今週のニュース 6月 第1週

サンフランシスコ「世界で最も革新的な都市」1位

不動産コンサルティングのジョーンズ・ラング・ラサールが世界の主要100都市以上を対象に「世界でもっとも革新的な都市」と「世界でもっとも人材密度の高い都市」のランキングを発表した。「革新的な都市」は技術業界への外国からの直接投資や研究&開発費、特許取得件数、ベンチャー・キャピタル投資活動を評価。1位はサンフランシスコ、2位は東京、3位はシンガポールで、以下、北京、ロンドン、サンノゼと続く。また、「人材密度」は大学や大学院の質、人口に占める大卒者の割合い、技術業界での雇用者数などを評価。1位はロンドン、2位はサンフランシスコ、3位はワシントンDCで、以下、サンノゼ、シアトル、ボストンと続く。日本は大学教育の質が低く、修士号以上の学位 取得者数がほかの主要国に比べると極端に少なく、東京は人材密度では19位だった。

フェイスブック記録開示の命令受ける

フェイスブック(FB)の最大8700万人のユーザー情報が、政治コンサルティング会社のケンブリッジ・アナリティカに流出した問題を巡り、 デラウェア州衡平法裁判所は先月30日、フェイスブックに対し、情報流出を調査している株主に記録を開示するよう命じた。株主は昨年9月、FBに対して記録開示を求め、提訴していた。FB幹部らの対応に問題が見つかれば、株主代表訴訟を起こすとしている。ジョゼフ・スライツ判事は、FB取締役会が個人情報保護の義務を怠ったことについて、「信頼できる根拠」を株主らが示したと判断した。

グーグル独禁法抵触で調査か

司法省はグーグルに対し、独占禁止法に抵触していなかったかどうかを調査する準備を進めている。ウォールストリート・ジャーナル紙が関係筋の話として先月31日に報じた。これに先立ち、グーグルの捜査を司法省反トラスト局が担当することで司法省と連邦通信委員会(FCC)が合意した。関係者の1人によると、グーグルが検索の際に自社事業を優先しているとの申し立てが主な調査対象になりそうだという。FCCは以前グーグルに対して独自に大規模な調査を実施したものの、調査を終了した2013年には何の措置も講じなかった。

恒例バフェット氏との昼食落札額は$4,567,888

著名投資家ウォーレン・バフェット氏と昼食を共にする権利をめぐる2019年の慈善オークションが今月1日に終了し、落札額は$4,567,888となった。競売での落札額は、飢餓や貧困、ホームレス問題に取り組む慈善団体グライドのために役立てられる。落札者は匿名だった。落札者はニューヨーク市内の老舗ステーキハウスで開かれる昼食会に友人を7人まで招待できる。グライドのカレン・ハンラハンCEOは同財団支援を求めて並ぶ人々の列は長くなっているとし、「仕事をしていて、時には家を持っていても、実際には危機に瀕している人が増えている」と語っている。

マスクCEOモデルY生産はフリーモントで

テスラのイーロン・マスクCEOは2日配信されたポッドキャストの番組のインタビューで、SUV「モデルY」をフリーモント工場で製造すると述べた。テスラは「モデルS」と「モデルX」、「モデル3」をフリーモントで生産しているが、バッテリーパックなどはネバダ州リノ近郊のギガファクトリーで製造している。マスクCEOは、フリーモント工場に決めた理由は、必要な部品が近場で調達できることと、速やかに実行に移せることだと述べた。モデルYの生産は、北米向けは2020年の遅い時期に、欧州と中国向けは21年の早い時期に開始する予定。

NYフェイスブック社屋前で裸で抗議

ニューヨーク・マンハッタンのフェイスブック社屋の前で2日、集団ヌード撮影で知られる米国の写真家スペンサー・チュニック氏が写真撮影を行い、裸の参加者らが乳首の画像の切り抜きを掲げてポーズを取った。フェイスブックや傘下のインスタグラムによるヌード禁止の規定に抗議するための行動で、チュニック氏と全米反検閲連盟(NCAC)が共同で主催した。参加者らは夜明けとともに全裸で路上に横たわり、男性の乳首を拡大したプレートを手に持って自分の陰部を覆った。撮影には、女性有権者たちに投票を促す団体「Grab Them By the Ballot」のメンバーも参加した。