さて、以下の数字は何を表しているでしょうか
(2)6-3-(3)対1-5-3-4
これは義務教育を含め、日米の幼稚園から高校までの教育過程を表す年数です。最初の(2)-6-3-(3)は日本での教育課程。かっこで表された数字は義務教育には含まれない過程です。最初の(3)年間は幼稚園過程で、2年保育と3年保育がありますが、日本では義務教育には含まれません。6年間の小学校、3年間の中学校だけが義務教育となり3年間の高校過程は含まれません。
その一方で、アメリカ(カリフォルニア州シリコンバレーエリア含)では1-5-3-4。義務教育は1年間のキンダー(日本の幼稚園年長の年に相当します)から始まり、キンダーの前にはトランジショナルキンダーという1年間の公立の教育課程もあります。しかし、お誕生日が9月2日から12月2日生まれのお子様に限られます。その後5年間の小学校(または6年間)、3年間をミドルスクール(または2年間 日本での中学校に相当)、そして4年間の高校となります。アメリカでは高校の4年間までが義務教育に含まれます。
義務教育前にかかる費用の違いは?
日米の大学にかかる学資資金の相違はよく注目されますが、義務教育前の幼児教育費用も日米では驚くほどの差があります。
資料からカリフォルニア州が他州と比較しても高いことが分かりますが、ここベイエリアではもっとその値は上がります。月々の平均的なチャイルドケア、プリスクールの学費は$1900(週5日フルタイム計算)、Nannyと呼ばれるベビーシッターを雇うと月々の平均は$3300にもなります。
一方で、日本での幼稚園にかかる費用を見てみると、公立では月々約1.3万円、私立では月々約3万円です。公立で比較すると日米の差は14-16倍程度にもなります。日本の知識でいると、渡米されてから幼児教育費用の相違に驚く方はとても多いです。
そして、近年ハウジングコストと共にチャイルドケア、プリスクールの学費は年々上がっています。2014年から2018年では多くの地域が1.5倍近くにも跳ね上がり、2019年現在もその上げ幅は広がってきています。もちろん満5歳から行けるキンダーを公立に通わせると日米問わず義務教育課程の学費は無料となりますが、アメリカではドネーションという寄付金制度があります。これも住んでいる学校区によっても大きな差があります。この寄付金の差額によっては教育レベルにも相違が生まれる、とまで言われているほど大きな影響を及ぼします。その詳細や情報についても今後教育シリーズとして、寄付金って?、STEAM教育とは?、遠足費やイベント費は?、アメリカでの道徳教育って?などなどを紹介していきたいと思います。