カマラ・ハリス氏が勝利演説 「初めてだが、最後ではない」

副大統領就任が確実となったカマラ・ハリス上院議員は7日、大統領就任が確実となったジョー・バイデン元副大統領と共に勝利演説を行った。ハリス氏は今回の選挙について「私たちの民主主義そのものが今回、投票にかけられました。アメリカの魂がかけられていた」とし、「みなさんは希望、団結、謙虚さ、誠実、そしてそう、真実を選びました」と強調した。また、米国史上初の女性、アフリカ系、アジア系副大統領に就任することについて、「多くの黒人、アジア系、ラテン系、ネイティブアメリカンの女性たちのことを私は考えています。彼女たちによって道が切り開かれました。」と語り、「私が初の女性副大統領になるかもしれませんが、最後ではありません。すべての幼い女の子たち、今夜この場面を見て、わかったはずです。この国は可能性に満ちた国である。」と続けた。

ハリス氏地元に喜び
初の女性、黒人、アジア系副大統領へ

7日、統領選でバイデン前副大統領の勝利が確実になったことを受けて、次期副大統領に就く見通しのカマラ・ハリス上院議員の地元サンフランシスコでは多くの支持者らが街頭に出て喜びを爆発させた。1964年オークランドに、ジャマイカとインド出身の移民の元に生まれたハリス氏は、女性としてだけでなく、アフリカ系さらにアジア系として、初の副大統領となる。LGBTQコミュニティーとして知られるカストロ通りでは、バイデン勝利を祝うために千人近い人々が集まった。また、ハリス氏副大統領就任で、夫のダグ・エムホフ氏は米史上初の「セカンド・ジェントルマン」となる。

ドライバーは独立請負業者
住民投票で可決

ウーバーやリフトなどのギグエコノミー企業が支持した発案「Proposition 22」は、3日に行われたカリフォルニア州の住民投票により、賛成多数で可決された。この法案が可決されたことで、ライドシェア企業はドライバーを従業員ではなく独立した請負業者として扱い続けることができ、2019年可決された同州の労働法の適用を免除されることになる。投票日前日の2日になってウーバーが100万ドルを追加投入するなど、ギグエコノミー企業はこの住民投票キャンペーンに2億500万ドル以上をつぎ込んだ。発案可決によってウーバーの株は18%、リフトは22%も上昇した。

消費者のプライバシー保護強化
住民投票で可決

カリフォルニア州の有権者による投票で3日、消費者のプライバシー保護強化を目指した発案「Proposition 24」が賛成多数で可決された。現在のプライバシー関連州法に存在する抜け穴をふさぐことを目的としている。これまではたとえユーザーがオプトアウトしていた場合でも、大手IT系企業はユーザーデータを利用したターゲティング広告の表示が可能になっていた。この発案が可決されたことで今後、消費者はデータ収集を確実にオプトアウトすることが可能になる。また、発案はプライバシー法を執行する新たな州政府機関を設立するよう定めている。

ユーチューブで虚偽情報拡散
グーグルが調査

グーグルが運営する「ユーチューブ」で5日、大統領選の不正投票を巡る虚偽の主張を宣伝している人気チャンネルが少なくとも9つ見つかった。これらのチャンネルはフォロワーが1000人のものから62万9000人超のものまであり、APやロイターといった報道機関などの事実確認部門が間違っている、あるいは正確ではないとする主張を支持している。グーグルは、これら9つのチャンネルや他のチャンネルの動画を調査しているとし、違反が見つかった場合、チャンネルの広告掲載やメンバーシップ収入を停止する可能性があるとした。

ツイッター 
政権の元主席戦略官のアカウント凍結

ツイッターはトランプ政権の元首席戦略官、スティーブ・バノン被告のアカウントを「暴力の賛美に関するポリシー」違反で永久凍結したと発表した。ユーチューブも同被告の動画の一つを削除した。バノン被告は問題のアカウントで、連邦捜査局のクリストファー・レイ長官や国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長を「官僚らに対する警告」として斬首するべきだと主張していた。被告は今年8月、メキシコとの国境に壁を建設する費用として募った資金を詐取した疑いで逮捕・起訴され、現在は保釈中。

ドラマ「フルハウス」ロリ・ロックリン入獄
不正入試事件で

ドラマ「フルハウス」のベッキー役で知られる女優のロリ・ロックリンは先月30日、ダブリンの連邦刑務所に入った。娘たちを大学に不正入学させるための詐欺行為に関与したとして逮捕されたロックリンは今年8月、2か月の禁錮刑に処されていた。ロックリンは禁錮刑に加えて、100時間の社会奉仕活動と15万ドルの罰金の支払いが義務付けられている。夫のモッシモ・ジャヌリにも5か月の禁錮刑と25万ドルの罰金、250時間の社会奉仕活動が科せられている。二人は娘を有望な選手と偽装させ、スポーツ推薦枠で南カリフォルニア大学に入学させたという。