「パラサイト」のボン・ジュノ監督(左)
異色の海外映画ノミネート「パラサイト」、戦場の兵士の視点を追った「1917」、ホアキンフェニックスの怪演で魅せる「Joker」、多くの良作が乱立し、誰がオスカーを受賞するのか予想できなかった今年のアカデミー賞。結果は、「パラサイト」のポン・ジュノが作品賞、監督賞、国際映画賞、脚本賞を獲得し、四冠に輝きました。外国語映画が受賞に輝くのは史上初の快挙で、大きくアカデミー賞の歴史を塗り替えました。また、Jokerを演じたホアキン・フェニックスが主演男優賞を受賞しました。(1*)
今回受賞した「Parasite パラサイト 半地下の家族」は、韓国映画の天才監督ポン・ジュノによる傑作。本来アカデミー賞はアメリカ国内映画のみが対象だが、パラサイトは今回例外として作品賞にノミネート。そこからもみて取れる話題の一作。パラサイトは、公開後各国で話題となり、アメリカではすでにドラマ化も進んでいる。そう、アメリカでパラサイトブームがキテル!世界的に大ヒットした同監督作品「ホスト」と、まったく同じ役者を起用した本作は、全員が職を無くし半地下に住む家族が、ひょんなことからIT企業を経営する裕福な家族に寄生(Prasite)していくお話。コミカルな笑いを含む展開ながら、ストーリーが進むにつれて明らかになる恐怖、様々な要素がすばらしく構成された作品。脚本の巧みさもさることながら、背景にある韓国の貧困の問題も浮き彫りにする。見終わった後はただおもしろいの一言、「サイコー!!」です。映画評論サイトRotten tomatoesより93%のオーディエンスが面白かったと大絶賛。(2*)
http://eigaz.net/prediction/2020.php (1*)
www.rottentomatoes.com/m/parasite_2019 (2*)
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日本人がメイクアップ・ヘアスタイリング賞を受賞
辻一弘氏(左)と女優のシャーリーズ・セロン(右)
辻一弘氏が2019年公開の映画『Bombshell スキャンダル』の特殊メイク担当に参加し、メイクアップ・ヘアスタイリング賞を受賞しました。主演を務めたシャーリーズ・セロンから辻氏のプロジェクト参加への強い希望があり実現したとのこと。辻氏はこれまでにも2017年公開の映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でゲーリーオールドマンをチャーチルに変装させ、第90回アカデミー賞においてメイクアップ&ヘアスタイリング賞を日本人として初受賞しています。なお、この第90回アカデミー賞で作品賞を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』のクリーチャーにも参加しており、ハリウッドでも高い信頼を得ているトップクラスのメイクアップアーティストです。
受賞のスピーチ(abc ニュースより)