第51回 :教育シリーズ❹ 在米中にしか加入できない、アメリカの生命保険の活用法

この時期、駐在で来られている方の中には日本への帰国が決まり、銀行に貯まったドルをどうしようかと検討している方もいらっしゃることでしょう。そこで今回は在米中に加入ができる商品と事例を紹介いたします。日本では今年の1月から一時払終身保険の予定利率がなんと0%となり、次々と商品が販売停止になっている現状のなか、アメリカの予定利率は比較的高く(3%前後)、積立金額や期間、貯まったお金の引き出しもフレキシブルで日本の保険にはない魅力をもつ商品もたくさんあります。SSNがあればVISAでも加入できますし、在米中に加入しておくとその後はご帰国しても継続が可能、保険金や解約返戻金を日本で受け取ることも出来ます。

【事例1:学資資金の準備】
夫:35歳、妻:33歳、お子様:4歳と0歳
下のお子様をアメリカで出産されたため学資資金の積立を検討。帰任が決まっているため毎月ドルでの積み立てをご希望され、比較検討の結果、終身保険の一時払いを選択されました。もしもの場合は死亡補償もあり、18年後にドル建てで148%(最低保証135%)が確定で増えるという点が目的と合っているということでご加入されました。

【事例2:リタイヤメントの準備、一生涯受け取れる個人年金保険】
55歳のAさん(女性)は、日本にいるお母様の介護のため日本に帰国することを決意されました。その際、会社で積み立てていた401Kのお金を上手く活用したいとご来店されました。その結果、一生涯受取が可能な個人年金保険(Annuity)が気に入り各社の商品を比較しました。最終的に選んだのは10年間確定で年金額が7.2%の複利運用で増えていくタイプでした。日本にはこういったタイプの商品はなく、あっても100歳近くまで生きないと元本を割ってしまうようなものが多い中、Aさんの選んだ商品は10年以上受け取ればプラスになり、またその前に万が一のことがあれば元本はご家族に返金され損することはない点、そしてなによりも一生涯続く収入があるのは何より安心と、大変ご満足されていました。

なお、Annuityは年金として受け取ることを考えていない方は、10年後や20年後など、お金が必要になった際に解約して一括で受取ることも可能なため、【事例1】のような学資資金の積立てとしても利用することができます。

このほかにも様々な事例がありますし、アメリカの保険はとてもフレキシブルに対応可能です。ご帰国が決まっている方もまだの方も、一度お話を聞いてみることをおすすめします。