金門学園にて草清理絵さんのプレゼンテーション 『まだ知らない日本の魅力』を開催

2月8日、土曜日、サンフランシスコ日本町にある金門学園の講堂で、在サンフランシスコ日本国総領事館の調査員、草清理絵さんが『まだ知らない日本の魅力(“Rediscovering Japan”)』と題して、学園の生徒の前でプレゼンテーションを行いました。「日本のイメージ」と題したスライドから始まったプレゼンテーションは、青森のねぶた祭り、仙台七夕といった伝統的な行事ばかりでなく、たこ焼きをはじめとするB級グルメにまでお話が広がっていきました。「ちょっと風変わりなレストラン」と題したスライドでは、無垢な瞳をした動物たちに優しくタッチして、肩の力がふーっと抜けて笑顔が戻りそうな感じが伝わってくる動物カフェの紹介がありました。また、(釣り船に見立てた)客席から、(店内の海に見立てた釣り堀の)魚を釣って、釣った魚をその場で料理してもらって食べるというエンタテインメントの紹介があり、子供たちは興味津々でした。新しいロボットレストランばかりでなく、ラーメン店で自習室のような仕切りのあるカウンターに着席し、ひとりで黙々とラーメンを食べる新しいトレンドの紹介もありました。

新しい施設といえば、「エコサイクル」という地下に設けられた円柱状の空間に自転車を収納し、即時に出庫が可能な最新の駐輪施設の紹介にも子供たちはとても興味をそそられたようで、入庫・出庫が「どうしてそんなに早くできるの?」とその秘密を知りたいと手をあげて質問する子供もいました。各地で導入が進んでいる「エコサイクル」だけでなく、カプセルホテルの紹介では、やはり手をあげて「私も泊まってみたい」と言う子供、24時間営業の牛丼チェーン店の看板を見て「24時間寝ないでお仕事するの?」といった素朴な問いを投げかける子供もいました。このように伝統行事ばかりでなく、新しい知らないことが満載で、あちこちで終始、活発に手があがっていました。生徒ばかりでなく保護者や関係者までもが草清さんのはつらつとしたお話に引き込まれました。プレゼンテーションの後、総領事館主催の年賀状コンテストでアイデア賞を受賞した熊谷壌くんには、草清さんから賞状・賞品が授与されました。このように、伝統的日本、新しい日本、両面の魅力に触れることはとても有意義なことだと感じました。

(文章:南雅彦 サンフランシスコ州立大学教授)

金門学園
2031 Bush St, San Francisco, CA 94115
(415)567-4383 | www.kinmongakuen.com