アメリカで車の購入

駐在員にとって、赴任期間中に必要な自動車。中古車市場が活発なアメリカでの車のメンテナンスについて、ガリバーサンノゼ店のプロフェッショナルの皆様に伺いました。 

お車のメンテナンス

日本では、一般的な乗用車は2年に一度車検があります。法律で定められていて車検を通さないとお車を使用することはできません。 軽自動車で6万〜15万、普通車で8万〜20万くらいかかってしまいますが車検さえ通していれば基本的にご自身で特別なメンテナンスも必要ないかと思います。(こまめに点検するに越したことはないですけどね。) 

アメリカでのメンテナンス

では、アメリカではどうでしょうか。これは州によって異なってきます。年に一度日本のように車検のようなものを儲けている州や、2年に一度スモッグテストというものをしなければならない州、まったくなにも法律上決まっていない州もあります。結論、日本と比べて検査等が厳しくないのでお車を安心安全に乗っていただくためには、ご自身でお車の調子を気にしてあげることが必要です。とはいっても何をすれば良いのか?と疑問に思う方も多いかと思いますので、簡単にどういうところがメンテナンスが必要なのかご説明させて頂きます。 

Oil Change(オイル交換)

エンジンのオイル交換のことです。こちらは、3000マイルごとまたは3ヶ月ごとが目安です。お近くの整備工場などでも簡単にしてくれる作業です。早ければ30分くらいで完了します。オイルにも種類はありますので、お車のご購入の際にどういうオイルがいいのか確認されると良いかもしれません。親切な工場さんは、次のオイル交換の時期や走行距離の目安を記入したステッカーを貼ってくれたりします。 エンジンオイルは、エンジンの内部を循環し、エンジンの効率を高める役目をしています。古いエンジンオイルを使い続けるとエンジン内の高熱、金属摩耗粉(*1)の混入により、酸化や劣化が進みます。その結果、燃費が悪くなるだけでなく、エンジントラブルの原因になりますので、一番大切なメンテナンスと言っても良いかもしれないですね。※1 金属が摩擦によって粉になったもの。   

Smog check(スモッグチェック)

こちらは、DMV(日本でいう陸運局)に車両登録するために必要な排気ガスの検査です。検査のタイミングでDMVから通知書が届きます。こちらは、整備工場でというよりも街中にあります「Smog Test (Check)」と書いている場所で基本的に対応可能です。費用は50ドルくらいです。こちらのスモッグチェックは、州によりますがお車を使う上で必須になる項目です。 

Tires(タイヤ)

タイヤは車に詳しくない方でもすぐに見ることができますので時々、①釘等がささっていないか②側面がヒビ割れしていないか③溝は残っているか 確認していただけると良いですね。たまにメーターに黄色いビックリマークが表示させることがあります。これはタイヤの空気が少なかったりする時のお知らせです。自転車の空気を入れる手順とほとんど同じ方法でガソリンスタンドなどで空気を入れることが可能です。 ただ、タイヤの内側の磨り減り具合は見えないので、オイル交換のついでに工場でみてもらって確認をおすすめします。その時に工場の方から「ローテーション」や「alignment(アライメント)」を勧められたら作業することをおすすめします。
■ローテーション→4つのタイヤにかかる負担は異なりますので、左右前後のタイヤを入れ替えて調整します。
■アライメント→車体に対してホイールの位置、角度、方向がどのように取り付けられているかを確認し、調整をします。これをしないと、タイヤの片側だけ磨り減ってしまうこともあります。 

Battery(バッテリー)

エンジンがかからなくなったら、まず疑うのは「バッテリー」の消耗です。電気を付けっ放しにしてしまったりするとよくバッテリーが上がってしまいますが、そうでないのにエンジンがつかない場合はバッテリーの寿命かもしれません。目安としては3年おきにくらいで交換されると大きな問題はないかと思います。 アメリカでは、お車の購入と同時にAAA(トリプルエー)に入るのが一般的で、車が動かなくなった時は頼りになります。いわゆる日本のJAFですね。 

