2019年JCCNC新年会

渡辺 美里さんインタビュー

2019年1月18日

今月13日、サンフランシスコのダウンタウンにあるThe Westin St. Francis Hotel にて、JCCNC(北加日本商工会議所)主催による新年会が開催された。第64回となった今回のゲストは、歌手として不動の人気を誇る渡辺美里さん。
1985年のデビュー翌年から、西武ライオンズ球場、大阪スタヂアム、ナゴヤ球場などでの大規模なコンサートを前人未到の20年連続で開催してきたパワフルな渡辺美里さんの、「これまで」と「これから」について伺った。

サンフランシスコの印象と公演への意気込み
サンフランシスコ(以下、SF)に初めて来たのは10周年ライブアルバムのミックス作業で来訪したときで、今回が5回目です。
プライベートでもLAの友達とナパバレー、サウサリート、そしてSFを巡るという旅行をしたことがあります。他にはコンサートのパンフレットの撮影などでも来ましたが、SFは「とっても大人な街」というイメージ。夕方の街を歩いている人達が、リラックスした様子でそれぞれの時間を楽しんでいるのが印象的でした。
今回の公演では、今年の目標でもある「軽やかに」という気持ちで、のびのびと歌いたいです。このタイミングでSFに住む日本人の方々の前で歌えるチャンスをいただいたことは、きっと今年一年チャレンジした方がいいというお告げ。楽しんでいただけるように心を混めて歌います。

歌手を目指したきっかけ
歌うのがひたすらに好きだったことでしょうか。小さな頃から童謡などを歌ったり、ラジオを聴いて洋楽のフレーズを覚えたりしていました。音楽一家ではありませんでしたが、常に身近に音楽がありました。そんな環境で育つうちに、好きな音楽に携わる仕事がしたいと次第に思うようになり、高校の頃から歌やダンスのレッスンなどを受けていました。

小室哲哉さんや大江千里さんなど錚々たる方々とお仕事をされてきましたが、印象に残っている楽曲は何でしょうか。
千里さんだったら『10years』、『夏が来た』、『始まりの詩、あなたへ』。小室さんは『My Revolution』です。二人ともその時代や、その時の私に歌えるぴったりな曲を作ってくれました。私の役割は、二人が作ってくれた曲の「伝えたいこと」を間違いなくキャッチして、お客さんに届けることでした。これは最近感じるのですが、20代の時に歌っていた『10years』と、今の自分が歌う『10years』、どちらも違った良さがあると思うのです。なんというか、今だからこそ届けられるメッセージがあるような。そういう意味では、二人に作ってもらった音楽というのは、時代を超えるんだと思います。若い頃に素晴らしいアーティストの二人と出会えて、一緒に曲を生み出せたというのは、本当に恵まれていたなあと思いますね。

スタジアム公演20年連続という偉業を達成したこと、またこのような偉業を達成するために心得ていることは何でしょうか。
 その時々で集まったメンバーのチームワークが最高だったことが、20年間スタジアム公演ができた秘訣だと思っています。また、続けていくにあたり、ステージの大小に関わらず、自分をどう見せていきたいかという「プロデューサー目線」を持ち続けることが大切だと思います。誰かに任せるのではなく、自分がこうしたい、こうなりたいという目標を常に心に持っていましたね。

2020年には歌手生活35周年を迎え、今年6月には日比谷野外音楽堂でのコンサートと、重要な一年になりますが、今後チャレンジしてみたいことは?
デビューが18歳の時、そこから35年続けてきたので、女性としての変化を常にステージ上で迎えてきたことになります。10代から50代まで各時代ごとに、ファンに届けたいメッセージを歌にして伝えてきました。それはこれからも変わらずに続けていきたいことですね。また最近感じるのは、35年続けてきたからこそ巡り会えた人やチャンスがあるということ。色々な出会いを大切にして、面白そうなことにチャレンジすることで、新しい出会いが生まれると信じて頑張っていきたいです。

ベイエリアに住む日本人や留学生に向けてのメッセージ
日本の文化や言葉をたくさん知ってもらって、それを外に向けて発信してもらえたら素敵だなあと思っています。日本語ってとても美しくて奥深いじゃないですか。行間にメッセージがあったり、言葉から雰囲気や香りが想像できたり。そういう日本の美しさを理解して、英語が堪能なみなさんに広めてもらえたら嬉しいです。
Misato Watanabe
Profile
1985年歌手としてデビュー。「My Revolution」が翌年、チャート1位を獲得。同年8月より女性ソロシンガーとして日本初となるスタジアム公演を西武スタジアムにて成功させる。その後、スタジアム公演は前人未到の20年連続で開催された。2020年には歌手生活35周年を迎え、今年の6月には日比谷音楽堂でのコンサートが開催される予定。