さくらRadio

代表 藤原 昌人さんインタビュー

2018年10月26日

みなさんは、「さくらラジオ」というラジオ局をご存知でしょうか。東はボストンから、西はハワイまで、全米各地のニュースや暮らしに必要な情報をお届けする日本語インターネットラジオ「さくらラジオ」が、このたび1周年を迎えました。メディア事業は初の試みだという代表の藤原さんに、ラジオにかける思いをお聞きしました。

まずは1周年おめでとうございます。メディア事業は初めてだということですが、この1年を振り返ってみていかがでしたか?
ありがとうございます。この1年間はとても刺激的でした。1年間でいちばん大変だったのはアメリカの時差ですね。ニューヨークからハワイまで、「さくらラジオ」は全米で聴けるのですが、その時差は6時間。ニューヨークの朝8時、通勤でラジオを聴く人がいる同じ時間、西海岸ではみんなが夢の中の朝5時。ハワイではなんと夜中の2時です。通勤の途中に、または主婦が朝の家事を終えてほっとするときに聴いてもらえるラジオなので、各地の朝時間に聴取者が聴きたいアメリカのニュースを届けることが大切なのです。そこで、同じニュースを朝の毎時決まった時間に放送し、次のコーナーでは全米各地のお出かけ情報や耳寄り情報をお伝えするローカルかわら版を放送するようにしました。広告らしくない生の情報は、まるで友達からオススメされているようだと、多くの人から好評をいただいています。

左からキャスターの沼田靖子さん。佐々木真奈美さん。大橋コユキさん
時差が大きな課題になるとはアメリカならではですね。そもそも藤原さんはなぜラジオ局を始めようと思ったのですか?
きっかけは、自分自身の経験です。アメリカに長く住んでいますが、アメリカの中で起こっていることを日本語で知る機会が少ないと感じたのです。今でこそ東海岸や西海岸には多くの日本語新聞やTV番組がありますが、アメリカ中西部や南東部の広い地域に渡って日本語新聞はありません。英語圏で生活することに慣れている人はニュースなどで情報を得られる一方で、まだ慣れていない人にとっては一苦労。必要な情報を知るための情報インフラを整え、アメリカで不安を感じられている日本人の力になりたいという思いで始めました。

たしかにビザの問題や、病気のことなど、知っておきたい情報がたくさん聴けるので助かりますね。「さくらラジオ」さんではどんな番組が人気なのでしょうか?
人気なのは平日の朝のニュースとローカルかわら版、「ラジオドクター」というアメリカの医療制度に関する番組でしょうか。ラジオドクターは聴き逃してしまった人がいつでも聴けるよう「さくらラジオ」のウェブサイト上のアーカイブに保存されています。また、「さくら文庫」という日本の小説や童話の読み聞かせ番組も人気です。宮沢賢治や太宰治など、子どもだけでなく大人も聴いて楽しめる選りすぐりの作品を紹介し、こちらも同じようにWEBで聴き直すことが可能です。アメリカで生まれ育った子ども達の日本語の教育によいと、ご家族からも支持されています。

DJ Nikkiさん。ゲストのBrian Waltersさん
ラジオで流れる一瞬だけでなく、その後も情報にアクセスできるのは、リスナーとしてはとても便利ですね。これから先、アメリカだけでなく世界中にインターネットラジオを拡大していきたいということですが、世界中で「さくらラジオ」を聴いているリスナーの姿が目に浮かびます。今後、さらに面白い企画を楽しみにしています。ありがとうございました!

代表 藤原 昌人さん
Profile
島根県出身。ドイツ及び米国の赴任を経て、1996年に米国に移住。同年、人事&人材総合サービス会社「インテレッセ・インターナショナル・インク」を設立。2015年からは、ワシントンDCとヒューストンで 「さくら新聞」を発行。2017年に全米日本語インターネットラジオ「さくらラジオ」開局。