セントジュード小児研究病院にとって、いつまでも記憶に残る形で幕を開ける 小児がん啓発月間

9月は小児がん啓発月間(Childhood Cancer Awareness Month)です。本年は、セントジュード小児研究病院®の上に空が果てしなく広がる様子をご覧ください。

セントジュードの医師助手であり、小児がんサバイバーでもあるHayley Arceneaux氏が、9月15日(水)に世界初の民間人のみよる軌道周回ミッションInspiration4のクルーとして宇宙へと飛び立ちます。また、9月25日には、世界中のコミュニティ、著名人、インフルエンサーが協力して、St. Jude Walk/Runをバーチャルで開催します。
Hayley Arceneaux氏及びInspiration4についての詳細記事はこちらをご覧ください。
セントジュードの医師助手で、がんサバイバーでもあるHayley Arceneaux氏が宇宙へ


また、60名以上の著名人が9月いっぱい、一丸となって小児がんの撲滅に貢献します。彼らはソーシャルメディア上でセントジュードへの愛を示し、ハッシュタグ「#30DaysForStJude」や「#ShowYourGold」をつけファンにこの運動の支援を呼びかけ、セントジュードの救命活動「治療法を見つける。子どもたちを救う。(Finding cures. Saving children.®)」 の認知度を高め、支援を募ります。

 このような支援は、セントジュード小児研究病院のDNAに根ざしています。病院の創立者である故Danny Thomas氏は、エンターテイナーかつヒューマニストとして知られており、60年以上前にハリウッドのツテを辿って支援を求め、小児がん治療のための機関、セントジュード小児研究病院を建設するという夢を実現しました。 

セントジュードの患者Maelin-Kateさんを励ますChing-Hon Pui医師。2019年撮影
【写真提供:セントジュード小児研究病院】

なぜ、セントジュードの取り組みが重要なのでしょうか

小児がんの撲滅は、一人で達成できるものではありません。2012年、バラク・オバマ大統領は、9月を全米小児がん啓発月間(National Childhood Cancer Awareness Month)とすることを定め、今もなお14歳未満の子どもの病気による死因の第一位となっている、小児がんに対する意識を高めました。

 セントジュードは、小児がんや生命に関わる小児疾患の研究を加速させ、世界中の子どもたちを救うことを目的として、先日、6か年戦略計画を発表しました。予算は過去最高の115億ドルです。Inspiration4やSt. Jude Walk/Runなどのキャンペーンやイベントは、セントジュードの功績をたたえるとともに、支援者が資金調達者として勢いを維持できるように鼓舞することを目的としています。セントジュードは、がんで亡くなる子どもがいなくなるまで活動を続けます。

サムライ精神でがんと闘う

Arceneaux氏の最大のファンには、メンフィスに集まったセントジュードの患者の家族や同僚などがいますが、彼らの出身国は100か国以上にわたります。セントジュードの日本人医師、稲葉寛人氏もその一人です。彼は、「サムライ精神で白血病と闘う」という標語の生みの親です。これは、彼が17代目の侍であることに由来しています。

 稲葉医師は当初、セントジュード小児研究病院で数年間のみ勤務し、故郷の紀伊山地へ戻るつもりでした。ところが、彼はセントジュードの使命に深く感銘し、メンフィスに留まり、勇気、誠実さ、博愛、そして彼が「善い戦(いくさ)」と呼ぶものなど、かつて侍が美徳としていた心構えや行いを臨床診療に応用しています。生存率の向上を目指して新しいツールを使用したり洞察を共有したりすることで、彼は同僚の研究者や臨床医と協力しながら患者のためにがんと闘っています。彼がArceneaux氏のことを尊敬しているのは、人々へ変化をもたらすという、セントジュードと同様の情熱を共有しているからです。

 稲葉医師はこう述べています。「Hayleyの心は銀河のように大きい。だから、彼女がセントジュード小児研究病院内だけでなく、病院の外でも子どもたちのために行っている取り組みが、世界を刺激し続けていることに何も驚きはありません。」「彼女は素晴らしい医師助手です。彼女の精神は生命への感謝で満ちあふれており、私たち全員が大きな夢を持ち、世界中の子どもたちのために小児がんを治療すべく邁進する動機になります。」

