テスラ、工場再開。郡も安全策を承認

テスラのマスクCEOは11日、フリーモントの工場を再開したことを明らかにした。地元当局による閉鎖継続指示を無視した対応で、マスク氏は逮捕も覚悟していることを示唆していた。また、同氏は「テスラを成功させるために懸命に働いてくれることに、ただ感謝を述べたい」と、従業員に電子メールで謝意を表明した。「息を吹き返した工場を見るのは素晴らしい。あなたたちがそれを実現してくれた!」と続けた。トランプ大統領は12日、ツイッターへの投稿で「カリフォルニア州は今こそテスラの工場を再開させるべきだ。再開は、迅速かつ安全に行われることが可能だ!」と述べた。工場がある同アラメダ郡は、同社の安全確保策が郡に承認される前に工場を再開することを禁じていたが、テスラは16日、従業員宛て電子メールで、アラメダ郡の保健当局が同社の安全策を認めたと伝えた。

大リーグ州内7月開催は微妙

大リーグが7月上旬の開幕を検討しているとの報道を受け、カリフォルニア州のニューサム知事は11日の記者会見で、州内での開催を保証しない考えを示した。知事は大リーグのロブ・マンフレッド・コミッショナーと今後の対応を協議の後、「コミッショナーは『州のガイドラインに沿わないことはやらない』と言っていた。7月になれば分かる」と述べた。大リーグ側は、7月上旬から82試合制での開幕の検討に入ったが、同知事は「個人的に試合は見たいが、無観客試合であっても保証はできない」として、同州に拠点を置いている5球団の試合開催に難色を示した。

ヤギ大脱走、柵を破る

サンノゼに12日、200頭のヤギが押し寄せて住民を驚かせた。様子を撮影し、ツイッターに投稿した人の話によると、約15年前にこの人の家の裏にある丘で山火事が発生、それ以来毎年、ヤギを数日間連れてきて、枯れ草を食べさせているという。ヤギたちは電気柵に囲われていたのだが、柵の向こうにある花を食べようとした一頭が柵を破ったことが大脱走のきっかけとなった。そして街に押し寄せて「庭に植えられている花や植物を自由に食べ始めた」という。幸いにも大きな被害はなく、200頭のヤギは無事フェンスの中に連れ戻された。

ツイッター、在宅勤務は永遠に

ツイッターはCOVID-19保健衛生当局が職場への復帰を認めた後も、同社従業員に在宅勤務の継続を認める方針を示した。12日に投稿されたブログによると、ジャック・ドーシーCEOは、「在宅勤務が可能な職務と状況にあり、永遠にそれを続けたいと考える従業員については、社はその意向をかなえる」とした上で、「そうでない場合、オフィス勤務を再開しても安全と感じられた時点で、当社オフィスは追加の予防措置を講じた上で従業員を温かく迎える」と投稿した。同社は「在宅勤務が機能することはこの数カ月で証明された」としている。

フードデリバリー3位が2位を買収

ウーバーが、フードデリバリーのグラブハブに買収提案を行ったことが明らかになった。12日、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。シカゴ本拠のグラブハブとウーバー傘下のウーバーイーツは、米国のフードデリバリー市場において2位と3位を占めており、首位にはドアダッシュがつけているが、買収が実現すれば米国で5割近いシェアを握る最大手となる。ブルームバーグの報道によると、今月にも合意に至る可能性があるという。ウーバーは、配車部門の売上は急減しているがウーバーイーツの今第1四半期の注文件数は、前年同期比で54%増を記録した。

フェイスブック、コンテンツ監視でトラウマ

フェイスブックは、コンテンツ監視業務に従事し暴力的な画像などを見たことで、精神的なトラウマを受けたとして同社に損害賠償請求集団訴訟を起こした約1万人に計5200万ドルの和解金を支払うことに合意した。原告側代理人が12日、明らかにした。この訴訟は2018年に起こされたもので、フェイスブックは多数のコンテンツモデレーターに安全な職場を提供しなかったことにより、カリフォルニア州法に違反したとされている。訴状によると、元モデレーターらはフェイスブック上でライブ配信された殺人や自殺、斬首などのコンテンツを審査していたという。

ズーム乗っ取り、教会でポルノ動画流れる

サンフランシスコの教会が13日、オンライン会議システムを運営するズームを提訴した。提訴したのはサンフランシスコで最も歴史ある教会のひとつ、セイント・ポーラス・ルーテル教会。訴訟はズームが本社を置くカリフォルニア州サンノゼの連邦裁判所に提起された。訴訟内容によると、今月6日に行った聖書研究の講義で開始から42分が経過したころに参加者のコンピューターの画面が何者かに「乗っ取られ」、「コントロールボタンが機能しなくなった」。その状態で画面上にポルノ動画を流されたという。