“YOU ARE WHAT YOU EAT” ビーガン?ベジタリアン?その違いについて

そもそもベジタリアンとは?

 基本的にベジタリアンとは、肉、魚介類および、それらの副生成物(含有食品)を食べない人のことです。異なるバックグラウンドをもった人たちが多く集まる多国籍なサンフランシスコ・ベイエリアでは、宗教上、健康上、倫理的な理由や環境問題への懸念など、様々な理由でベジタリアンになる人も増えています。その種類は植物性食品に加え、何を食べるかによってタイプが分かれます。
 下の表をご覧ください。まず、一番上のフルータリアンとは、フルーツや果物野菜、ナッツ類を中心とした食生活のことです。茎や根など、植物の命を奪う部分は収穫せず、植物を生かしたまま果実部分のみを食べるという考え方に基づいています。国際ベジタリアン連合の定義では、ベジタリアンの種類のひとつとされています。

 そして、ローベジタリアンとは、生野菜や果物などのローフード(生食)・リビングフード(生きている食べ物)を中心とする食生活です。野菜や果物には、たくさんの酵素やビタミン、ミネラルが含まれていますが、加熱によって失われてしまうという考え方からです。
 次にヴィーガン(ピュアベジタリアン)ですが、肉・魚介類に加え卵・乳製品なども一切食べない。蜂蜜などの動物由来のものも食べず、食用以外の革製品などの動物使用も排除しています。
 そしてラクトベジタリアンは、フルーツや野菜類にプラスして乳製品を食べますが、それに対しオボベジタリアンは乳製品を食べず、卵を食べます。この二つを合体したものと考えられるのが、オボラクトベジタリアン。フルーツ・野菜・卵・乳製品を食べます。
 ぺスカタリアンは、フルーツ・野菜・卵・乳製品に加え、魚介類を食べます。日本人古来の食生活と類似したものと考えられます。

 なお、マクロビオティックは基本的には肉・魚介類・卵・牛乳を食べないが、「陰陽調和」の思想によりそれらを許容するフレキシブルな部分があるなど、欧米の菜食主義とは少し思想が異なっています。近年では、週1 日など頻度を決めてベジタリアンやヴィーガンの習慣を持つパートタイム・ベジタリアンやパートタイム・ヴィーガン、無理のない範囲で肉を食べる量を減らすセミ・ベジタリアン、フレキシタリアンなど、様々なスタイルも生まれています。