稲葉医師のセントジュード小児研究病院への道のりと、Total Therapy 17臨床試験の治験責任医師としての現在の仕事についてはセントジュードのあゆみをご覧ください。この「17」という数字は、稲葉医師が17代目の侍であることと偶然一致していますが、彼の生まれと仕事内容には多くの共通点があります。

セントジュードの患者Hadleyさんと一緒に写っている稲葉寛人医師。 2018年撮影
【写真提供:セントジュード小児研究病院】

小児がんへの取り組み

セントジュード小児研究病院は、小児がんや、その他生死に関わる病気の理解、治療、そして撲滅の方法に関して世界をリードしています。戦略計画の一環として、セントジュードは世界全体での投資額を3倍に増やし、毎年、世界中の40万人以上の小児がん患者へ影響を与えています。セントジュード、世界保健機関(World Health Organization)および国際的なパートナーの連合によって新たに実施する共同研究および投資は、子どもたちのライフラインとなっています。

セントジュードの腫瘍科長であるChing-Hon Pui医師の例をご紹介します。彼は、中国での多くの国際的な共同研究を通して、がんの研究や治療の発展を拡大し、加速することに貢献しています。最近では、ある臨床試験の結果により、低リスクの急性リンパ性白血病を患う小児に対して、一部の治療法を取り止めても安全であると証明され、治療による長期的な副作用の一部が大幅に軽減されました。

目的を持ったパートナー

コミュニティによる支援のおかげで、患者の家族はセントジュードから治療費、旅費、滞在費、食費などの請求を受けることはありません。なぜなら、家族が心配すべきことは、子どもの命を救うことだけだからです。

セントジュード小児研究病院のために、本年度の小児がん啓発月間(Childhood Cancer Awareness Month)の取り組みを後援してくださっている、以下の企業パートナー様に特に感謝を申し上げます。
Chili’s、AmazonSmile、ARS/Rescue Rooter、Charitable Adult Rides & Services (CARS)、Shaw Floors、Microsoft、Kmart、Sears、CBS Sports、Five Below、Varsity Brands、DXL Big + Tall、eBay、Shoe Carnival、Denny’s、Monster Jam、Coldwell Banker、Publishers Clearing House、My Salon Suites、Coton Colors、Bahama Buck’s、Maglite、HomeTown Lenders、Chair King Backyard Store、Tornado Bus Company、Gunnar Optiks、SendAFriend、Hari Mari 以上

 現在セントジュードの後援組織である、Amazon、Window World、Marcum Foundationは2021年度St. Jude Walk/Runのナショナルスポンサーに選ばれました。セントジュードの「#ShowYourGold」キャンペーンは、ファイブ・ビロー(Five Below)が提供しています。

支援活動への参加方法

St. Jude Walk/Run

St. Jude Walk/Runは9月25日にバーチャルのみで開催されます。stjude.org/inspiration4またはstjude.org/walkrunにアクセスしてご参加ください。ご参加の皆様には、Apple app storeGoogle PlayよりSt. Jude Walk/Runモバイルアプリのダウンロードをお勧めいたします。

St. Jude Inspire Podcast

セントジュードの支援者や宇宙ファンの皆様は、St. Jude: Mission of a Lifetime podcastを試聴することで、世界初の民間人のみで行われる軌道周回ミッションであるInspiration4のクルーの生活を深く知ることができます。このポッドキャストシリーズでは、各クルーメンバーを世界に向け紹介し、彼らの旅を宇宙で詳細に記録し、さらに限定コンテンツも提供します。リスナーは、このポッドキャストをApple、Google、Spotify、Amazon Musicからダウンロードできます

