「AR15は十徳ナイフと同じ」か 州法差し止めの地裁命令を高裁が停止

 サンフランシスコの連邦高裁は21日、「攻撃用銃器」を禁止してきたカリフォルニアの州法に連邦地裁が出した差し止め命令について、審理終了までの間、地裁の差し止め命令を停止する判断を下した。同州南部地区の連邦地裁のロジャー・ベニテス判事は先月4日、攻撃用武器の禁止により州民は他の州で通常認められる攻撃用武器を所持する機会を奪われており、州法は武器所持の権利を認めた合衆国憲法修正第2条に違反しているとして州法の差し止めを命じていた。ベニテス判事は決定文で、「高い人気を誇るAR15ライフルはスイスアーミーナイフ(十徳ナイフ)と同様、自宅防衛用の武器と国土防衛用の武器の完璧な組み合せとなる」としていた。これに対してカリフォルニア州のボンタ司法長官は、地裁の判断に「根本的な欠陥」があると主張し、数日後に控訴していた。

年末年始にデーリングの可能性
SF 連銀総裁

 サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、米経済は資産購入のテーパリング(段階的縮小)段階には現在は到達していないが、年末もしくは来年初めにも連邦準備理事会(FRB)はテーパリングを開始する準備が整う可能性があるという考えを示した。22日、オンライン・イベントで語った。総裁は「私は回復に関して強気だ。われわれは現時点でまだそこに達していないが、しきい値に達する時に備え準備を始めるのは適切だ」とし、テーパリングの条件となる、最大雇用と物価安定目標への「さらなる実質的な進展」は「われわれの目が届く範囲」と語った。

飲酒運転事故撲滅へ
MADD とベロダイン・ライダー

 サンノゼ拠点の自律車両技術に応用される光センサーのベロダイン・ライダーは先月24日、同社が3年間にわたり「飲酒運転根絶を目指す母親の会(MADD- Mothers Against Drunk Driving)」と提携して自律車両技術の安全面の利点に焦点を絞った周知活動を行っていることを明らかにした。ベロダインとMADDとの提携活動には教育プログラムや意識向上キャンペーン、共同開催イベントが含まれ、これらを通じて飲酒運転による衝突事故の根絶を目指している。MADDアレックス・オッテ氏は、「飲酒運転による死亡ゼロの達成には技術が不可欠だ。飲酒運転撲滅への支援として、自律車両技術は非常に有望だ」としている。

ピスタチオ泥棒逮捕
数十万ドル相当盗む

 フレズノの南で先月18日、4万2,000ポンドのピスタチオを盗んだとして男が逮捕された。Touchstone Pistachio Companyが定期検査で大量のピスタチオが盗まれているのに気づき当局に通報していた。保安官がピスタチオを積んだトレーラーを発見し、ドライバーを逮捕した。男は正式には起訴されていないが、捜査当局は男が転売を目論んでいたものと見ている。この地域でナッツ類が盗難にあうのは初めてではないという。ピスタチオは重量当たりの価格が高く、今回の盗まれた量は数十万ドルに相当するという。また記録的な旱ばつの影響でナッツ類の価格も上昇しているという。

相次ぐ万引き事件
背後に転売組織の存在

 サンフランシスコのドラッグストアで先月19日、約1,000ドル相当の商品を万引きしようとした男が逮捕された。男は市内で相次ぐ万引き事件に関与した疑いで警察が行方を追っていた容疑者だった。男は計16件の罪に問われている。相次ぐ万引きについて当局は、出来心ではなく組織犯罪と捉えている。昨年10月、盗品の買い取りや転売容疑で5人が逮捕された事件では、小売店から盗まれた総額約800万ドル相当の商品が押収された。当局は「盗品を手に入れて転売し、市内や州内、そして全米で流通させることを狙った組織的行為が間違いなく存在する」としている。

リッチモンドで銃撃事件
3人死亡

 リッチモンドの住宅街で先月20日深夜、3人が死亡、5人が負傷する銃撃事件があった。容疑者(少なくとも2人)は逃走中で、犯行の動機は分かっていない。当時現場では父の日を祝いグアテマラの音楽を聴く集まりが開かれ、80~100人が集まっていたという。集まりはフェイスブックで告知されたもので、不特定の人たちが集まったことが捜査を困難にしているとリッチモンド警察は話している。また、警察は「この集まりを狙ったのだと思う。徒歩で現場に現れ、車で逃げたようだ」と語った。前日にはオークランドで催しを狙う発砲事件があり、1人が死亡、6人が負傷している。

飲酒運転で子ども2人死亡
ドライバーを殺人容疑で起訴

 先月19日にフレズノの南で子ども2人が死亡した飲酒運転事故で22日、車を運転していたサンノゼ在住の女が殺人の容疑で起訴された。女は酒を飲んで車を運転、赤信号で交差点に進入し青信号で侵入してきたSUV車の側面に衝突した。この事故でSUVに乗っていた8歳と11歳の姉妹が死亡した。また、4歳の男の子と13歳の女の子が重体。女はそのまま現場から走り去ったが他の車と信号機に衝突した。女は第二級殺人、致死罪、飲酒運転による傷害などの容疑で起訴された。女は以前にも飲酒運転で起訴されているほか、窃盗の前科もあるという。