前々回からチアリーディングの歴史をご紹介しています。1回目は起源について、2回目は女性チアリーダーの誕生についてでした。さて、今回は憧れのチアユニフォームについてです。
時代背景もあり当初は ロングスカートで露出は下品とされ、ありませんでした。
1900年代初頭のチアユニフォームは、セーターに代表する学校名或いは単にHとS(High school) を書いていました。しかし動いているうちに暑くなり非常に不便でしたので、気候に応じてロングカーディガンに タートルネックシャツや襟付きのブラウスに変わりました。主流は、濃い目色の足首まであるウール製のロングスカートにセーターだったそうです。その後、主に宗教関係の学校や大学のチアリーダーによりチェック柄のスカートが流行ました。チアリーディングの父ハーキマーが次々とセーターやスカートを発表し、設立した団体からのユニフォーム販売も始まりました。チア衣装はチアユニフォームとして1950年から1960年の間に急速に変化していきました。
1960年代には一般のファッションが変わったと同時にチア衣装もより動きやすくする為にロングのウールスートから膝までの短めのスカートに変化していきました。 トップスも劇的に変わり、ロングカーディガンの代わりにショートスリーブクルーネックセーターを着るようになりました。
時代の変化と共にセーター、ベストやスカートの種類も豊富になりスクールイニシャルも昔より精巧でカラフルになりました。チアリーダーもユニフォームもよりアスリートに近づき、女性の場合ブラウスを省き、肌に直接セーターを着るようになりました。しかし、当時の時代背景ではこの様なユニフォームは機能的であっても保守的な女性からは蔑視されていて、短くなったスカートや体にぴったりしたセーターは、時には下品と見られていました。
その後、Kedsのスニーカーが多くのチアリーダーに愛用され、スカート丈もより短くなりました。しかし学生ですので規制の対象になり、一般ルールとして腕を下に下げた時指先にかかる長さと規定がありました。
現在のユニフォームはほとんどポリエステルで出来ていて、高校の場合は全米高校協会、オールスターの場合は オールスター協会の規定に準じなければなりません。
技が高度になるにつれスカートは劇的に短くなりました。現在の平均は10-13インチ(25.4-33cm)で毎年短くなっています。しかしタンブリングなどでは生地が多いと事故につながり危険な為、短いスカートを推奨するチームやコーチもいます。ピアスや指輪は安全性に問題がある為禁止されておりタトウーに関しては、競技中はテープ等で隠さなければならないルールもあります。
いかかでしょうか?今では短いスカートが当たり前になっているので長い時代があったとは想像し難いですね!