オークション

Charitybuzzへアクセスし、現在開催されているオークションをご覧ください。このオークションでは、戦闘機体験、宇宙からのパーソナルビデオメッセージ、Romero Britto氏のバーチャルアートパーティへの招待など、Inspiration4をテーマにしたオークションパッケージを提供します。Britto氏がセントジュードへ行う支援活動には、9月14日に民間の格納庫にて開催されるInspiration4の公式打ち上げイベントにおいて、その場で絵画を完成させてオークションに出品したり、クルーメンバーが宇宙で完成させ、ミッション終了後にオークションに出品される予定の塗り絵ブックを作成したり、今秋の終わりに落札者を対象としたバーチャルペイントパーティを開催して収益をセントジュードに寄付することなどがあります。

動物愛好家を対象とした募金活動チャレンジ

PAWS for St. Judeの募金活動も9月末まで実施されます。ハスキー犬、シェルティ犬、ビーグル犬、プードル犬など、あらゆる品種の犬のオーナーの皆様には、 リードを持った上で、ワンちゃんたちを日常活動に連れ出し、かわいい子犬のポーズ、水遊び、ボールキャッチ、首をかしげる様子などを撮影してソーシャルメディアにアップし、ご友人やご家族に募金を呼びかけて頂きます。ハッシュタグ「#PAWSforStJude」をつけた写真と動画は、セントジュードのソーシャルメディアチャンネルで取り上げられます。コンテストの終わりに、募金額でトップを収めた犬にはセントジュードのバンダナが贈られます。

学生を対象とした募金活動チャレンジ 

St. Jude Advance Networkへのご参加は高校生と大学生の皆様も大歓迎です。St. Jude Advance Networkは、オンラインコミュニティを通して参加者を動機付け、導き、団結させるもので、人脈形成の機会や、2022年5月までインセンティブ付きの全国資金調達チャレンジへのアクセスが提供されます。このキャンペーンは、世界中の子どもたちに対し、長期にわたって影響を与える方法を支援者に提供することを目的としています。

ソーシャルメディアキャンペーン

セントジュードがどのようにして小児がんを治療し、闘っているかについてはstjude.org/togetherをご覧ください。そして、小児がん啓発月間(Childhood Cancer Awareness Month)中の9月9日にハッシュタグ「#ShowYourGold」をつけてソーシャルメディアへ写真を投稿し、意識を高めましょう。「ゴールドリボン」は小児がん啓発運動のシンボルマークです。 

NetflixによるInspiration4のドキュメンタリー

Netflixのドキュメンタリーシリーズ『宇宙へのカウントダウン:ミッション・インスピレーション4』をご期待ください。イベントをほぼリアルタイムで取材する、史上初のNetflixシリーズの予告編をご覧ください。このシリーズは4部構成で放送されます。 
※セントジュードの医師助手であり、小児がんサバイバーでもあるHayley Arceneaux氏についての記事で詳細ご紹介しています。→こちら

セントジュード小児研究病院®について

セントジュード小児研究病院は、小児がんや、その他生死に関わる病気の理解、治療、そして撲滅の方法に関して世界をリードしています。その目的「治療法を見つける。子どもたちを救う。(Finding cures. Saving children.®)」は明確です。セントジュード小児研究病院は、小児がんを専門とした機関では唯一、米国国立がん研究所によって総合がんセンター(Comprehensive Cancer Center)に指定されています。セントジュードで発明された治療法により、50年以上前に開院して以来、小児がん全体の生存率は20%から80%以上に向上しました。セントジュードは、がんで亡くなる子どもがいなくなるまで、活動を続けます。セントジュードは、得られた知見や治療法などを幅広く共有しています。このことは、セントジュードで救われたひとりひとりの子どもたちがいてこそ、その治療で得られた知識を世界中の医者や科学者が次に活かし、さらに何千人もの子どもたちの命が救われることを意味します。患者の家族はセントジュードから治療費、旅費、滞在費、食費などの請求を受けることはありません。なぜなら、家族が心配すべきことは、子どもの命を救うことだけだからです。St. Jude Inspireにアクセスし、希望、強さ、愛、そして優しさに満ちたセントジュードの力強い物語をご覧ください。

セントジュード小児研究病院ホームページ:stjude.org

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