カリフォルニア州、消費者プライバシー法改正案可決。州民に情報開示要求の権利

ギャビン・ニューサム カリフォルニア州知事

消費者プライバシー法 改正案可決、州民に情報開示要求の権利

カリフォルニア州議会は先月、消費者プライバシー法(CCPA)改正案を可決した。今月13日までにニューサム州知事が署名すると成立する。州民の権利として、事業者が収集する個人情報のカテゴリーや特定の情報についての開示を要求する権利、個人情報が共有される第三者についての開示を要求する権利、および事業者が収集した個人情報の削除を要求する権利などが認められている。年間売上高が2500万ドルを超える全てのビジネスや少なくとも売上の半分を顧客の個人情報の売却から得ているビジネス、もしくは少なくとも5万人の消費者の個人情報の売買や共有をしているビジネスに適用される。また、報道によると、CCPAに関する州司法長官の執行規則案が10月中に公表されるという。CCPAを遵守するために企業は最大で550億ドルのコストを払う必要が出てくるという試算もある。

ペタルマ迷路に逃げ込んだ男逮捕

ペタルマで先月29日、警察に追われた男が巨大な迷路に逃げ込み警官が2時間かけて探し出すという事件があった。男は元交際相手の女性にストーカー行為を行い、女性に近づくことを禁じられていたが、これを破ったため警察が捜索していた。発見された男は「ペタルーマ・パンプキン・パッチ」の4エーカーの迷路に逃げ込んだという。警察はヘリコプターなどで捜索し、結局2時間後警官が迷路近くの鶏舎に潜んでいる男を発見した。捜索した警官は「この迷路は、非番の時に子供たちと来たことがあるが、隠れるのにはもってこいの場所だ」と話している。

州法成立、学生アスリートに報酬が可能に

カリフォルニア州のニューサム知事は先月30日に「Fair Pay to Play Act」と呼ばれる法案に署名した。これにより同州内の大学は2023年から所属するアスリートが肖像権ビジネスやスポンサーなどから収入を得ることを禁止できなくなる。学生が競技で正当な報酬を得られるようになるこの州法について、同知事は他州にも波及することを期待しており、「これで他の州でも同様の法案が出されることになるだろう。学生の利益がついに公共の利益と同等扱いされるようになり、大学スポーツはこれからもっと改善されていく」と述べている。

ヘイワードで中国のスパイ容疑の男逮捕

米司法省は先月30日、中国国家安全省(MSS)に米の国家機密情報を渡した疑いで中国出身の米国籍の男を起訴したと発表した。男はカリフォルニア州在住のツアー・ガイドで、先月27日にヘイワードで逮捕された。今回のスパイ容疑は、2015年に米国で開始されたMSSを標的とする二重スパイ作戦を通して発覚した。逮捕されたスパイがどのような機密情報を渡したのかは明らかにされていない。司法省のジョン・デマーズ司法次官補(国家安全保障担当)は、「中国側の工作員が米国に入国しなくても、情報収集できたことだ」と述べている。

サンフランシスコホームレス阻止の石撤去

カリフォルニア州サンフランシスコなどで、住民団体がホームレスのテントを阻止する目的で歩道上に配置した岩が、市によって撤去された。市公共事業局のモハメド・ヌル局長が先月30日に明らかにした。住民団体はフェイスブックを通じて集めた約2000ドルの資金で24個の岩を購入、歩道上に配置していた。撤去の理由について同局長は石が車道に押しやられるなど安全上の理由としている。また、市はこれを教訓として、今後の対策を検討する方針で住民と協議するとしている。撤去した岩は公共工事の施設に保管され、撤去費用について住民と協議している。

米、英、豪フェイスブック暗号化に待った

ウィリアム・バー司法長官はフェイスブックに対し、メッセージングサービス全体にエンドツーエンド(E2E)暗号化を取り入れる計画の保留を求めている。同長官は3日の公開書簡で公共の安全を理由に挙げ、同社の戦略転換の先送りを迫っている。また、書簡は「法執行機関がコンテンツに合法的にアクセスできるようにすること」を求めている。また、書簡にはパテル英内相、ダットン豪内相も署名し、「フェイスブックが計画通りに暗号化を進めれば、子供を守り、テロと戦うのに重要な活動の多くがもはや不可能になる」としている。