女性多数派議会となるか サンノゼ

サンノゼでは1975年にジャネット・グレイ・ヘイズ氏が米国主要都市で初の女性市長となり、1981年には11人の市議会のうち7人が女性だった。しかし、同氏は現在市議会の男女比で最下位、女性市長は2人しかいない。が、この11月の選挙では、8人の女性が市政に進出する可能性がある。このうちシンディ・チャベス管理委員がサンノゼで3人目の女性市長になる可能性もある。チャベス氏は市長選でマット・マハン議員と競っている。現在同市の女性議員は5人。このうち任期満了となるマグダレナ・カラスコ議員の後任を郡教育委員会のピーター・オルティス理事と争うのは、ノラ・カンポス氏。また、ラウル·ペラレス議員の後任をオマール・トーレス氏と争うのはアイリーン・スミス氏。選挙結果によっては、サンノゼでは数十年ぶりに女性が市長を務める女性多数派の市議会となる。

放火の疑いで女性逮捕
アルバニー

アルバニー警察は前月27日、バークレー在住の女を前日のアルバニー・ヒルへの2件の放火の疑いで逮捕したと発表した。逮捕されたのはメ―ガン・ストラール容疑者。容疑者は1件の火災についてトーチで雑草などに火をつけているのを目撃され、写真を撮られた。その後2件目の放火を試みたところを目撃された。火事は消し止められたが、警察によるとアルバニー・ヒルは最近の旱魃のために非常に高い火災危険エリアと考えられているという。また、何百人もの居住者がおり住宅の何軒かは古い木造建築だという。容疑者は2件の重罪放火の罪で起訴された。

ヘイト·クライム急増
アジア系へは178%

カリフォルニア州のロブ・ボンタ司法長官は先月28日、同州のヘイト・クライムは2020年から2021年にかけて約33%急増し、2001年以来最も高い報告水準に達していると述べた。特にアジア系へのヘイト・クライムは178%と突出した増加率を見せている。また、人種的偏見によるものだけではなく、性的オリエンテーションや宗教的偏見によるヘイト・クライムも急増している。ボンタ司法長官は記者会見で「全米で見られるように、この州も、パンデミック時に拍車がかかったヘイトの流行が、依然として今そこにある脅威であるという厳しい現実に直面している」と述べた。

放火で男性死亡
77歳の妻逮捕

サンノゼ警察は先月25日に発生して男性1人が死亡した火事に関して29日、男性の77歳の妻を放火と殺人の容疑で逮捕したと発表した。逮捕されたのはレベッカ・マキノ容疑者。警察によるとアマポーラ・ドライブの住宅で火事が発生したのは午前3時47分ごろ。サンノゼ消防署の消防士は2階の寝室から高齢の男性を救出し、病院に運ばれたが搬送したが、28日に死亡した。放火捜査官は、火事はマキノ容疑者が故意に火を放ったものだと断定し、容疑者は放火の罪でサンタクララ郡拘置所に収監された。その後、夫が死亡したため殺人容疑が追加された。

ヘイト・クライム対策法案訴える
州下院議員ら

カリフォルニア州議会議員たちは1日、州内でヘイト・クライムが急増していることを受けてサンフランシスコのチャイナ·タウンに集まり、犯罪の増加に歯止めをかけることを願う法案を訴えた。マット・ヘイニー下院議員は公共交通機関でのヘイト·クライムを阻止するなどのための立法措置を呼びかけた。フィル・ティン下院議員は、大企業や小売業者にヘイト・クライムに関する従業員教育を義務付ける法案を進めている。サンフランシスコ民主党のハニー・マホガニー議長は、「私たちは協力して戦う必要がある、潮目を変える必要がある」と述べた。

妻に暴行の男
警官に射殺される

サクラメントで2日、75歳の男が警官に打たれて死亡するという事件があった。午前12時15分頃警察に、ナイフで武装した男が妻を殺害すると脅しているとの通報があった。警官が現場の住宅に到着したときに女性の悲鳴が聞こえ、妻はバスルームに逃げ込んでいた。警官は武器を捨てるように約10分にわたり説得を試みたが、男は聞かずバスルームに押し入ろうとしたため警官が発砲したという。男は病院に搬送されたが死亡が確認された。妻にはけがなどなかったという。現場住宅前の道路は捜査のため2日の午前中閉鎖された。

サンフアンシスコ・ダウンタウンで雨
40年ぶりの降水量

サンフランシスコのダウンタウンで2日、深夜までに0.04インチの降水量が記録された。国立気象局の気象学者ドリュー・ピーターソン氏によれば、この降水量はこの時期としては1980年の記録と並ぶものだという。また、ハーフムーンベイとオークランド・ヒルズのエリアは0.1インチ以上の降水を記録した。記録的な雨が降ったのは7月としては「季節はずれの強い低圧」のためだという。「この低気圧と海洋層の水分の貯留との相互作用が通常4月下旬に見られるような激しい霧雨のような降雨の原因だ」とピーターソン氏は説明している。