カリフォルニア州のニューサム知事は3日、Covid-19の感染者や入院患者が記録的な水準に増加する中、地域ごとに外出制限を導入する計画を明らかにした。州を5つに分けた地域のうち、集中治療室の病床数が残り15%を切った地域には自動的に外出制限を適用する。知事は、同州5地域のうちベイエリアを除く4地域がそれぞれ、週内にこの水準に達するとの見方を示した。外出制限が導入された場合、少なくとも3週間維持される。市民は自宅待機を指示され、食料品の買い物や医療機関の受診、個人での運動などを除く外出を控えるよう求められる。レストランは持ち帰りを除く営業が禁止され、バーやフィットネスジム、美容・理容院、カジノなどは全面閉鎖となる。5地域の中で最も人口の多い南カリフォルニア地域は、5日の時点でICUの空き病床が12.5%まで落ち込んだ。
サンフランシスコから約9万世帯流出
パンデミック期間中
サンフランシスコに拠点を置くウェブメディアPublic Commentは先月、COVID-19パンデミックが始まって以来、最大で8万9000世帯がサンフランシスコから流出しているとの調査結果を発表した。Public CommentはUSPSと協力し、3月1日から11月1日までに届け出のあった郵便物の転送依頼のデータを調べた。その結果、12万4131世帯が住所変更を届け出ていた。このうち同じサンフランシスコ市内に転居したのは3万4803世帯にとどまった。転居先として最も多かったのはラスベガスで、フロリダ州パーム・ビーチ郡、同セミノール郡、コロラド州デンバー、オレゴン州ビーバートンがこれに続いた。
マンソン・グループのメンバー
4度目の仮釈放却下
米国で連続殺人事件を起こしたチャールズ・マンソン率いるカルト集団の信者で、終身刑で服役中のレスリー・バン・ハウテン受刑者をめぐり、カリフォルニア州のニューサム知事は先月27日、仮釈放申請を却下した。これで4度目の却下。当時19歳だったバン・ハウテン受刑者は、別の信者2人と共に、ラビアンカ夫妻の自宅に侵入し、ローズマリーさんを16回刺した。別の信者2人は、女優のシャロン・テートさんら5人を刺殺したが、ハウテン受刑者はこの殺害には関与していない。バン・ハウテン受刑者の弁護人は、不服申し立てを行う意向を明らかにした。
HPE、本社をヒューストンに移転
脱シリコンバレー加速か
ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は1日、本社をシリコンバレーからテキサス州ヒューストンに移すと明らかにした。同社はテキサス州ヒューストン市郊外で新社屋の建設を進めており、2022年の完成にあわせて本社を移す見通し。本社移転後も、現本社屋を残し、ベイエリアにある各拠点をそこに集約するという。HPEの前身であるヒューレット・パッカードは、ビル・ヒューレット氏とデービッド・パッカード氏が1939年にカリフォルニア州パロアルトに設立した。脱シリコンバレーの背景には住宅などの生活費の上昇や重い税負担と、COVID-19があるといわれる。
グーグル、AIチームのリーダー解雇
社の姿勢を批判か
グーグルの倫理的人工知能チームの共同リーダーを務めるティムニット・ゲブル氏は月2日夜、同僚らに送信した電子メールを理由に突然解雇されたことを明らかにした。同氏は著名な人工知能研究者で、顔認識におけるバイアスの危険性について研究し、ハイテク業界における多様性の欠如を公に指摘している。問題のメールの内容はグーグルによる多様性、公平性、包括性の取り組みが無責任だと批判するものだったという。また、同氏はグーグルから共著者となっている研究論文を撤回するか、論文から自身の名前を削除するよう求められていたという。
司法省、フェイスブックを提訴
米国民労働者排除か
司法省は3日、フェイスブックが賃金水準の高いポジションの求人を米国民から公募せず、移民のために確保したのは違法だとしてフェイスブックを提訴した。司法省によると、同社は2600人余りの職種にふさわしい能力がある米国労働者の採用を意図的に拒絶してきた多くの事例が見られ、その代わりにグリーンカード取得のスポンサーとなるH1Bなど持つ外国人の労働者を起用したという。雇用に基づいて永住権を申請する従業員のスポンサーとなる企業は、米国民で適切な資格を持つ人材が見つからなかったことを申請時に証明するよう義務付けられている。
バイデン氏、カリフォルニア州で正式勝利
選挙人の過半数を獲得
カリフォルニア州のニューサム知事は4日、自身のツイッターに「カリフォルニアの開票結果は公式なものとなった。バイデン氏が次のアメリカ大統領だ」と投稿し、開票作業の結果、バイデン氏の勝利を認定したことを明らかにした。同州の認定により、バイデン氏が確実にした選挙人は、55人が上乗せされ、279人となり、大統領選勝利に必要な全選挙人の過半数270人を超えた。各州では14日に選挙人が集まり、正副大統領候補に正式に投票する。通常形式的な手続きだが、共和党のトランプ大統領は敗北を認めていない。