経済シリコンバレー 第30回新年会レポート

2020年1月24日(金曜日)ビジネスネットワーキングイベントを主催する経済シリコンバレーの新年会が今年もPalo Alto Hills Golf and Country Clubで行われた。経済シリコンバレーは1990年に設立されたベイエリアでビジネスネットワーキングイベントを主催するNPO団体。日米でビジネスを行う企業や起業家たちの交流、専門家を招いてディスカッションする場を提供することを主な目的としてボランティアによって運営されている。

経済シリコンバレー設立30周年となる今年は、その記念すべき会にふさわしい二人のゲストが登壇。GROOVE X代表の林要(はやし・かなめ)氏は2019年CESにて”BEST ROBOT” of THE VERGE AWARDS、そして、2020年ではイノベーションアワード賞を受賞した次世代の家族型ロボット・LOVOT(Love x Robot=LOVOT)を披露した。生き物のように振る舞う可愛らしいLOVOTは家族のように暮らしている人を認識してなついてくる。会場ではLOVOTが可愛がってくれそうな人を声や表情で判断し可愛らしい声で近づいてきて動き回り、参加者たちも手をふって呼び寄せたり抱っこや話しかけたりして注目を集めた。

Appleの元マーケティング・エバンジェリストとしても知られるGuy Kawasaki(がい・かわさき)氏はUS-Asia Technology Management Centerのディレクターでスタンフォード大学教授Richard Dasher氏との炉辺談話をしてくれた。Kawasaki氏は現在、「サーフィンできるゆっくりした生活したいんだよ」と言いながらも、講演などでアメリカ中を駆け回っている。同氏は、日系3世として生まれUC DavisのLaw Schoolをやめ、UCLAのビジネススクールに入学したり、ジュエリーショップの店員から全く業種の違うAppleに転職したかの経緯や、現在発信中のPODCASTを通して何を伝えていきたいのかなどを語ってくれた。Kawasaki氏のユーモア交えたわかりやすい講演に参加者たちは熱心に耳を傾けていた。質疑応答の時間では、日米貿易やSNSを利用した現在の企業広告についてなどの数々の質問が飛び交い、さらに企業間や知人同士でどうやって”Close Relationship”を築きあげたら良いか同氏からのアドバイスもあった。

講演後は在サンフランシスコ日本国総領事の宇山氏を招いての鏡割りやfitbitやAlexaなど豪華プレゼント盛り沢山のラッフルチケット、そしてネットワーキングで大いに盛り上がった。