低コスト・インスリンを独自開発 カリフォルニア州

救命薬の価格が高騰する中、カリフォルニア州のギャヴィン・ニューサム知事は7日、低価格のインスリンを独自に製造し始めると発表した。州予算から1億ドルを割き、5,000万ドルをカリフォルニア州にある製造施設の資金に充て、「新たな高収入の雇用と、医薬品の強力なサプライチェーンを提供する」。残りの5,000万ドルは、インスリン製剤の開発費用に充てられる。米国では800万人以上の糖尿病患者がインスリンに依存しているが、医学誌「JAMA Internal Medicine」に発表された研究によると、高コストのため、糖尿病患者の4人に1人が用量を減らしたり投与回数を減らしたりしているという。知事は公式ツイッターへの投稿で「インスリンのコストほど市場の失敗を象徴するものはない」「多くのアメリカ人は、この救命薬のために毎月300ドルから500ドルの自己負担を強いられている」と述べている。

COVID-19の流行の影響は限定的
不動産評価額急上昇

シリコンバレーの中心部では、全不動産の評価額が過去12カ月間で2159億ドルから2310億ドルへ150億ドルも増加したという。特にサンタクララ郡では、その額は前年比430億ドル増加で過去最高の6,199億ドルに達している。同郡評価官ラリー・ストーン氏は「住宅所有の変化と新しい商業建築が、引き続きこの地域の成長を最も牽引している」と語っている。郡内の15都市すべてで、昨年、課税対象不動産の価値が上昇した。サニーベール、マウンテンビュー、サンタクララでは、ハイテク関連の新オフィスが次々とオープンしており、不動産の評価額が340万ドル以上増加している。

オフィス閉鎖、200人解雇
テスラ

テスラがサンマテオにあるオフィスを閉鎖し、推定200人を解雇することが明らかになった。サンマテオの施設では、数百人の従業員が、オートパイロットとして販売されている運転支援システムを改善するために、同社の車からビデオをラベリングする業務に従事していた。ある従業員は、サンマテオのスタッフの多くは、パロアルトや別のオフィスに移動することはあっても、職を失うことはないと思っていたという。解雇される従業員には今後60日間の給与は全額支払われるという。テスラは給与労働者の約10%を削減し、時間給の労働者を増やしていく予定だという。

BA.5、BA.4の感染拡大
見逃されている感染者も

疾病予防センターによれば、今月初めの段階でカリフォルニア州、アリゾナ州、ネバダ州を中心とした地域で、BA.5と姉妹亜種のBA.4がCOVID-19の新規感染者の約68%を占めていることが明らかとなった。カリフォルニア州の現在の7日間の検査陽性率は16.7%。また8日にカリフォルニアで記録された13,000人の新規感染者は、昨年12月15日の約9,000人を44%上回っている。多くの人が家庭用検査キットを使用し、その結果が公式報告に反映されないため、ホワイトハウスのCOVID-19対応コーディネーターのアシシュ・ジャー氏は「今、我々が感染の大部分を見逃していることに疑問の余地はない」としている。

ヨセミテ国立公園で火事
ジャイアント・セコイア生息地近く

ヨセミテ国立公園マリポサグローブ地区のウォシュバーン・トレイル付近で7日発生した山火事は、9日夜から10日朝にかけてほぼ1,600エーカーに拡大、10日夕方には2,000エーカーに達した。10日の段階で350人の消防士が消火活動にあたっていたが、高い気温と乾燥で難航し「火事の封じ込めは0%」。マリポサグローブは避難区域となり閉鎖された。公園の残りの部分は開園したままとなっている。マリポサ・グローブ・オブ・ジャイアント・セコイアは、ヨセミテ最大のセコイアの木立で、500本以上の成熟したジャイアント・セコイアが生息している。

40年前の女児暴行殺人
DNA鑑定で容疑者逮捕

モントレー郡の地方検事局は8日、DNAの新たな証拠から40年前の幼稚園児の殺人事件の容疑者をネバダ州リノで逮捕した発表した。逮捕されたのはロバート・ジョン・ラヌー容疑者。事件があったのは1982年1月21日のシーサイド、当時5歳の女児が通学途中に姿を消した。2日後女児は遺体で発見された。性的暴行を受けていた。容疑者は事件当時現場近くの陸軍基地(1994年閉鎖)に兵士として駐留していた。ネバダ州の刑務所の記録によると、容疑者は1998年に未成年者との淫行、児童ポルノの所持、未成年者を利用したポルノ製作で有罪判決を受け20年以上服役している。

フレンチブルドッグ誘拐される
サンノゼ

サンノゼのターゲットで9日、駐車場に停めてあった車からペットのフレンチブルドッグがさらわれるという事件があった。事件があったのは午前7時頃、ホルジャー・ウェイにあるターゲットの駐車場。クインシャ・パウエルさんが買い物を終えて車に戻ると、隣に駐車していた男が助手席のドアを開けて愛犬のドルチェを奪って自分の車に乗りこんだという。容疑者は車に乗りこもうとしたパウエルさんを殴って逃走したという。その際、パウエルさんは容疑者の車に引きずられ、擦り傷と打撲傷を負った。ベイエリアではフレンチブルドッグの盗難が増えているという。