サクラメントで4日深夜、銃乱射事件が発生し、6人が死亡、12人が負傷した。同市警察のキャシー・レスター署長によると、ダウンタウンの州議事堂近くの10番街とK通り付近で午前2時頃大規模な騒乱があり、続いて複数の容疑者が発砲したという。近くでパトロール中の警官が銃声を聞き付け急行し、犠牲者を発見した。蘇生を試みたものの6人は現場で死亡が確認された。男性3人、女性3人、いずれも成人だという。また、警察は現場に残された銃を回収したが盗品だった。警察は事件当時の状況の詳細は不明で、現場にいた人たちも共通のイベントに参加していたのかどうかもわかっていないとしている。事件を受けてカリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は「銃による暴力が新たな常態となり続けることはできない」と述べ、銃による暴力が米国の「危機」であるとツイートした。
サンフランシスコの住宅価格
20年で4倍に上昇
不動産仲介のクレバーによると、全米50の大都市圏の住宅販売価格の中央値は13都市で2000年の3倍以上に上昇した。上位6都市は、すべてカリフォルニア州。トップのサンフランシスコでは356,800ドルから4倍に上昇した。上位の内訳は、サンフランシスコ(290%増)、ロサンゼルス(280%)、リバーサイド (278%)、サンディエゴ(275%)、サンノゼ市 (261%)、サクラメント (237%)、シアトル (235%)、タンパ(フロリダ州 (223%)、マイアミ (220%)、オースティン(209%)、ポートランド(207%)、フェニックス (206%)。同時期、全米平均は127,215ドルから325,677ドルへと156%増加している。
元教師の性的虐待
学校区に巨額の賠償命令
サンタクララ郡高等裁判所は先月30日、教師からの性的虐待の被害にあった元生徒2人にそれぞれ6,500万ドル、3,700万ドルの賠償金を支払うようユニオン学校区に命じる判決を出した。この事件では、すでにサンノゼのダートマス中学校の元音楽教師サミュエル・ニップが2009年から2014年にかけて2人に性的虐待を加えたとして、56年の実刑判決を受けている。2人は学校区がニップの行動の監視を怠ったとして訴えていた。ニップについて「不適切」なテキストを生徒に送ったことが保護者の間で問題になっていたが、学校区はニップを昇進させたという。
宝くじで100万ドル
サンノゼで2人
サンノゼで先月30日、2人がスクラッチ宝くじで大当たりを出し話題となっている。サンノゼのピエモンテ・シェルで購入したくじで100万ドルを獲得したのはラサンドラ・アリズメンデスさん。くじは家族からのプレゼントだという。美容師であるアリズメンデスさんは、パンデミックのためにサロンを閉鎖した。このお金で家を買い、子どもたちの大学資金を作るという。もう1人100万ドルを手にしたのはイシャーク・ヒメネスさん。ウェスト・サンカルロスのセーフウェイで購入した。「土地を買って家を建てたいです」と喜びを語っている。
積雪量異例の少なさ
旱魃の危機深刻に
カリフォルニア州水資源局は1日、この冬のカリフォルニア山脈の積雪量は平年の38%に過ぎないと発表した。タホ湖の南で行われた恒例の積雪量測定で積雪は2.5インチだった。この地点の4月1日の平均積雪量は66.5インチだという。水資源省によると、カリフォルニア州の積雪量は州内の水の30%を供給している。国立気象局は1日、今年の1月から3月のカリフォルニアの主要観測所の観測では、この101年間で最も乾燥した期間であったと発表した。ギャビン・ニューサム知事は先月28日、地元の水道局に節約計画を実行するよう行政命令を出した。
多様性促進の州法は違憲
差別文化改善が狙い
ロサンゼルスの裁判所は1日、カリフォルニア州に主要な執行部を置く上場企業の取締役会に、LGBT、黒人、ラテン系、アジア系、ネイティブアメリカン、太平洋諸島系など「代表権の低いコミュニティ」出身のメンバーを加えることを義務付けるカリフォルニア州の法律は違憲であるとの判決を下した。保守的な法律家グループ、ジュディシャル・ウォッチが州憲法の平等保護条項に違反すると提訴していた。州は、この法律は男性に有利な差別文化を改善するために必要であり、他の措置が有効でなかったため導入されたに過ぎないとして、合憲であると主張していた。
パンデミック2年目に死亡者急増
カリフォルニア
カリフォルニア州のCOVID-19に起因する死亡は、ウイルス2年目に40%以上急増したという。3日、デイリー・プレスが州衛生局の死亡診断書のデータベース分析結果として報じた。それによると、2020年のCOVID-19による死亡者数は州全体で31,383人だったが、2021年には44,273人と41%急増した。今年1月のCOVID-19による死亡者数は4,923人だった。その一方でインフルエンザを基礎疾患とする死亡診断書は、2020年の690件近くから昨年は45件以下となり、州全体で95%減少した。過去2年間のカリフォルニアの死亡者は654,817人で、その前2年から27%増加した。