日立製作所のグループ会社である日立レールSTSアメリカは1日、サンフランシスコの「サンフランシスコ・ベイエリア高速鉄道公社(BART)」と、列車制御システムの更新プロジェクトに関する契約を締結した。列車をデジタル制御する最新技術、無線式列車制御システム（CBTC）の設計・構築・据え付けをする。契約金は7億9800万ドル。日立はBART社むけに、CBTCの設計・製造・供給・据え付け・試験のほか、BART社の鉄道車両に搭載される車両関連機器の供給と試運転を支援する。契約には、ベリエッサ、サンタクララを経由し、シリコンバレーまでシステムを延長するオプションが含まれており、BART社はこのプロジェクトにより、約500人の新規雇用を創出、これらのインフラ投資により、全体で約8,800人の潜在的な雇用の創出を見込んでいる。BARTは平日平均40万5000人が利用している。
ツイッター 大統領選挙誤報拡散防止策を発表
ツイッターは9日、リツイート機能について、今月20日から少なくとも来月上旬のアメリカ大統領選挙が行われる週まで、世界の利用者に対し、より慎重に投稿するよう促す措置をとると発表した。具体的には、ユーザーにリツイートの際に引用ツイートをシェアするよう勧める。同社は「これによって誰もがツイートを増幅する動機を考えるようになるだけでなく、会話に自分の考えや反応、視点を加えやすくなるだろう」としている。同社はまた、大統領候補者は「選挙の結果が正式に発表される前に自分の勝利を主張してはならない」とした。
Ｑアノン投稿削除 フェイスブック
フェイスブックは6日、「Qアノン」と呼ばれる極端な陰謀論に関連したすべての投稿を禁止すると発表した。Qアノンは「政財界とマスコミにエリートとして巣くう、悪魔崇拝の小児性加害者たちに対して、トランプ大統領は秘密の戦争を繰り広げている」と主張している。フェイスブックは声明で、「今日からフェイスブックのページとグループ、インスタグラムの関連アカウントを削除する」、「この作業には時間がかかり、この先、何日も何週間も続く」とした。トランプ氏は8月、「Qアノン」について「この国を愛する人たちだと聞いた」と述べた。
ディズニー再開せず 州知事が発言
カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は7日、ディズニーランドやその他の主要なテーマパークの再開は短期間では不可能だとした。知事は記者会見の場で、公衆衛生上の目標が達成されるまでの間、テーマパークの再開は行わないと発言した。ディズニーは、テーマパークの再開を求めて州に働きかけをおこなってきたが、知事の発言はこれを退けたかたち。アナハイムなどの地元議員らがテーマパークの再開を求めており、地元当局はディズニーランドやナッツベリーファームの閉鎖によって13億ドルの経済打撃が生じたと述べている。
オラクル対グーグル 最高裁審理始まる
オラクルとグーグルによる数十億ドル規模の著作権を巡る訴訟で、連邦最高裁判所は7日に審理を行い、IT産業を混乱に陥れることなくソフトウエアコードの法的保護を維持しようとする姿勢を示した。訴訟は10年前から続き、オラクルはグーグルの基本ソフト「アンドロイド」搭載のスマートフォンについて、オラクルのプログラミング言語Javaの著作権を侵害した疑いがあると主張。2016年の最初の大きな裁判ではグーグルが勝訴したが、2年後の控訴審でその判決は覆された。審理はCOVID-19流行で延期されていた。最高裁は2021年6月までに判断を下す見通し。
2億ドル調達 インスタカート
サンフランシスコ本拠のインスタカートは8日、新たな資金調達ラウンドで2億ドルを調達したと発表した。資金は顧客エクスペリエンスの向上、法人事業や広告事業のさらなるサポートを目的とする新機能やツールの導入に使われる。今回の資金調達で、インスタカートの創業者兼CEOのアプアバ・メフタ氏の保有資産は4億ドル分上昇し、16億ドルに達した。メフタは同社の株式の推定10％を保有している。一方、同社は詐欺的なサービス料金を課金し、多額の売上税を納めなかったとしたワシントンD.C.のカール・A・ラシーン地方検事総長から訴えられている。
連邦地裁 Epic Gamesの主張を退ける
アップルがEpic Gamesの人気ゲーム「フォートナイト」をアップルストアから削除した問題で、カリフォルニア州オークランドの連邦地裁判事は9日、仮差し止めを求めるEpic Gamesの申し立てを再び退けた。裁判官は「一時差止命令による救済は、めったに認められることのない特別な措置である」と指摘し、Epic Gamesの要求の一部を認めつつ、一部を否定したことを詳細に説明した。「Epic Gamesは、このような特別な救済を求める際の負担を負っている」と指摘した。差し止め命令が出れば、フォートナイトはアップルストアに復活し、Epic Gamesは自社の課金システムも利用できるはずだった。
