銃乱射事件 全米各地で発生

銃乱射事件 全米各地で発生

8月3日(土)午前10時半すぎ、テキサス州エルパソ市のウォルマート店内において銃乱射事件が発生し、22人が死亡、26人が負傷した*。犯人は21歳の男性、パトリック・クルシアス容疑者で、警察により拘束された。ヒスパニック系移民を標的にしたヘイトクライムと見られている。翌日の8月4日(日)午前1時すぎにはオハイオ州デイトン市の繁華街でも銃乱射事件が発生し、9人が死亡、27人が負傷した*。犯人は24歳の男性、コナー・ベッツ容疑者。警察によりその場で射殺された。死者の中には容疑者の妹も含まれている。今年に入ってアメリカで起きた銃乱射事件は255件、死者は62人にのぼっている*。 5日のホワイトハウスでの演説でトランプ大統領は、「引き金を引くのは銃そのものではなく、精神疾患と憎悪だ」と述べ、精神疾患を持つ人への銃規制や、大量殺人を行った犯罪者への死刑の適用、銃規制をめぐる党派を超えた協力などを求めた。(*8月6日現在の情報)

ギルロイの乱射事件 犠牲者は6歳、13歳、25歳

先月28日のギルロイでの乱射事件で死亡したのは、6歳のステファン・ロメロ君、13歳のケイラ・サラザーさん、25歳のトレヴァー・アービィさんと判明した。ステファン君の母親は息子を抱えて逃げたが2発の銃弾がステファン君に命中した。母親も腕を撃たれて負傷した。アービィさんはニューヨーク州からやってきて惨劇に遭遇した。ケイラさんは14歳の誕生日を目前に控えていた。事件の前日ケイラさんをディズニーランドに連れて行った叔父は「『僕が君を守ってあげるよ』と言ったのに僕はその場にいなかったんだ」と地元テレビ局の取材に答えている。

カリフォルニアの大学教授 国境の壁にシーソー設置

カリフォルニア大学バークリー校のロナルド・ラエル教授とサンノゼ州立大学の建築家ヴァージニア・サン・フラテッロ准教授は先月29日、ニューメキシコ州サンランドパークとメキシコ北部シウダフアレスを隔てる国境フェンスを挟んで、ピンク色のシーソー3台を設置した。両側の子どもから大人までが一緒に遊べるようになっている。子どもたちがシーソーで遊ぶ様子はSNSで拡散され、多くの称賛の声を呼んでいる。メキシコの俳優マウリシオ・マルティネスさんは「僕たちはつながっているんだと思い出させてくれる、美しい光景だ」とツイートした。

納税申告書の開示 すべての予備選候補者に義務付け

カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は先月30日、同州で実施する大統領選予備選に関し、氏名を投票用紙に表示する条件として、すべての候補者に納税申告書の開示を義務づける法案に署名した。新法では大統領選予備選挙に立候補するためには、過去5年間の税務申告書を予備選実施の3カ月前までに提出することを義務付けた。トランプ大統領も開示しなければ、同州での予備選の候補者になれないことになる。来年の同州の予備選は3月3日に予定されている。トランプ氏は国税庁による監査中であることを理由に納税申告書を公開していない。

フェイスブック サウジ関連偽アカウント削除

フェイスブックは1日、サウジアラビア政府とつながりのある350件超の偽のアカウントやページなどを削除したと明らかにした。プロパガンダの拡散や周辺の敵対国への批判などに利用され、約140万のフォロワーがいた。発信活動のうち一つはサウジアラビアが発信しており、同国内および北アフリカ地域が主に標的とされていた。もう一つは、エジプトとアラブ首長国連邦から組織的に発信されたものとみられており、中東から北アフリカ、東アフリカの諸国を標的とするものだった。同社は「サウジ政府とのつながりを確認した」としている。

サンフランシスコ空港 飲料水入りペットボトル販売禁止

サンフランシスコ空港は、空港内で使い捨ての飲料水入りペットボトルの販売を禁止し、容器を持参していない利用客らに対して詰め替え式のボトルを購入するよう求める措置を今月20日から導入する。禁止措置は空港内のレストランやカフェ全店、自動販売機に適用される。また、無料で利用できる浄水器型ウオーターサーバーが100ヶ所に設置される。今回の措置は同空港が推進する炭素排出と埋め立てごみの大幅削減計画の一環であると共に、市有地での飲料水入りペットボトルの販売を禁止したサンフランシスコ市の条例に沿うもの。