サンクスギビング爆弾低気圧襲う

サンクスギビング爆弾低気圧襲う

11月27日、西海岸の沖合で爆弾低気圧(Bomb cyclone)が発生し、観測史上最大級の勢力でカリフォルニア州やオレゴン州などを直撃した。爆弾低気圧とは、24時間で24ヘクトパスカル以上降下する低気圧を意味する。州北部のクレッセントシティーでは、27日夜に973.4hPaの気圧が観測された。これはカリフォルニアの観測史上もっとも低い気圧の記録となる。米国各地もサンクスギビングを2つの暴風雨に直撃された。コロラド州のデンバー国際空港では、大雪のために25日から26日にかけて1100人以上の乗客が空港で身動きできなくなった。ミシガン州など5州では27日、停電のため約30万人に影響が出た。西海岸から五大湖にかけての地域では、約2100万人を対象に、注意報や警報が出された。また、カリフォルニア州南部とアリゾナ州では鉄砲水に対する警戒警報が出されている。

サイバートラック、ガラス割れても注文15万台

テスラは先月21日、ピックアップトラック型EV「サイバートラック」を発表した。映画「ブレードランナー」にインスパイアされたという車体の近未来的デザインには賛否両論だが、超硬質ステンレス鋼と防弾ガラスで作られたトラックのボディを貫通できるものはないというのが同社の売り文句のひとつだ。しかし、発表会でデザイン責任者のフランツ・フォンホルツハウゼン氏が運転席側の窓に鉄製のボールを投げつけると、ガラスにひびが入った。その後同株価は6.1%急落したものの、先月23日までにサイバートラックの注文が15万台近くに達した。

小学校の駐車場で銃撃事件、男児2名死亡

ユニオンシティで先月23日、小学校の駐車場に停めてあったワゴン車の中にいた男の子2人が射殺される事件があった。現場はサールズ小学校の駐車場で、死亡したのは11歳と14歳の男の子。容疑者は男の子が乗った車に向け複数発銃撃して逃走したという。容疑者、動機とも不明。同市のデコト地区ではこれまでギャングの活動は報告されていないが、警察はギャング絡みの事件の可能性も視野に入れて捜査している。14歳の少年の父親は取材に対し言葉少なに「息子を喪って過ごすサンクスギビングがどのようなものだかわかりますか」と語った。

FB情報流出、集団訴訟認められず

サンフランシスコ連邦地裁のウィリアム・アルサップ判事は先月26日、フェイスブックが昨年9月に公表したハッカー攻撃を巡り、個人情報が流出したユーザー側は集団訴訟による損害賠償は認められないとの判断を示した。判事は、流出した個人情報の価値低下などは損害賠償を求める集団訴訟を正当化するものではないとした上で、ユーザーが流出に対処した時間に対する賠償については個別のケースごとに判断する必要があるとした。一方、セキュリティー強化を求める集団訴訟は可能とした。また、同社には「長期的な監督が必要」との見解を示した。

アップルとグーグル、クリミアはロシア領と表記

アップルがロシアの求めに応じて自社のアプリ上で、2014年にウクライナからロシアに併合されたクリミア)をロシア領と表記し始めたことが分かった。ロシアの議員らが先月28日明らかにした。同社の地図と天気情報アプリはロシア国内ではクリミア半島とその主要都市、セバストポリとシンフェロポリはロシア領と表示される。グーグルは自社の地図製品上で、クリミアをロシア領ともウクライナ領とも表記していないが、クリミアの地名はロシア語のつづりで表記してあり、クリミアとそれ以外のウクライナ領の間に境界を示す線が引いてある。

データ収集の慣行でEUがグーグルを予備調査

欧州連合(EU)の独占禁止当局がグーグルによるデータ収集の慣行について予備調査をしているという。ロイターが先月30日報じた。欧州規制当局はここ数年、競争法違反でグーグルに巨額の制裁金支払いを命じているが、引き続き監視を強めているとみられる。EUは特に、ローカル検索サービス、オンライン広告、ウェブブラウザーの問題を注視しているという。グーグルは、データの活用はサービス向上が目的で、ユーザーはデータの管理や削除、移動が常に可能だと主張しているが、データ収集への懸念についてEUと引き続き協議するという。