サンノゼ 女性殺害の容疑で 日本人容疑者逮捕

法廷に現れたフセヤ・リョウイチ容疑者(2月21日・サンノゼ)

サンノゼの借家で女性を刺殺したとして、地元警察は19日、フセヤ・リョウイチ容疑者を逮捕した。殺害されたのはタカオカ・ユイコさんで、いずれも日本人。18日にタカオカさんの遺体が見つかり、警察は殺人事件として調べていたが、翌日になり、フセヤ容疑者が弁護士とともに警察に出頭し、逮捕された。2人はAirbnbで貸し出されていた住宅で暮らしていた。フセヤ容疑者は犯行後かつて母親と同居していたシェアハウスに逃げ込んでいた。このシェアハウスに住む男性は、「彼は日本語しか話せないようで、英語はあいさつ程度だった」と話している。捜査当局が動機などを調べているが、カルロス・ヴェガ地方検事補は「現在知り得るところからは男女間の関係のもつれのようだ」と語っている。逮捕後の容疑者について地元メディアは「感情を表わさない」と報じている。

アップル 財務見通しは無効 新型コロナの影響で

アップルは18日、投資家宛ての書簡で、2020年1月に行った決算報告時の財務見通しはもはや無効だと発表した。中国の大部分を襲い世界経済にも影響を及ぼしている新型コロナウイルスの被害により「3月四半期としていた収益に関するガイダンスの達成は期待できない」としている。アップルの中国での実店舗は閉鎖されたまま。また、同社によると、パートナーの製造業者はウイルス流行の中心地である湖北省に工場を保有していないものの、中国の他地域での操業について「想定よりも立ち上がりが遅い」という。3月に低価格帯のiPhoneを発売する計画に変更はないという。

フェイスブックに 「コンテンツに責任持たねば規制」とEU

欧州連合(EU)のブルトン欧州委員は17日、フェイスブックがEUの基準に適合すべきであり、その逆ではないとの見解を示し、同社のインターネット規制を不十分だと批判した。同社のザッカーバーグCEOは15日、コンテンツの規制について、通信業界と従来のメディア業界それぞれを対象にした既存のルールの間に位置するような制度によって行われるべきだとの見解を示した。EUは、偽情報やヘイトスピーチの防止により責任を負うよう巨大IT企業に要求。受け入れない場合EUの「デジタルサービス法案」に厳しい規制を盛り込む方針を表明した。

司法長官 プラットフォーマー保護条項に疑義

ウィリアム・バー司法長官は19日、司法省が主催した「通信品位法230条」について検討する会合で、グーグル、フェイスブック、ツイッターなどのプラットフォーマーと呼ばれる巨大IT企業がユーザーの投稿内容について法的責任を問われないままでよいのか、と疑問を呈した。CDA230条は1996年に、誕生して間もないテクノロジーを保護する目的で制定された。テクノロジー企業の免責を認めることで、事業の成長を促進させるという目的があった。司法長官は「これらのIT企業はもはや、弱々しいスタートアップ企業ではなく、巨大企業になった」と指摘した。

カリフォルニア州 日系人の強制収容を謝罪

カリフォルニア州議会の下院本会議は20日、第2次世界大戦中に12万人以上におよぶ日系人を排斥、強制収容したことについて、公式に「謝罪する」決議案を全会一致で可決した。連邦政府は1988年に謝罪、賠償している。決議案を提出したアルバート・ムラツチ州議会議員(民主)は「謝罪の決議がトランプ政権下の今採択されたことに意味がある。日系人は、アメリカの国境でいま起きていることに心を痛めているからだ」と語り、決議に政権の移民政策への批判の意味があることを示唆した。

ニューメキシコ州 グーグル提訴 子供達の情報不正収集

ニューメキシコ州は20日、グーグルが学校向けに提供したChromebookやソフトウェアを通じ、子供らの個人データを不正に収集していたとして提訴した。訴状では、グーグルが学校向けに無料提供したChromebookやGメール、カレンダーなどを利用可能にする学生向けアカウントと通じ、位置情報やネットの閲覧及び検索履歴、ユーチューブの視聴履歴、連絡先などの学生のデータを不正に収集し商用目的に使用したとしている。同州のヘクター・バルデラス司法長官は「生徒の安全はいかなる企業にとっても最優先事項でなければならない」と述べている。

国務省 日本への渡航注意引き上げ

米国務省は22日、日本を対象にした渡航情報を4段階あるうちで最も低い一般的な注意を呼びかける「レベル1」から、より注意を要する「レベル2」に1段階引き上げた。警戒レベルの引き上げで、国務省は高齢者や持病のある人に対しては日韓両国への不要不急の旅行は延期を検討するよう求めたほか、それ以外の人についても日本や韓国に旅行する場合は医療従事者に相談するよう要請している。また、「日本の人々の間で新型ウイルスの感染が見られるが、その経路は特定されておらず、感染拡大はなお続いている」と指摘している。