坂本俊太さん / NY在住ギタリスト “自分が音楽をやっているという 充実感を味わえる街 “

Martin Garrix (左)と

2013年の渡米以来、NYを拠点に活躍。最近ではHip HopレジェンドであるラッパーのBig Daddy Kaneのバンドのギタリストも務め、8月にMain州で行われたライブでは大盛況を収めたという坂本俊太さんに、お話を伺いました。

ギターを始めたきっかけは

仲の良かった先輩に勧められたのがきっかけです。父に話したところ父が昔使っていたギターが物置にあると知り、埃だらけのギターを見つけ出して磨いて、見よう見まねで弾き始めました。

渡米のきっかけは

ずっとアメリカの音楽が好きだったのですが、旅行でニューヨークを訪れた際、現地のミュージシャンとジャムセッションをしたりいろんなものを見て感化され「ここに住むしかないな」と。その半年後にはニューヨークにいました。

アメリカでの活動で忘れられないエピソードなどありますか

渡米して間もない頃に駅でスティービーワンダーのisn’t she lovelyを演奏していたら、そこにいたおじさんが突然演奏に合わせて歌い出したのです。それがソウルシンガーのMike Yungでした。それがきっかけで一緒に演奏するようになったのですが、あるときマンハッタンの駅でMikeと演奏していたら、たまたま通りかかった青年がそれをビデオに撮り、ネットに上げたところ翌日にはViral Videoになったのです。それがきっかけでTV番組「The Late Late Show with James Corden」にMikeと一緒にゲスト出演することに。因みにそのビデオを撮った青年、のちにMikeのマネージャーになりました。

Mikeとは昨年ヨーロッパツアーをしたのですが、オランダのアムステルダムでの公演では、ゲストとして人気DJ/プロデューサーのMartin Garrixとの共演も叶いました。

(左)Mike Yungと

日本とアメリカとの音楽シーンの違いについて

ニューヨークのミュージシャン達は、たとえ人種や世代が違ってもこちらの実力を認めてくれればとてもオープンに接してくれる傾向があり、何か新しいアイディアを思いついたときはそれを積極的に受け入れようとしてくれる。それがとても居心地が良く、自分が音楽をやっていると言う充実感を味わうことができます。またここでは音楽が生活の一部なので、ミュージシャン以外の人たちも音楽を楽しんでくれ、こちらにわかるようにレスポンスしてくれるところが日本と違うという印象があります。

渡米から7年、ご自身に変化は

英語が多少話せるようになった事ですかね(笑)。また、旅行の時には見えなかった日本との違いが分かるようになりました。更に、日本を客観的に見ることができるようになったこと、日本での常識は必ずしもこちらの常識では無いこと、それらを含め、視野が広くなったと感じています。

オランダ  アムステルダム公演にてMike Yung(中央)Martin Garrix (中右)と

今年の活動の目標などお聞かせください

現在はアーティストのバックバンドなどサイドメンとしてギターを弾くことがメインの仕事ですが、今年は自分名義での制作やライブ活動をしていきたいと思っています。

J weekly読者に一言

サンフランシスコには以前2週間ほど滞在したのですが、ニューヨークとは違う独自の雰囲気や文化がある印象を受けました。とても好きな街なのでまた行きたいです。そちらでライブをするときには是非遊びに来てください。

坂本 俊太(さかもと しゅんた)
ギタリスト、プロデューサー。12歳でギターを始め東京ビジュアルアーツで作編曲、レコーディング等を学び渡米。Blue Note NYやGramercy Theatre, Joe’s Pubなどでサイドマンとして出演する一方でThe Late Late show with James CordenやAmerica’s Got TalentなどのTV番組にも出演。昨年はソウルシンガーMike Yungとヨーロッパにて6カ国16公演のツアーを成功させ、世界的人気DJのMartin Garrixと2度に渡り共演。

Instagram : @shuntaonguitar  
Twitter : @shuntaonguitar