第38回 :アメリカの奨学金とFAFSA

FAFSAとは?

アメリカの大学費用は日本と比べて高く、しかも年々上がり続けています。ただし、アメリカにはファイナンシャルエイドと呼ばれる制度も充実しており、家庭の財務状況に寄って受け取れるニードベースと呼ばれるものと成績優秀者等に与えられるメリットベースと呼ばれるものがあります。

今回は、ニードベースのファイナンシャルエイドを申請する際に最もよく使われる「The Free Application for Federal Student Aid:通称FAFSA」についてご紹介したいと思います。FAFSAとは文字通り、連邦政府によるファイナンシャル・エイド(グラント、学生ローン、ワーク・スタディー)の財源を、それを必要とする学生に適切に配分することを目的に、学生本人及び両親の財務情報を集める申請書のことです。

申請書は、ファイナンシャルエイドが必要な年度の前の10月1日から教育省にオンラインで提出することが可能です。例えば大学の在学が2019年7月1日から2020年6月30日の方は、2018年10月1日から2020年6月30日の間、いつでも申請が可能です。しかし、提供可能な財源には限りがあるため、申請時期に差し掛かったらできるだけ早い時期に提出される事をお勧めします。また早期に申請することで、どのくらいの援助を受けられるのかを大学からの入学通知を受け取る前に知る事もできます。これにより、ご家庭での金銭面における計画も立てやすくなり、その後の大学選びにも役に立つでしょう。ファイナンシャルエイドが毎年度必要な方は、毎年申請が必要です。また、このFAFSA以外にも、州や各大学が支援する援助プログラムなどもあります。それらを利用したい場合も、多くの場合でFAFSAの申請がまず必要となります。申請期間は各プログラムによって異なりますので、慌てなくて済むよう、あらかじめどんなプログラムが使えるのか、申請期間はいつなのかなど、知っておくことが大切です。

申請資格

ニードベースのファイナンシャルエイドを受け取るには、学生自身が有効なソーシャルセキュリティーナンバーを持つアメリカ市民またはグリーンカード保持者である必要があります。

申請方法

専用の申請用紙でも申請は可能ですが、オンライン申請の方が審査プロセスも短縮され、結果が早く出ます。希望の大学も10校まで記載が可能です。(*申請用紙を送付の場合は4校まで。)申請には、銀行やインベストメントの記録などの他、最新のTAXファイルの情報が必要です。自身のTAXファイルの情報は、IRSのデータ検索ツール(DRT)から簡単に取得できるようになっています。(*TAXファイル後、情報が反映されるまでに1~2カ月ほどかかります。)このシステムは、手間を省くのにとても便利ですが、TAXファイルをMarried filing separatelyとして提出されているご家庭や、修正申告をされた場合などは利用することができません。
ご自身のご家庭が、FAFSAによる援助金が受け取れそうなのかどうか、事前にチェックできるWebサイトも多数あります。またニードベースが認められない場合も、学生自身の成績やスキルに基づきメリットベースの支給がされることはありますので、あきらめずにまずは申請してみることをお勧め致します。

※当店ではFAFSAに関するご相談は受付けておりません。ご了承下さい。