髪がイイ感じの日は気分も良い。今回、日本とサンフランシスコ両方のヘアサロンで腕を磨き、現在オークランドのお洒落エリア、ロックリッジで活躍するスタイリストのミスズさんに、ヘアケアについてお話を伺いました。(この記事は J weekly リラクゼーション特集2019に掲載されたものです / 1642号フリーペーパーの電子版を見る ）
Q. 初めて行く美容院で、希望のスタイルを効果的に伝えるには？
A. 写真がやはり一番分かりやすいと思います。色んな角度からの写真があると良いですね。例えば、同じ「軽い感じ」と言っても、梳いた軽さが良いのか、レイヤーが入って動きのある軽さがよいかでスタイルが全然違うので、好きなスタイルの写真を見せて頂けると分かりやすいです。
どうしたいか全然分からない時は、「少なくとも、これは嫌だ」という限度を伝えて形を絞り込んでいくのもアリです。例えば、この長さより短くなるのは嫌だ、レイヤーがたくさん入ったスタイルは嫌だ、など。
Q. 髪の毛を艶ヤラにするにはどうしたら良いですか？
A. トリートメントやヘアケア商品が色々ありますが、ブロードライがはやり大切です。タオルで水気をよくとった後、荒めのコームで髪をとかします。そしてお気に入りのヘアオイルやリーブイントリートメント等を毛先を中心になじませ、先に根元をしっかりドライします。
毛先の方はブラシを使いながら上から風を当てドライするのが理想的ですが、自分でやるにはなかなか難しいかもしれません。そんな時は、ブラシと一体型のドライヤー（くるくるドライヤーやカールドライヤーなど）がオススメです。一番簡単なのは、髪を十分に渇かした後に、フラットアイロンをさっと通して艶をだす方法ですが、アイロンはあて過ぎるとダメージに繋がるので注意しましょう。
オイルなどをつけてからななめ上からドライヤーの風を当ててキューティクルをしめるイメージ
Q. 逆にウェーブを生かすドライ方法は？
A. 荒めのコームで髪をとかして、根元から渇かすのは同じです。７〜８割髪が乾いたとこで、ヘアオイルやクリーム、ウェーブヘア用のスタイリング剤等を髪になじませ、髪をくるくるとねじります。ねじりながら残りをドライしていき、渇いたらほぐします。ラフなスタイルが好みの場合は、先に全体をとりあえず渇かしてからムースなどを揉み込むのもアリです。
Q. 家でカラーする時に気をつけることはありますか？
A. 家でのカラーは様々な失敗に繋がったり、次に色を変えたいという時に色んな制限がでてしまうことが多いので基本的にオススメはしませんが．．．
知っておくと良い情報としては、既にカラーされている髪の毛の上からより明るいカラー剤をのせても、色が明るくなりにくい場合があることです。それを知らずに全体に明るめのカラーを被せてしまうと、根元のバージン毛だけ明るくなって、中間や毛先だけ暗いままという失敗につながりやすいです。
白髪染めをする時には、なるべく伸びて来たところだけカラーを乗せるのが良いと思います。毛先までカラーを伸ばしてしまうと、ダメージに繋がります。
Q. ヘナの白髪染めは髪に良いですか？
A. ダメージは普通のカラー剤より少ないと思いますが、基本的に植物性のカラー剤の成分は普通のカラー材やパーマ液との相性があまり良くありません（色が変な風に変色してしまったり、パーマがうまくかからないなど）。ずっと同じ髪色・スタイルをキープするのであればヘナのような植物性のカラー剤を使い続けるのも良いですが、将来的にスタイルを変える可能性があるのであれば、使わないのが無難だと思います。
Q. ずっと家で白髪染めをしています。サロンで色を変えてもらう事はできますか？
A. 髪色を暗くするのは簡単ですが、明るくするには注意が必要です。ご自身でヘアカラーをされた場合、染まり具合が均一でないことが多いです。そのため、色を全体的に明るくする（脱色する）ときにも、色がまだらに抜けてしまう可能性が高いです。
ハイライトを入れて印象を明るくするのがムラも目立たずオススメですが、ブリーチが必要になることが多いです。白髪染めに限らず、一度カラーした髪をさらに明るく変えるにはそれなりのリスクがあるので、スタイリストと要相談です。
また、サロンに行く際には、白髪は帽子で隠すなどして髪に何も塗らない状態で行く事をオススメします。ヘアマスカラなどを塗ってしまうと、カラー前にシャンプードライが必要になり、時間が余計にかかったり、頭皮が敏感になってカラー剤がしみやすくなったりしてしまいます。
Q. パーマに興味があります。デジタルパーマと普通のパーマの違いは何ですか？
A. 根元からウェーブを作りたい場合や、スパイラル系のきつめパーマ、ショートヘアの場合はデジタルパーマより普通のレギュラーパーマをお勧めします。
デジタルパーマはもちの良さ、かかりやすさが特徴です。中間から毛先にかけ、コテで巻いたような緩めで自然なウェーブの場合は、デジタルパーマが断然オススメです。いちど縮毛矯正された髪には普通のパーマがかからないので、その場合もデジパでウェーブをあてます（もちは矯正されてない場合と比べると劣ります）。
最近では根元にストレート（縮毛矯正）を当てて癖を伸ばし、同時に毛先にデジタルパーマを当てる「デジスト(ストデジ）」が人気です。効果的にパーマをあてると、朝のセットが楽になるのでオススメですよ。
Right Angle – Salon de Misuzu
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