PG&E、山火事被害者と巨額賠償で和解

PG&E、山火事被害者と巨額賠償で和解

カリフォルニア州で2018年11月などに起きた大規模な山火事を巡り、PG&Eは6日、被害者らに総額約135億ドルの賠償金支払いで合意したと発表した。15~17年の山火事被害も対象となる。一連の山火事は老朽化した同社の設備が火元となる。18年11月にサンフランシスコ北方で発生し、計85人が死亡した大規模山火事は同州史上最悪の被害を出したとされ、住民らがPG&Eに巨額の損害賠償を求めて提訴していた。同社はすでに地元自治体や保険会社との交渉を終えており、山火事被害の請求権を持つ全ての主要グループとの和解に達したとしている。同社は損害賠償などで300億ドル超の債務を抱える可能性があるとして、19年1月に米連邦破産法11条を申請して経営破綻した。現在、会社更生手続きを進めており、20年6月末までの再生計画案の承認を目指している。

新手法でモントレー沖に断層発見

学術誌『サイエンス』に先月29日に発表された論文によると、モントレー湾の海底に、未知の断層群があることが明らかになった。カリフォルニア大学バークレー校のネイト・リンジー氏らは、光ファイバーケーブルにレーザーパルスを連続的に発信することでこの断層を発見した。この「分散型音響センシング」は、ケーブルのそばで起きた振動を検知、地震の発生場所を特定したり、断層構造を発見したりできる。カリフォルニア州には地震観測網が張り巡らされているが、海中の観測は手薄で、この手法は将来の地震観測にとって有望な手段となるという。

Twitter、プライバシーセンター開設

Twitterは2日、利用者のプライバシーやデータ保護に関する取り組みを紹介するWebページ「Twitter Privacy Center」を公開した。同社は、ユーザープライバシーの保護に関して「改善の余地」があるとし、Privacy Centerでは、同社がユーザーから提供された情報をどのように保護しているのかをより明確に伝える計画だとしている。同ページでは、パートナー企業向けには、EUの「一般データ保護規則」「カリフォルニア州消費者プライバシー法」などTwitterの取り組みを解説している。また、利用規約とプライバシーポリシーを来年1月から改訂することをすでに明らかにしている。

ハリス氏、大統領選撤退。バイデン氏は副大統領検討

2020年米大統領選で民主党の候補指名獲得を目指していたカマラ・ハリス上院議員(カリフォルニア州)が3日、選挙戦からの撤退を表明した。ハリス氏は今年1月に出馬表明し、一時は世論調査で支持率が2桁台に乗せるなど勢いがあったものの、その後は低迷し、資金集めも低調だった。ハリス議員はツイッターに投稿した動画で「非常に残念であるが、深い感謝とともに、私は今日、選挙戦から撤退する」と述べた。また、同じく民主党候補指名を目指すジョー・バイデン前副大統領は4日、ハリス氏を副大統領候補として検討する考えを示した。

グーグル共同創業者、そろって退任。アルファベット株は上昇

グーグルの共同創業者ラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏は3日、それぞれ親会社アルファベットのCEOと社長を退任すると発表した。今後は、グーグルのサンダー・ピチャイCEOがアルファベットのCEOを兼任する。両氏はそれぞれアルファベット株の約6%を保有、引き続き特別議決権株式を通じて同社の経営権を握る。発表を受け、アルファベット株は4日のニューヨーク市場で1.9%上昇。両氏の純資産はそれぞれ10億ドル余り増加した。ペイジ氏はフォーブスの長者番付で10位、ブリン氏は14位。両氏は1998年に友人宅のガレージでグーグルを創業した。

AutoX、自動運転の試験申請。アリババ集団が出資

中国のアリババ集団などから出資を受けている自動運転開発会社の「AutoX」が、カリフォルニア州でセイフティードライバーが乗車しない公道試験走行の免許を申請した。ロイター通信が4日報じた。AutoXは、プリンストン大元教授で、3D学習やコンピュータービジョンとロボット工学の専門家シャオ・ジアンシャオ氏が2016年に設立した香港とシリコンバレーに拠点を置く企業。認可されれば同社は離れた場所にいる人間のオペレーターに補助された自動運転車試験を実施する。同社はドライバーなしの配達車や無人配車サービス用の車両を開発している。

大学生がTikTok提訴。個人情報を中国に転送か

中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)が運営する動画投稿アプリ「TikTok」が個人情報を中国のサーバーに転送しているとして、カリフォルニア州の大学生が集団訴訟を起こしたことがわかった。訴訟は先月27日にカリフォルニア州北部地区連邦地裁に起こされた。原告代表は同社アプリのダウンロード後に無断でアカウントが作られ、ビデオなどのデータが今年4月に中国の2つのサーバーに転送されたとしている。TikTok側は、米国のユーザー情報はすべて米国内に保存しており、データのバックアップはシンガポールにあると説明している。