フロントガラスのヒビ

アメリカではフリーウェイ(高速道路)を使うのが当たり前。その分フロントガラスに飛び石の影響でヒビが入ってしまうこともあります。すぐにヒビが広がってフロントガラスが完全に割れてしまうことはあまりないと思うのですが、やっぱり心配ですよね。小さいヒビのほうが修理費もかからないのでできるだけ早く修理することをおすすめします。 こうして見てみると、日本はお金がかかってめんどくさいと思う車検があるかも知れませんがその分ご自身でそこまで気にしたりせずに安心してお車に乗ることが可能ですね。でも決してアメリカでは安心してお車に乗れないというわけではなく、日本にいる時よりも少し気にしてあげることが必要なだけです。その分、きっとお車に愛着もわきより良いドライブライフを送ることができるでしょう。

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ガリバーサンノゼ店

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車を購入する

正規ディーラーを利用する

正規ディーラーは新車を主に扱っていますが中古車もあります。安い車を買いたい人や、自分の探している車が正規ディーラーで見つからない場合は、中古車ディーラーで探すことになります。価格の目安はKelly Blue Guide(www.kbb.com)で調べることができます。予算や希望車種が決まったら相場を調べてみましょう。

個人売買を利用する

アメリカでは個人売買が盛んです。ディーラーから買うより安く買えるというメリットがありますが、ライセンスの手続きを自分で行わなければいけない、時に金銭の受け渡しなどでトラブルが生じる、ということもあります。また、購入前には、自動車修理屋に持ち込んで一度チェックしてもらうことが一般的です。

賢く買うためのコツ

①使用用途と予算を決めましょう。予算と使用用途が決まれば、ある程度の目安になります。
②中古車の場合は、車の履歴を調べましょう。VIN(Vehicle Identifi-cation Number)から事故歴などの登録情報を調べることができます。この種のサービスではCARFAX(www.carfax.com)が有名ですが、全ての事故歴が載っている訳ではありません。
③個人売買のふりをしているディーラーも存在します。高く買わされないよう注意しましょう。

高く売るためのコツ

①きれいに使い、禁煙車にしましょう。タバコのにおいが染み付いた車は高く売れません。
②オイルチェンジや修理の明細・レシートを残しましょう。米国には車検制度が無いため、自己管理が必要とされます。
③個人、ディーラー問わず引渡し日を明確にしましょう。

車両保険に加入する

アメリカは訴訟の国です。事故にあった時に後悔しないよう、信頼できる保険のエージェントと相談して保険内容を決めることを強くおすすめします。また、保険の種類もカバー内容などにより様々です。

対人賠償責任保険BI (Bodily Injury)

運転者の過失による事故で他人に怪我、死亡させてしまった際の損害額、法的費用をカバーします。補償額が250〜500ドルとあれば、相手側へ一人25万ドル、一事故あたり複数の相手に対し50万ドルが上限で支払われます。CA州では一人1万5千ドル、一事故3万ドルの補償の加入が義務付けられています。医療費が高額であること、訴訟を起こされることを考えると、できるだけ高額の補償をかけておくことをお勧めします。

対物賠償責任保険PD (Property Damage)

運転者の過失による事故で他人の物(車、家、塀など)に損害を与えた場合、補償の対象になります。CA州の義務は一事故あたり5千ドル。高級な車に当ててしまった、複数の車を巻き込んでしまった場合のことを考え、しっかりした補償をかけることが重要です。

無保険者保険UM, UMPD (Uninsured Motorist, Uninsured Motorist Property Damage)

保険無加入の車に当てられた際の自分側の怪我、車の修理代が補償の対象です。CA州は無保険の車が多く問題になっています。相手を訴えようとして、相手に支払い能力がなければ取り立てるのは不可能なので、自分の身を守るためにも加入がベターです。

搭乗者医療保険Medical

誰の過失であるかにかかわらず、自分側の搭乗者が怪我をした場合の医療費が支払われます。

衝突、転覆車両保険Collision

衝突、転覆による自分の車のダメージに対して支払われます。設定した免責(Deductible)分を自己負担した後、修理代が支払われます。通常、その車の市場価値以上の修理代がかかる場合、廃車になり、その時点での車の価値から免責額を除いた分のお金が返ってきます。

総合車両保険Comprehensive, Other than Collision, Non-Collision

上記Collision以外での車のダメージ(盗難、落下物、いたずらなど)の補償。Collision同様、設定した免責分を自己負担します。

その他のオプションも色々

Towing, Road Service事故、バッテリーが上がったなどでけん引が必要な場合のサービスRental Car Reimbursement右記のCollision、Comprehensiveのクレームにおいて修理中の間のレンタカー費用補助など。