カリフォルニア大学職員スト終結へ 交渉団と大学側が合意

カリフォルニア大学は16 日、約36,000人の大学院生ティーチング・アシスタントおよびその他の教職員と給与と福利厚生の向上について合意に達した。このストライキにより、同大学システムの全10キャンパスで授業が1カ月中断されていたが、合意が批准されればストは終了することとなる。交渉団によると、一部の労働者は今後2年間で最大66%の昇給が見込まれるという。契約は2025年5月31日までとなる。今回の合意は、カリフォルニア大学システムが、11月14日に職を辞してピケットラインに入った4万8,000人の組合員のうち約1万2,000人を占める博士研究員および学術研究者と同様の合意に達した数週間後に行われた。この協定では、給与が最大29%引き上げられ、雇用の安定を確保するために家族休暇の増加、育児補助、任期の延長が提供される。賃上げと福利厚生の向上は、カリフォルニア州以外にも影響を与える可能性がある。

ストームで降雪量増えたカリフォルニア
楽観できないと専門家

この数年カリフォルニア州は干ばつに苦しみ続けているが、14日現在の州全体の積雪量は通常の2倍以上であり、特に州北部では12月としては記録的なレベルに近いという。しかし、専門家は楽観できないという。カリフォルニア大学バークレー校のセントラル・シェラ雪研究所の主任研究員兼所長アンドリュー・シュワルツ氏は、「干ばつから完全に解放されたいのであれば、基本的にもう1年分の降水量が必要だ」と指摘し、「最近のストームは素晴らしいものだったが、干ばつを終わらせるには十分ではない」と語っている。

サンフランシスコ大幅財政赤字
パンデミックで大打撃

サンフランシスコのロンドン・ブリード市長は、今後2年間に見込まれる7億2,800万ドルの財政赤字に備え、自治体の各部局に大幅な節約を要求している。市長は15日、市の各部局に対し、来年度に5パーセント、再来年度に8パーセントのコスト削減方法を策定するよう求めた。ハイテク企業がリモートワークに移行したおかげで、オフィスの稼働率が全米でも最低水準になり固定資産税やオフィス賃料などの収入は激減。犯罪の増加もあって住民は郊外に移っている。オフィスビルの稼働率は、パンデミック前の約40%で、2019年に5%だった空室率は現在24%になっている。

カリフォルニア州、雇用好調
14ヶ月連続成長

カリフォルニア州知事室は16日、同州の雇用は、11月も14カ月連続で増加し、26,800人の新規雇用を記録したと発表した。また、全米の雇用増加率を上回り、対前年比675,000人の雇用を増加させた。同州の雇用は17,762,600人と過去最高を記録している。雇用は年率4%のペースで成長し、全米の同3.3%増を上回っている。一方、失業率は0.1%上昇し、4.1%となった。同州のギャビン・ニューサム知事は「カリフォルニア州は雇用の伸び率で全米を上回っており、何百万人ものカリフォルニア州民が史上最大の税還付を受けているため、州の労働者世帯を後押ししている」と述べている。

カリフォルニア聖域法を確認
サクラメント郡

ほぼ1年にわたる調査を経て、サクラメント郡監督委員会は16日、カリフォルニア州の聖域州法への支持を再確認する評決を行った。4対1で、理事会メンバーは、サクラメント郡保安官事務所と米国移民税関捜査局の間の協力を削減し、連邦移民法の執行に郡の資金や資源を使用することを禁止する変更を支持した。監察総監室の調査により、保安官事務所が、被拘束者を移民税関捜査局の保護下に違法に移送していた、保安官事務所が司法省に報告したデータと逮捕報告に齟齬があったなどが明らかとなっていた。監察総監室の調査官は、調査に関連した質問を移民税関捜査局に送付したが回答は得られなかったという。

窃盗撲滅作戦展開中
サンフランシスコ警察

サンフランシスコ警察は16日、11月下旬の窃盗撲滅作戦開始以来60人が逮捕されたと発表した。この作戦は、私服警官、制服警官、店舗の警備員が、デパート、衣料品店、食料品店、薬局など、市内のさまざまな場所で連携して行っているという。逮捕された60人には、商業用万引き、軽窃盗、重窃盗などの犯罪でん重罪13件と、47件以上の軽犯罪が含まれている。警察当局は、現在進行中の窃盗撲滅活動の詳細を秘匿するために、作戦の詳細は発表していない。サンフランシスコ警察のラジ・ヴァスワニ副署長は作戦が来年1月まで継続し、作戦の成果を評価すると述べている。

2017年の殺人事件
容疑者逮捕

サンホゼ警察は17日、2017年の未解決事件殺人事件の容疑者がフレズノ郡のセルマで逮捕されたと発表した。逮捕されたのはイーストパロアルト在住のキース・デュプリー容疑者。デュプリー容疑者は2017年6月10日にサンノゼでサミュエル・チョイさんを刺殺した疑いがもたれている。事件当時、容疑者は特定されていなかったが、今年9月になってデュプリー容疑者と犯行をつなぐ新たな証拠が浮上したため、警察はこの事件を再捜査していた。警察によると、容疑者はセルマで、別件で地元当局によって逮捕されたという。容疑者はサンノゼに搬送され、殺人容疑でサンタクララ郡主拘置所に収監された