PG&E2度目の計画停電を実施

PG&E2度目 の計画停電を実施

PG&E は今月9日から10日までベイエリア全域で実施された計画停電に続き、23日から2回目の計画停電を実施すると発表した。この計画停電は前回と同じく、乾燥した空気と強風による火災の防止目的としている。停電の期間は週末まで及ぶ可能性もある。2回目の実施で影響が出るのは主にソノマ、ナパやシエラなどノースベイを中心とした16群とされており、約19万件の住宅や商業施設への影響が懸念される。直接影響の出る地域の住人には電話やテキスト、Eメールで事前に知らせが届けられている。ギャビン・ニューサム州知事は PG&EのCEOビル・ジョンソン氏に対し、今回の混乱は同社の設備管理、アップデートを怠ってきたことが原因の一つではないかと言及している。今後、気候変動の影響も考慮し、安全性が高く、且つ安定した電力の供給が可能なシステムの開発が急がれている。

ベイエリアの気温 例年より20℉高

ベイエリア全域で、火曜日から木曜にかけ、例年より最高で20℉、全体の平均で約10℉気温が高かったことがわかった。サンフランシスコ国際空港での10月中旬の平均気温は約60℉だが、今年は80℉に達している。高気圧の影響で風も強風となり、森林の多いノースベイでは火災への注意を喚起するRed Flag Warningがアメリカ国立気象局より出されている。

サンタローザ 17歳の少年による発砲事件

今週火曜日、サンフランシスコから北に約55マイル(89キロ) の所にあるサンタローザの Ridgway High School にて、17歳の少年による発砲事件が起きた。被害に遭ったのは16歳の少年で、加害者との口論の直後2度程の発砲を受けたものの、一命は取り留めた。事件直後に加害者の少年が銃を近くの車内にいた人物へ手渡した所が防犯カメラに写っており、警察はギャングがらみの事件との関連性を調査している。事件直後、学生や教員らが敷地内で待機させられたが、その中に加害者も紛れており、警察に取り押さえられるまで平然と他の学生と行動していた姿が目撃されている。事件は当初、学校のキャンパス内で起きたと報告されたが、実際には金属探知機が設置されていない学校のすぐ傍の通路で起きた。

アシアナ航空 SFOソウル線 運航を一時停止

韓国国土交通部は、アシアナ航空が2013年にサンフランシスコ国際空港で起こした着陸失敗事故を受け、2020年3月3日から4月16日まで、ソウル・仁川〜サンフランシスコ間の運航を停止する見通しを立てた。同事故では乗客291名の内半数が負傷、3名が死亡している。パイロットの訓練不足による人為的ミスが事故の原因だとされており、同処分に加え、アシアナ航空は修理費用として350万米ドルをサンフランシスコ国際空港へ支払っている。アシアナ航空はソウル行政裁判所が2016年に下した同処分が重すぎると最高裁へ上訴していたが、主張は通らなかった。運航停止期間中はユナイテッド航空によるコードシェア便のみ販売となる。

国の認可なしにリブラ発行しない意志表明 Facebook

フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグ氏は23日に開かれた米下院金融委員会で、同社の仮想通貨プロジェクト、リブラ(Libra)は国の規制当局からの許可が下りない限り、発行を見合わせるという意思を表明した。ザッカーバーグ氏はリブラが今の銀行システムにはないデジタル金融システムのアーキテクチャを提示出来ると前向きだが、規制当局は連邦準備銀行が独自の仮想通貨を開発する可能性も視野に入れ、リブラが競合となることを危惧している。一方、ドル覇権の現在の国際金融システムに対抗する中国の人民元ベースのデジタル通貨電子決済への急速な取り組みを懸念する声も多く、リブラプロジェクトの責任者、デビット・マーカス氏は米国のデジタル通貨システムの構築を進めるためにも、国はリブラを拒否すべきでないと発言している。

FB住宅問題対策に10億ドル出資

ベイエリアの深刻な住宅難に対応すべく、Facebookが10億ドル(約1080億円)を住宅提供推進組織に出資することを明らかにした。Googleも同様の金額を出資すると今年6月に先に発表しており、今後数万件の新たな住宅を供給し、住宅価格を下げていくことを目標としている。ギャビン・ニューサムカリフォルニア州知事は州政府のみで今の深刻な住宅問題を解決することはできず、巨大企業や慈善団体の協力が不可欠だと声明を出している。