精神科医

Dr. Ryuko Ishikawa

日米での医師経験を活かして
〜個人の精神的独立を目指したセラピー〜


2017年1月13日
未だ敷居が高いと感じる日本人が多い「精神科医師によるセラピー」。日本とアメリカ両国の医師免許をもつ数少ない精神科医及びコンサルタントとして両国で活躍されているRyuko Isihikawa先生に日本とアメリカの精神医療についてお話を伺いました。

精神医療をもっと身近に

日本の年配の方は未だ精神医療に壁を感じる方が多いのが現状です。若い世代の方は徐々に抵抗がなくなり、自ら訪れる方も増えてきました。しかし、特に中年以上の方は、セラピー=精神異常と周囲に思われてしまうのを恐れている方が多いように感じます。そのような不安を取り除くことも、現代の精神科医の一つの役目だと考えています。特に日本から渡米されてきた方には、カルチャーショックなどによる精神的な問題は、誰もが感じうることです。
 我々人間は誰でも相応な問題を持っています。これは大統領からホームレスの人々の如何を問わず、全ての人に共通していることなのです。精神的問題は人生の一部だと考えて、是非精神治療に関する従来の古い考へ方やイメージを変えて頂きたいです。

日米カルチャーショック

アメリカ在住の日本人に多く見られるのは環境に適応するためのプレッシャーやカルチャーショックです。日本人の習慣を変え、海外に順応することはなかなか難しいことです。それだけではなく、日本人は「大学に行かなければならない」、「就職をしなければならない」など、社会的なプレッシャーがあります。これは年齢を重ねた方や渡米した後も続いており、どれほど大きな家に住んでいるのか、アメリカにいる間にどれほどよい生活をしているのかをアピールしなければならないなど、他人の目を気にしてしまうのです。

家族システムズ理論に基づいた心のフィットネス

私は日本で医学部を卒業後、2度目の渡米でジョージタウン大学にて世界的に有名な家族療法家である、Murray Bowen教授より「家族システムズ理論」の直接指導を受けました。この理論に沿ったセラピーとは、育った家庭環境の中で伝承してきた激しい感情をコントロールできるように学び、家族の中での自己の確立を目指すことです。つまり、親の考え方にとらわれず、自分自身の考え方を発見し、対人関係が改善し情緒が安定するようにセラピストがお手伝いします。自分と他の家族との関係の中で激しい情動をコントロールするために、自分を客観視することは大変難しい課題です。しかし家族療法ではこれを、「自分を成長させること」と考え、一生の課題としてコンサルテーションを行っています。

企業にも必要とされていること

企業に属する社員間の人間関係が、組織全体の問題の歪みとなることがあります。そのため、アメリカでは会社での人間関係を機能的にしていく為のコンサルテーションに重点を置き、専門家を企業に入れているケースが多く見られます。しかし、日本における産業医は問題を持った本人を外部の精神科医に委託し、職場の対人関係などの問題は、本人の問題として扱われ産業医の本来の任務である職場の環境整備による働きやすい環境を作ることが全く行われていません。これらコンサルテーションの背景となる専門的な理論を備え、現状対処すべき課題やシステムをどう診断するかなどの訓練を是非アメリカオフィスでは取り入れて頂きたいです。

精神治療のイメージを変えて

アメリカ及び日本でも、精神科医師は薬を出す事を本来の業務として考えられています。現在の精神科医療は薬を使いすぎているように感じるのです。しかし、私は薬に頼らずエモーショナルに親から独立させる事で、本来のその人が持っている強さを、より機能する事が出来る様にお手伝いします。これが家族システムズ理論による精神療法です。もちろん必要な場合は、私も薬を使用する事もありますが、補助的なものとしています。家族システム理論を一緒に学びたい方は是非私のオフィスにおいで下さい。

精神科医
石川 隆子
Ryuko Ishikawa, M.D.

日米両国の医師免許を持ち、「家族理論」に裏付けされた本格的な精神療法で40年以上両国で活躍。
日本のみならずアメリカでの豊富な医療経験から、国籍や文化を超えた人間に対する深い理解を持つ。精神セラピー及び企業コンサルタントとして東京、ベイエリアで開業。