黒人妊婦への所得保証拡充 サンフランシスコ以外にも実施へ

カリフォルニア州は、黒人妊婦のための所得保証プログラムを拡大するために500万ドルの州資金を割り当てた。このプログラムは貧富の差によって生じる早産などの人種間出産格差を是正するため昨年サンフランシスコで開始された。妊娠中の黒人女性は最大12カ月間、最大1,000ドルの所得保証を受けることができ、過去12カ月間で150人が利用、州からの資金が500万ドル増えたことで、2023年にはロサンゼルス、リバーサイド、コントラコスタ、アラメダなどの郡に拡大し、約425人の母親が利用する。「長い間、黒人女性は安全で健康的な妊娠をするために必要な資源から排除されてきた」とプログラムと提携する団体のディレクター、ゼア・マラワ博士は述べている。サンフランシスコのロンドン・ブリード市長は、このプログラムが人種間の出産格差解消のモデルとなることを期待していると述べた。

COVID-19感染拡大
LAはSFより深刻

COVID-19の感染者が増加する中、ロサンゼルスの方がサンフランシスコより状況が悪いという。12月6日現在、ロサンゼルスでは、7日間平均で人口10万人あたり34人の新規感染者が報告されているが、サンフランシスコは27人弱、ベイエリアは27.4人。サンフランシスコでは現在、陽性率は11.1%となっており、ロサンゼルスは11.5%とやや高め。州全体の平均は11.7%。ロサンゼルスでは人口10万人あたり約13人のCOVID-19による入院患者が発生。サンフランシスコは10万人あたり12.2人で、ベイエリアの平均が9.4人。ブースターはロサンゼルス市民の60%弱が接種済みで、サンフランシスコ市民の77.6%が接種済み。

白人男性が黒人男性を銃撃
ヘイトクライムで捜査

サンノゼで近所のAirbnbを借りていた武装していない黒人男性を銃撃したとして、男性が重罪に問われている。起訴されたのは白人のマーク・ヘンリー・ウォーターズ容疑者。事件があったのは10月2日。被害者は重傷を負ったが、一命を取り留めた。警察はヘイトクライムの疑いで捜査している。被害者は、容疑者の家の向かいにある住宅の部屋をAirbnbを通じて借りており、買い物に出かけようとしたところを銃撃された。容疑者は警官に「被害者が自分に向かって歩いてきた。彼は被害者が銃を持っていると思った」と供述しているという。Airbnbは「私たちは、この悪質でいわれのない攻撃を非難します」との声明を出している。

少年、学校で刺される
母親の訴え

オークランドのスカイライン高校で7日、14歳の少年が他の生徒に複数回刺される事件があった。少年は一命をとりとめたが臓器に損傷を受ける重傷を負った。また、襲撃の様子はヴィデオに撮影されソーシャルメディアに投稿されたという。少年を刺した15歳の少年の身柄は拘束された。事件を受けて少年の母親はキャンパスのセキュリティの改善を求めている。「ロッカー、バックパック、車をチェックする必要がある」と母親は語っている。また、「警察が必要だ。 私の息子は、安全であるべき彼らのキャンパスで、死体となって放置されるところだった」とも話している。

10代2人殺害
容疑者に終身刑宣告

サクラメント北西のウッドランドで2016年に2人の10代の若者が誘拐・殺害された事件で9日、すでに州刑務所に収監されている容疑者が15年から終身刑を宣告された。ジョナサン・フロステ容疑者は16歳のエンリケ・リオスさんとその友人で17歳のイライジャ・ムーアさんを殺害した罪で起訴された4人のうちの一人。他の3人はすでに終身刑に服している。ムーアさんは被告らから3オンスのマリファナを盗み復讐のために殺された。リオスさんはムーアさんの情報提供を拒否したため殺害された。犠牲者は殺害後焼かれて埋められており、遺体は発見されていない。

飲酒運転で鉄柱に衝突
同乗者が死亡

サンノゼで11日、トラックが看板の柱に衝突し、1人が死亡、2人が入院した。事故は、午後11時45分にストーリー・ロードとセンター・ロードの近くで発生した。北に向かっていたシボレートラックが鉄柱に衝突した。車には運転していた男性1人と女性3人が乗っていた。だった。女性3人は地元の病院に搬送されたが、うち1人の死亡が確認された。運転していた男性には怪我はなかったが、「アルコールの影響による客観的な症状 」を示していたため、飲酒運転と自動車運転過失致死の疑いで逮捕された後、刑務所に収監された。これで、今年のサンノゼでの交通事故死は60件となった。

インスタ、少女を特定アカウントに誘導
内部文書

未公開の内部文書により、現在メタとして知られるフェイスブックが、インスタグラムが少女たちを危険なコンテンツに追いやっていることを知っていたことが明らかになった。CBSが11日に報じた。文書によると、2021年、Instagramの従業員がダイエットのヒントを探している13歳の少女として偽のアカウントを開設し、摂食障害に関する内部調査を実施したところ、特定のアカウントをフォローするよう勧められたという。メタ社をはじめとする数百万ドル規模の連邦統合訴訟の証拠開示手続きを開始する予定の弁護士マット・バーグマン氏は「子どもたちの安全と利益のどちらかを選ぶ機会があったとき、彼らはいつも利益を選びます」と語っている。