豪雨降雪も干ばつ補うには至らず 気象学者

カリフォルニア州を襲った「大気の川」は豪雨と洪水、降雪をもたらし、少なくとも20人が死亡するとともに、貯水池を満たし、シエラネバダ山脈に積雪をもたらした。しかし、気象学者らは突然の大雨は、長年続いてきた干ばつを補うには至らないと述べている。州水資源局のデータによると、1月17日に記録した積雪水量は、昨年の同じ日の2倍だった。国立気象局の気象学者のリッチ・ティンカー氏は、「積雪は今、かなり良い状態です」と言う。しかし、それがどのように溶けるかが重要になるという。雪解けは通常、ゆっくりと安定した方法で起こるが、気温が急速に上昇すれば、その安定性は変化する可能性があるという。米国農務省国立水・気候センターの水文学者ガス・グッドボディ氏は、現在のような干ばつが続く状態になるには何年もかかっており、「1シーズンでそれを打ち消すのは難しいでしょう 」と語っている。

慢性的なホームレス増加
サンノゼ

サンノゼの慢性的なホームレスの数は増え続けていることが明らかになった。先月発表されたレポートによると、2022年のサンノゼのホームレス人口は6,650人で、この13年間で最大となった。サンタクララ郡のホームレス数は10,028人で、2007年以降で最も多くなっている。2022年、サンノゼでは1,906人が慢性的な1年以上ホームレス生活をしており、2019年の1,553人から増加した。郡のデータによると、ホームレス人口のおよそ3分の1は働くことができないが、41%は仕事を探しているという。元ホームレスの女性は、「誰もが仕事に復帰できると思われていますが、そうではありません」と語っている。

ホームレスに水をかけ起訴
背景に市のホームレス問題

サンフランシスコのギャラリーオーナーが、ホームレスにガーデンホースで水をかけたとして暴行罪で起訴されたことが、新たな議論を巻き起こしている。ギャラリーのオーナー、コリアー・グウィン容疑者が、自宅の外にいるホームレスに水を吹きかける様子を映したビデオが公開され後、18日に容疑者は逮捕起訴された。この事件について全米黒人地位向上員会サンフランシスコ支部の会長で容疑者を知るエイモス・ブラウン牧師は、「容疑者は後悔している」とし、「この街の政治家が、ホームレスの問題を包括的、全体的、思いやりのある方法で扱ってこなかったから、このような不幸な状況に陥ってしまうのだ」と語った。

冬の海に飛び込み行方不明
サンフランシスコ州立大学の学生

サンフランシスコ州立大学のレスリング選手が19日、エスプラネード・ビーチの海に飛び込んで行方不明となった。行方不明になっているのは、ハムザ・アルサウディさん。アルサウディさんは2人の友人とともに冬の間に冷たい水に飛び込む「ポーラー・プランジ」をしていたところ、波に流されて岸から引き離されたという。2人の友人は自力で岸に上がり警察に通報した。パシフィカ警察と消防、沿岸警備隊、カリフォルニア・ハイウェイ・パトロールの航空部隊、サンブルーノ警察、カリフォルニア州立公園海洋救命隊が捜索したが、アルサウディさんは発見できなかった。

ゼロ・エミッション販売
米国の40%がカリフォルニア

カリフォルニア州は20日、昨年同州で販売された新車の18.8%がゼロ・エミッション車両(ZEV)であり、米国で販売されたZEVの40%はカリフォルニア州で販売されていることを示す最新データを発表した。2022年のカリフォルニア州のZEV販売台数は345,818台で、同州で販売された新車の18.8%がZEVであった。ZEVの販売台数は2021年比で38%、2020年比で138%増加となった。また、米国で販売されるZEVの40%は、カリフォルニア州で販売されているという。先月、カリフォルニア州エネルギー委員会は、カリフォルニア州の2025年電気自動車充電・水素充填目標を加速させる29億ドルの投資計画を承認した。

テスラ、バックヤードに突入
運転の女性死亡

サンラファエルで21日、テスラ車が住宅のフェンスを突き破って裏庭のプールに突っ込み、運転していた女性が死亡した。警察によるとポイント・サンペドロ・ロードを走行中の2019年型テスラが道路を逸脱し、住宅のフェンスに衝突した。テスラはそのまま裏庭に入り、プールに突っ込み、プールの壁に衝突し、停止した。負傷した運転手の女性は現場で死亡が確認された。衝突時、運転手はシートベルトを着用していなかったという。テスラが道路を逸脱した原因については調査中。また、薬物やアルコールが衝突の要因であるかどうかも不明。女性の身元は発表されていない。

ロー対ウェイド判決50周年
サンフランシスコで両派集会

女性に妊娠を終わらせる憲法上の権利を認めた連邦最高裁判決「ロー対ウェイド判決」から50周年の迎える日の前日21日、中絶権問題の両陣営の活動家がサンフランシスコでデモを行った。中絶反対団体「ウォーク・フォー・ライフ西海岸」はマーケット通りを行進した。一方、中絶権擁護派の十数団体はラーキン通りをシビックセンターに向かって行進した。連邦最高裁が「ロー対ウェイド判決」を覆したことを受けて、カリフォルニア州議会は中絶アクセスに関する追加の安全策を多数可決し、さらに憲法修正案「提案1」は11月8日に有権者に圧倒的な支持を得て承認されている。