IQP Corporation 創業者
日本発IOTプラットフォームの先駆け

カプリンスキー 真紀 氏

2018年1月12日

経歴を教えていただけますか
2011年に日本に帰ってきてそれと同時にIQP Corporationを始めました。その前はイスラエルでヨーロッパを中心にビジネス展開したコンサルタント会社を経営しており、その資金でIQPの開発を始めました。当時私は日商岩井テルアビブ駐在員事務所で勤務していたのですが、日商岩井がイスラエルから撤退したのを機に会社経営を考えるようになりました。会社を経営できるようになる前までは、アルバイトで資金を集め、自分たちの資金を全て投資したんです。不安な毎日でした。

起業しようと思ったきっかけはなんですか
高品質なハードウェア製品を世界に誇る多くの日本企業にとって今後新たな収入源獲得するためには新しいサービスの提供が必要であると思ったのがきっかけです。ハードウェアを売るだけでなく、それにアプリケーションを一緒に提供することで商品の良さや商品の需要をあげることが出来ると考えました。
エンジニアの数が少ない日本の企業で誰でも簡単に利用することができるようなアプリケーション開発環境を創り出すことを目指し、約5年間かかってつくりあげました。ずっと投資をし続けてやっと収入を得られるようになったのが1、2年前くらいです。

6年間という長い期間維持できたモチベーションは何ですか
とにかく諦めないことです。「IOT」という言葉が出てきたのが1、2年前で、それまでどの企業の方と交渉しようとしても理解してもらうのが難しく、受け入れられませんでした。後戻りが出来ない状況のなかで、諦めないでやってきたことで今があると思います。

達成感を感じたことは何ですか
IOTプラットフォームの技術を持った小さな会社が大きな会社になるには限界があると感じていましたので、この技術をしっかり育ててくれる会社に買収してほしいと思っていたところ、GEと出会い、買収が成功したことにとても達成感を感じました。

IQPの技術は、実際にどのように使われているのでしょうか
様々な分野で使われています。例えば工場のモニタリングをしたいという場合、工場内の様々なセンサー端末からの情報を簡単に可視化したり、IQPアプリからそれらの端末を制御することも可能です。スマートファクトリー化を目指した工場での需要が増えてきています。今ではクライアントから「すごいね、これ欲しかったんだ」と言ってもらうことが増え、GEでも「すぐにでもこの技術を取り入れたい」ということで話が進みました。

シリコンバレーに来た理由を教えてください
シリコンバレーでは需要が大きく、ビジネス展開のスピードが速いというのが一番の理由です。日本のお客様との実績も上がってきていましたが、日本ではIOTの市場でまだ大きな金額が動いていない状況でした。

シリコンバレーと日本の違いはなんでしょうか
日本だと自分の意見を言うことを恐れている人が多いと感じます。そして新しいことに進んで着手しない傾向にあると思います。これからは、スタートアップ企業の時代です。日本には小さな会社でも面白くて世界に羽ばたけるようなスタートアップが沢山あります。 製品の品質も他国のスタートアップと比べて完成度が高く素晴らしいです。日本では、開発等のプロセスに時間がかかるという点が苦労した点ですが、まだまだ可能性を秘めていると思います。

今後の目標を教えてください
新しいスタートアップ会社を立ち上げることです。日本、シリコンバレー、イスラエルの技術を融合した先進的な技術を作り上げたいです。

今後どのような人材が必要になってくると思いますか
オープンマインドで壁をつくらない人、恐れずに自分のアイディアや意見をいうことが大事です。日本人はもっと自信をもつべきだと思います。自信をもてばなんでもできるのではないでしょうか。東京で長年暮らしていた当時能力のある人材にたくさんお会いしました。女性も多かったように思います。ぜひその能力を活かし、頑張っていただきたいです。