Kyle Abbott氏

世界の誰もが三味線を気軽に始め、慣れ親しむ環境を目指して 2016年12月16日

日本の伝統音楽である三味線。その奥深さに魅せられたKyle Abottさんは、Californiaにて独学で演奏するのみならず、なんと三味線そのものも自身で制作を行っています。2011年より三味線の国際コミュニティーを立上げ活動されているKyle Abottさんにお話を伺いました。

三味線を始めたきっかけ~音楽一家と師匠~

プロではなかったものの、音楽に精通した両親の元、子供の頃から常に音楽と楽器に囲まれて育ちました。音楽は一家の一部の様な存在で、両親は私と兄にギターやバンジョー、マンドリン、バスなど、様々な楽器を与えてくれました。歩くことや話し方を自然に学んでいくのと同様に、独自で様々な楽器の演奏を覚えました。  そのようにして自然と三味線にも出会い、独自で弾き方を学習していた頃、偶然近所に住んでおり、既に公のステージでも演奏をしていたKevin Kmetz氏と出会いました。彼の演奏するTsugaruを聞き、様々な楽曲を教えてもらうようになりました。

16 歳で三味線造り

通常三味線を購入する場合は約$1800程度。当時16歳の私には高価すぎます。そこでDIYにも詳しい父の勧めで自分で作ることにしたのです。スキルはありませんでしたが、良い経験にはなるでしょう?作り方を紹介するビデオを繰り返し見て、まさに見様見真似で作りました。自宅の工場で1日10時間過ごすこともありました。3ヵ月がかりで完成した第一号の三味線は、私のゴールには程遠いものでしたが、今後の私の製作意欲に火を着けるのには十分でした。楽器製作も音楽と同様、自然と学ぶことが出来るのです。

日本のトーナメント出場

趣味感覚で演奏、制作をしていた三味線でしたが、初めての訪日で津軽の三味線トーナメントに出場し、他の人の演奏を聴いたことや三味線職人の工房を訪ねた経験は、私の三味線に対する意識を変えました。これまで独学で勉強していましたが、三味線を愛する奏者同士でスキルを共有するコミュニティーが不可欠だと強く感じたのです。

国際三味線コミュニテー「Bachido」とは

自分で三味線を作るようになった後、多くの人が三味線と三味線作りに慣れ親しむことが出来るよう、三味線の作り方を詳しく説明した本「Shamisen of Japan」を出版しました。オーダーは世界各地から入り、三味線への興味の国際的広がりは、私自身も驚かされました。それにより国際コミュニティーの必要性と可能性はより強固なものとなりました。  2011年、「encour-aging and celebrating everyone's ideas and exploration with the shamisen」をモットーに、ついに国際コミュニティーBachidoを立ち上げました。三味線の弾き方の解説Blogや自身の三味線をオーダーできる三味線Storeも開設しています。コミュニティーは徐々に大きくなり、現在では1700人の会員にまで成長しました。昨年には世界で初めて三味線愛好家が集まってスキルを高めあうワークショップイベント(ShamiCamp)も開始しています。

沢山の方々のおかげで走り始めた日本ブランドユニフォームのアメリカ進出とロボットユニフォーム。まだまだ未熟ではありますがユニフォームを通してたくさんの人たちの笑顔あふれる豊かな社会づくりに少しでも貢献していきたいと思います。

今後のゴール

三味線を演奏すること、楽器を作ることは、初心者にとっても難しいことではないと信じています。私の目標は、ただ三味線を自身が演奏することではありません。誰もが三味線を気軽に始め、学ぶをことを手助けし、世界の奏者や興味関心のある人々を繋げること事が目的です。音楽で最も大事なのは、楽器そのものや音楽の奥深さと興味深さに気づき、楽しむことですから。

Bachido は毎週土曜日にSan Jose にてレッスンも実施中。コンサート情報などは随時facebookでも更新中。
※古くなった三味線、壊れた三味線の修理も行っています。お気軽にご相談下さい。