フェイスブックの内部告発者 監督委員会出席へ

フェイスブックの投稿管理を評価する第三者機関「監督委員会」は11日、同社を内部告発した元従業員フランシス・ホーゲン氏から意見を聴く場を設けると発表した。ホーゲン氏は5日、上院商業委員会の小委員会で証言。フェイスブックの内部調査で、インスタグラムが若いユーザー、特に10代の女性たちのメンタルヘルスや自分の体に関するイメージを悪化させ、アルゴリズムを使って対立的・扇動的なコンテンツを促進しているという結果が示されていたことを明かした。氏は、フェイスブックは意図的に問題を放置すると決めた証拠をつかむために内部報告書や研究結果を大量に収集したという。これに対し同社のマーク・ザッカーバーグCEOは、安全性や透明性の向上に取り組み、自社の展開するプラットフォームがユーザーに及ぼす影響を調査してきたと反論している。

テスラ HPからオフィスを賃貸
カリフォルニアの事業拡大

テスラが現在本社を置くパロアルトで、HPからオフィスを賃貸する契約を結んでいたことがわかった。ロイターが報じた。同社のイーロン・マスクCEOは7日、パロアルトの本社をテキサス州オースティンに移す計画を発表していた。しかし、同社の現在のオフィス面積は十分でないため、追加で場所を確保する必要に迫られたという。マスク氏は、今後もカリフォルニア州での事業活動を拡大していくとしており、関係者は、技術者はシリコンバレーに在住することになるだろうとしている。昨年の同社の全世界での納入台数の約15%がカリフォルニアだった。

ステルス新法に知事が署名
民主共和両党が支持

カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は7日、性行為中にパートナーの同意なしにコンドームを外す「ステルシング」と呼ばれる行為を違法とする州法案に署名し、州法として成立した。法案は民主共和両党が共に支持していた。米国では21~30歳の女性のうち12%がステルシング被害に遭ったことがあるという調査結果もある。カリフォルニア州はこうした法整備をしたアメリカ最初の州となった。新法は民法を改正したもので刑事訴追に関して定めたものではないが、民事訴訟をめぐる不明確な点を排除し、サバイバーが裁判を起こしやすくなった。

ジェンダーニュートラル新法成立
違反店舗には罰金

カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は9日、ジェンダーニュートラルに関する州法に署名した。新法は州内でおもちゃや育児用品を販売する大規模小売店に、性別で区別しない売り場を設けることを義務付けている。小規模な個人商店は対象外となる。新法は2024年1月1日から施行され、違反した店舗には、最初の違反で最高250ドル、その後の違反には最高500ドルの罰金が科される可能性がある。法案の起案者エバン・ロー下院議員(民主党)は「偏見や時代遅れの固定概念に基づいて子供にどうあるべきかを指示することをやめる必要がある」と述べている。

小型ポータブルエンジン機器販売禁止
環境汚染対策で

カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は9日、小型のポータブルエンジン機器(出力19kW以下)の販売を禁じる法案に署名した。ガソリンを燃料とするリーフブロワーや芝刈り機、高圧洗浄機などが規制対象となる。試算によるとガソリンエンジン式のリーフブロワーを1時間使用すれば、2017年式のトヨタ・カムリが1,100マイルほど走行した場合と同様の大気汚染物質が排出されるという。法案では機器の買い替えコストを一部負担する補助金を提供することも定めている。新法は2024年1月1日を最終期限としつつ当局が「実現可能」と判断した時点で施行される。

ウォルグリーン5店舗閉鎖
サンフランシスコで万引き多発

ウォルグリーンは12日、万引き被害のためサンフランシスコ市内にある5店舗を閉店をすると発表した。同社では万引き被害で運営ができなくなる店舗があるという。サンフランシスコ市庁舎近くの店舗は1日当たり平均で1,000ドル相当の万引被害にあい、昨年11月に閉店した。サンフランシスコ市内に53店舗を展開しているが、この5年間で17店舗を閉鎖した。同社の広報は「サンフランシスコの窃盗はここ数ヶ月間で増え続けており、ウォルグリーンの平均的な店舗の5倍になっている」と述べている。サンフランシスコでは転売目的の「プロ」による窃盗が増えている。

史上最悪?
ナ・リーグ地区優勝決定戦で誤審

MLBのナ・リーグ地区優勝決定シリーズが14日サンフランシスコで行われ、ドジャースが2-1でジャイアンツを下し、シリーズ3勝2敗でリーグ優勝決定シリーズへコマを進めた。しかし、試合を決めた判定が「史上最悪の誤審」として物議を醸した。9回裏1点をリードされたジャイアンツの攻撃は2死一塁。打席のフローレスは2ストライクからの3球目にバットを出し、スイングを取られ試合は終わった。ところが試合後、この場面の動画が拡散。バットはヘッドが出る前に止まっているように見え、ファンからは審判の責任を問う声が上がった。