、自身の健康を増進できました。
 このリトリートで、なんと生活習慣と食事の改善だけで癌などの重病が治ったという方にもお会いしました。そのとき初めて、我々が日頃食べている料理は、あまりヘルシーではないと気づいたのです。そして、より健康的で安心安全な料理を地元の皆さんに提供したいと思うようになったのです。

ご自身のお店のこだわりを教えて下さい。
ベイエリアはベジタリアンの店も多くありますが、ベジタリアンではない方がオーガニック料理を気軽に楽しめるレストランは、ほぼありません。そこでThe Plantは地元の食材を利用した100%オーガニックなカリフォルニア・アジアのフュージョン料理を提供しています。レストランのメニューは、日本食の影響も受けた野菜たっぷりの料理で、non-GMO、添加物は使っていません。スパイスや飲み物なども全て100%オーガニックに拘っています。アメリカでは生産量を増やすために食肉牛に成長を促すホルモンが使用されているので、The Plantでは牛肉を提供していません。また、栄養素が豊富に含まれているデトックスグリーンスムージーも大人気です。
 The Plantは顧客に健康的な料理を届けるだけでなく、地球環境の保全にも深い関心を持っています。そのため、牛肉のようなカーボンフットプリント(炭素の足跡)の高い食品を使っていません。The Plantは2013年、環境保全NPO団体Nature Conservancyにより、サンフランシスコの「Top Sustainable Res-taurant」に選ばれました。

一番挑戦したことについて教えてください。
やはり値段ですね。オーガニック農法は化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないため、生産者の手間がかかります。そのため価格は高くなり、レストランでの提供金額も高くなります。ファストフードなどと比べて高い値段を払うことに躊躇をする顧客もいるかもしれませんが、我々は健康や環境意識の高い消費者層へアピールをしています。幸いなことに、カリフォルニア州にはオーガニックファームや健康意識の高い人も多いです。お金は、高い車や家を買うより健康維持に使ったほうがいいというのが私の考えです。安心安全な食材を選ぶことに価値があることを、消費者に理解してもらう必要があります。

今後の展望を教えてください。
これからは料理とサービスの質を維持しながら、カリフォルニア州内、全国に拡大していきたいと思います。我々のミッションはオーガニック料理をもっと身近にすることによって、より健康的な社会と環境を作ることです。とても難しい課題ですが、地元のコミュニティからサポートをいただいています。いつかは日本でもレストランを開店出来ればいいですね。

メニューに日本食の影響も受けているそうですが、日本とのゆかりを教えてください。
1999年に大学卒業後、日本の青梅市に少林寺拳法を習いに行きました。昼間は中学校生に英語と水泳を教え、夜はカシオ計算機株式会社の社員に英語を教えていました。周りに英語を話せる人がほぼいなかったので、最初は辛かったですが、少しずつ慣れ、とても良い経験になりました。奥多摩温泉などの日本の自然の美しさに憧れ、日本食も楽しんでいました。

The Plant Cafe Organic www.theplantcafe.com