冤罪排除にAI活用サンフランシスコ検察

冤罪排除にAI活用サンフランシスコ検察

冤罪排除にAI活用サンフランシスコ検察

サンフランシスコ市検察当局は12日、人種の違いによる偏見がもたらす冤罪などの排除を目指し、7月から訴追手続きに人工知能(AI)技術を導入すると発表した。スタンフォード大学が技術を開発し、サンフランシスコ市に無償で提供する。AIによって電子捜査報告書から警察官や目撃者、容疑者の名前、警察官の階級、特定の地域や地区、髪と目の色といった、人種に結びつく可能性のある詳細情報を取り除く。この捜査報告書をもとに検察当局は訴追するかどうかを判断し無編集の事件報告書とボディカメラの映像を閲覧できる。無編集の情報が告発内容の変更につながった場合、検察官はその理由を記録するよう求められる。 サンフランシスコ地方検事のジョージ・ギャスコン氏は「この技術は、隠れた偏見が判断の公平性にもたらす脅威を軽減する」と説明している。

植物由来の幻覚剤所持合法化オークランド

オークランド市議会は4日、幻覚作用のあるキノコの所有および使用を非犯罪化する決議案を全会一致で可決した。コロラド州デンバーに続く米国第2番目の決定。シロシビンを含むキノコの他、アヤフアスカやペヨーテ、DMTなど植物由来の幻覚剤も非犯罪化される。ただし売買や配布は合法化されない。また、幻覚キノコやその他天然幻覚剤は州法および連邦法では違法で、LSDやMDMAなどの合成幻覚剤はオークランドでも違法。決議にあたって議会では天然幻覚剤が鬱や薬物依存、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に効果があるという証言があった。

公的医療保険制度拡充 新たに9万人対象

カリフォルニア州議会は9日、2130億ドルの2019~20年州予算から、公的医療保険制度の適用範囲拡大のため約1億ドルの支出を承認した。低所得者向け公的医療保険制度「Medi-Cal」を通じて、19~25歳の成人が医療を受けることができるようになる。Medi-Calの適用範囲拡大は来年1月から実施され、新たに9万人が対象となる。これによって同州は、不法移民の一部も公的医療保険の対象とする米国初の州となる。 民主党は当初、在留資格に関係なくすべての低所得者の成人をMedi-Calの適用対象にすべきだと提案。共和党は、国民に不当な税負担を強いるとして批判していた。

スプリント、Tモバイル合併反対カリフォルニア州など

カリフォルニア州、ニューヨーク州など9州とコロンビア特別区の司法長官は11日、ソフトバンクグループの子会社で米携帯通信4位のスプリントと同3位のTモバイルUSの合併を差し止めるようニューヨークの連邦地裁に提訴した。10州は訴状で、競争の低下により、スプリントとTモバイルの加入者には年間45億ドル以上のコスト負担になると主張。「スプリントとTモバイルの直接的な競争は価格引き下げやサービス向上、機能拡大につながってきた。」と指摘した。両社の合併は先月、連邦通信委員会(FCC)のパイ委員長から支持を得ていた。

メルボルンで空飛ぶタクシーウーバー

ウーバーテクノロジーズは11日、オーストラリアのメルボルンで「空飛ぶタクシー」のサービスを2023年に始める構想を発表した。ワシントンで開催中の開発者会議「ウーバー・エレベート・サミット」で発表した。発表資料によれば、「ウーバー・エア」と同社が呼ぶ空飛ぶタクシーの試験飛行は20年から同市で始める。メルボルンはダラスとロサンゼルスと共に同サービスのパイロット拠点となる。ウーバー・エアはヘリコプターに比べ騒音の少ない電動の垂直離着陸機を使用する。車で1時間20分のロサンゼルスの空港から市中心部の移動が30分未満だという。

シナゴーグ襲撃の書き込み23歳男を逮捕

コンコード警察は14日、同市在住の23歳の男をユダヤ教のシナゴーグの襲撃を示唆する書き込みをオンラインのチャット・ルームにしたとして身柄を拘束したと発表。男はセミ・オートマティックのライフルを不法に所持していたという。書き込みはFBIが発見し、コンコード警察が容疑者を特定した。男はニュージーランドのクライストチャーチのモスク襲撃の犯人を「英雄」と呼んだうえで「自分なら30人のユダヤ人と5人の警官の命を奪うだろう」などと書き込んでいた。 男は以前、家族の諍いに駆け付けた警官と格闘になったことがあるという。