第12回 良いピアノの先生を見つけるには

みなさま、こんにちは。シリコンバレーでピアノ教室を主宰している、有座なぎさです。昨秋より「音楽教育のススメ」と題したコラムを毎月第四週目に担当させていただいています。音楽、そして教育に関するご質問は下のウェブサイトからいつでもどうぞ。

さて、今回は良いピアノの先生を見つける、ということの大切さについてお話ししたいと思います。ピアノの先生は数多くいれど、いったいどのようにして良い先生を見つけたら良いのだろう?というお悩みはどの親御さんも抱える問題だと思います。ピアノを習っているけれど、一向に上達しない、いつまでも手の形が悪く、理想とするピアノ演奏からは程遠い、レッスンには通っているものの、家ではさっぱり練習しない、など、お宅のお子さんに該当する問題はありませんか?先生を変わってみようか、でもどうやって見つけるの? そんな時、もしも近所のお友達やクラスの同級生にピアノが上手なお子さんがいたら、まずは、そのお友達に話を聞いてみましょう。どんな先生?どこに住んでいるの?そしてもし可能であれば、その先生のお教室の発表会に行ってみるのが、最も手っ取り早くそのお教室の全貌が分かる方法です。演奏する生徒さんの数によって、お教室の規模が分かりますし、また生徒さんの年齢、演奏の上手さでも、そのお教室のレベルが分かりますね。自分のお子さんと同年齢の上手なお子さんがたくさんいるお教室は、本人の目標や励みにもなり、また保護者同士も情報交換ができる点がよいですね。その上で、先生に直接会って、お話を聞いたり、体験レッスンを受けるのが、理想的です。逆に、自分のお子さんが全くの初心者なのに、そのお教室では、中学・高校生の上手な人ばかり、というのでは、それもまたベストマッチとは言えないかもしれません。

もしこれからピアノを習い始めようとするお子さんが小さな幼児なのでしたら、グループレッスンもよいかもしれません。個人レッスンでももちろん良いでしょう。その場合には、音感教育も同時に行ってくれる先生がよいですね。幼児の頃は、初めて音楽に触れる体験をするわけなので、それが楽しくハッピーな気持ちにさせてくれる環境であることが望ましいです。小学生以上の生徒さんで、今までなんとなくピアノを習ってきたけれど、もう少しステップアップしたい、もっと上手になりたい、という目的で先生を探しているのでしたら、地元のコンペティションなどの受賞者から、先生を探す、という方法もあります。私のところの教室に来られる生徒さんの多くが、コンペティション等のサイトで私の生徒さんの名前と音楽歴を見つけ、その中に私の名前を見つけて教室を訪れています。

たかがお稽古事、と侮らず、正確な情報とリサーチによって、お子さんに最も相応しいピアノの先生をぜひ見つけてあげてください。

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