「家を売るオトコ」

田口 アキ さん

今に見ておれ!の精神とコツコツと諦めない自分との勝負


2017年3月24日
ベイエリアでリアルターとして長年第一線で活躍し続ける田口アキさん。丁寧・迅速・30年以上の実績と信頼がモットーの田口さんに、リアルターの仕事や、成功の秘訣などのお話を伺いました。

リアルターになられたきっかけは?
1987年頃の話になりますが、当時私はサンフランシスコにあるメディアの会社で働いておりました。偶然学生時代に仲の良かった友人と会ったのですが彼が「将来、自分の家を買いたいので2つの仕事を掛け持ちで頑張っている」という話を聞かされ、その1つの仕事がリアルターでした。そのリアルターの仕事の話(内容)を聞いているうちにだんだん自分も興味を持つようになり「絶対にリアルターになってみたい」という思いがきっかけとなりました。一度やると決めたら突っ走る性格だったのかもしれませんね(笑)。彼は、最初の2年はパートタイムのリアルターで年間3万ドル以上稼いでいると言っていました。よくよく話を聞いて、資格を取るための条件や試験内容を自分で調べていくうちに、これなら自分でも出来ると確信しました。最初はその友人の不動産会社で見習いのパートタイムから始めて、約2年後にリアルターのライセンスを取得しました。それが、1989年だったと思います。当時ベイエリアで不動産エージェントをされていた日本人の方は、今よりまだまだ少なかったと思います。


▲リアルターになった頃の田口さん。趣味はキックボクシング。
リアルターになるにはどんな勉強が必要ですか?
まずは、カリフォルニア州認定のライセンスが必要です。州認定のライセンスを取得する方法は色々ありますが、身近な所ではローカルのリアルエステートスクールに通うのが一番手短です。リアルエステートスクールに手続きをして通常約1~2カ月間で主要必須クラスを取り終了します。
最近では、オンラインクラスなどもありますので週末や、平日帰宅後にいつでもどこでも勉強できるようになっています。尚、我がWindermere社でもWindemereUniversityというCA州認定の、不動産エージェントを目指す人達の為のオンラインクラスを設立しており、誰でも試すことが出来ます。(注1)その後、学校が予想する模擬試験を受け80%の成績を取れれば、州の指定する試験を受けることになります。その試験で70%の解答を得ると合格になり、晴れて州認定のリアルター(エージェント)として正式に不動産の売買の代行ができます。試験はしっかりと勉強をしている方ならそんなに難しくはありません。資格を取得するというのはあくまで不動産ビジネスでスタート地点にやっと立つことを意味しますので、そこからどう成功していくかは「自分の努力次第!」です。75%の人が資格取得後脱落し、わずか25%の人が生き残る非常に厳しい業界でもあります。言い換えれば誰でもいつでもエージェントになることが出来ますが、生き残ることができるのはごく限られた人だけなのです。大事なことは、諦めないでコツコツと、石の上にも3年、いや5年でもよいと思います。回りの意見に左右されず、しっかりとした目標をもっていれば必ずやゴールに辿り着けると思います。
私の場合は、まずは年収$100000を当面の目標にしました。そして5~6年でトップセールスマンの仲間入りをすることも出来ました。エージェントを目指している方にはぜひ若いうちから頑張って頂きたいです。そして、80歳でも90歳でも続けられるビジネスなので長い目で見てください。
リアルター資格取得後も多くの不動産会社で週末に勉強会を実施しています。そこで更に学びながら営業活動をしていくと成長が早いと思います。


▲リアルターとしての功績に授与された数々の賞状。
リアルターとブローカーの違いについて教えてください。

リアルエステートエージェント(リアルター)
一般に不動産の売り(物件を売る為の代理人)と買い(物件を買う為の代理人)すなわち、家やその他物件を売り手に代わって代理をする、又、家やその他の物件を買い手に代わって代理をするのがリアルエステートエージェントです。
このエージェントが州からの不動産エージェントとして認可されてから2年後には、不動産ブローカーの州認定試験を受ける事が可能になります。

リアルエステートブローカー(リアルター)
①大学4年の卒業の学位を持ち、又ブローカーとしての8つの不動産コースの授業を終了した後に州認定のブローカー試験を受ける事ができます。
② 大学4年の卒業の学位のない場合には、2年間の不動産エージェントとして経験と8つの大学レベルの不動産コースの授業の終了が必要。
③ 弁護士の資格を持っている人は、8つの大学レベルの不動産コースの授業を受ける必要はないが、州認定のブローカー試験を受けなければならない。

ブローカーになると、より大きな権限で仕事をすることが可能です。例えばエージェントを雇い会社を作って業務をすることなどが可能です。

ずばり「家を売る!」というのはどういう事ですか?

日本人とは違いアメリカ人は一生のうちに5~6回家を買い替えると言われています。
*結婚した時
*子供が産まれた時
*子供が大きくなって家から出て行った時
*転職で引っ越しをしなくてはいけなかった時
*投資目的など

トランプ政権になってからも景気がよくなるとみな期待をしていますので不動産市場は活発になると思います。また、金利も3%~5%で推移をしておりかなり低金利で売買にはよい時期かと思います。私が家を買った当時、85年~89年頃は13~15%であったのが信じれらないですね。一生のうちで一番高いお買い物とよく言われますがまさしくその通りです。不動産には全く同じ物件というのがありませんので、色々な情報や経験をフル活用して売買に繋げる面白さはあります。あらゆる方に出会うきっかけもあります。そう意味では日々勉強で、コミュニティ、社会などにしっかり根付いて地域などにも貢献する必要もあります


将来リアルターになろうと考えている人に一言お願いをします。
将来そうなりたいと考えている方にはぜひ目指して欲しいと思います。一旦不動産エージェント(リアルター)のこつをつかめばそんなに難しくはありません。自信とビジョンがしっかりしていればあなたにも出来ます。自信を持ってチャレンジする事が成功に繋がります。景気が良くなるとリアルターになる人も増えると言われており、掛け持ちでしながらリアルターの仕事をしている人も沢山おりました。医者、弁護士、学校の先生なども夏休みを利用してパートタイムで働いている人が多かったです。
自由な時間を自由に使えます。自分の時間を自分でコントロールできます。但し、家を売買しなければ一銭ももらえませんので覚悟はしておかないといけませんね。自分がそういった仕事に向いていると考えている人は、ぜひ週末のパートタイムから初めてみて下さい。フルタイムの仕事を辞める理由は一切ありません。軌道にのってからで大丈夫です。

田口 アキ
WindermereRowlandRealtyの不動産エージェント。
北海道札幌生まれ。サンフランシスコのメディア会社で12年間勤務後、プルデンシャル不動産会社に入社。同社にて5年間全国トップ5%プレジデント賞を受賞。その間、コントラコスタ不動産協会の理事を3年間勤める。2014年に現在のウィンダミア不動産会社に転職。その間、3年間続けてトップエージェントとして活躍中。
Windermere社は1972年に設立されオレゴン州に本社を持ち北西海岸では最大の不動産会社。300オフィス7000名のエージェントが登録されている。ベイエリアにも、El Sobrante、Walnutcreek、Brentwoodと3カ所にオフィスを構える。
Web: www.windermere.com/
注1)WindemereUniversityオンラインクラス: www.winderemererealestateschool.com