第1回: 今週のスタートアップ注目5社

  • 「自宅スタイリスト」Boon+Gable
  • 「AIロボット」Anki
  • 「カーボンファイバー3D印刷」Arevo
  • 「衛星ビッグデータ」Orbital Insight
  • 「IoT インフラ」Resin.io
  1. 「自宅スタイリスト」Boon+Gable
    [Commerce/ファッション] Boon + Gable, Seed VC ($2.5M) 500 Startups, CrossCut Ventures, Crosslink Capital, Female Founders Fund, Maveron and Structure Capital

    オススメの洋服を持って「スタイリストが自宅に来てくれる」サービス。アプリから自分の洋服の好みやサイズを登録すると、スタイリストが20個のオススメ アイテムを持って自宅に来てくれる。スタイリストのアドバイスを受けながら、自宅で自分が既に持っているアイテムなどと合わせながら試着ができるのがポイ ント。試着後、気に入ったものだけ購入すればよいという仕組み。 現在はSan Franciscoのみで展開をしている。BloomingdaleとJ Crewと提携しており、41,000アイテムのリアルタイム商品データベースを既に構築しているという。一回あたりの平均購入単価は$700と非常に高 い。リピートユーザーが多く、平均8-10週間に一度利用される。スタイリストは、固定の報酬に加えて、売り上げコミッションがある。

  2. 「AIロボット」Anki
     [HW/おもちゃ] Anki, Series D ($52.5M) Andreessen Horowitz, Index Ventures, JPMorgan Chase & Co. and Two Sigma Ventures

    AIを活用した「ロボットおもちゃ」スタートアップ。2010年にCarnegie Mellon出身のPh.D三人組が設立したスタートアップで、「スマホで操作するミニカー」で一躍有名になった。今回は第二弾製品として、AIを駆使し たおもちゃロボット COZMOを発li供向けで、10月より$180で発売される。ロボット開発者向けのSDKもリリース予定で、幅広いロボットに活用されることを狙ってい るという。

  3. 「カーボンファイバー3D印刷」Arevo
    [Enterprise/3Dプリント] ArevoLabs, Series A ($7M) Khosla Ventures

    「カーボンファイバー複合材料3Dプリント」プラットフォーム。カーボンファイバーとナノチューブの強化材料を、3Dプリントするための材料、ハードウェ ア、ソフトウェアのプラットフォームを提供する。クラウドベースでカーボンファイバーの角度や位置などを精密にコントロールするためのソフトウェア、ロ ボットアームを使った製造プラットフォームなどに特徴があるという。 現在、航空、医療、自動車などの分野で活用され始めている。「軽い」「強い」そして「安価」な複合材料の3Dプリントが可能なると、今後幅広いアプリケー ションの可能性がある。

  4. 「衛星ビッグデータ」Orbital Insight
    [Enterprise/衛星] Orbital Insight Series B ($15M) Bloomberg Beta, CME Ventures, Google Ventures, Lux Capital and Sequoia Capital, In-Q-Tel

    衛星とドローンからの「画像ビッグデータ」を提供するスタートアップ。独自開発のアルゴリズムにより、画像の中から道路、飛行機、雲、湖、ビル、などを認 識し、カウントできる。例えば、衛星画像から、小売店の駐車場に止まっている車の数を正確にカウントし、お店の集客状況を測定できるという。既に、50の 大手小売チェーンの数をカウントしている。他には、世界銀行と提携して、世界の貧困データを正確にとる取り組みをしている。 現在、社員数は30人。米国政府、大手資産管理会社、NPOなどと契約。営業拠点をワシントン、ニューヨーク、ロンドン、香港などに展開予定。今後、保 険、エネルギーなどの新分野にも展開していくという。

  5. 「IoT インフラ」Resin.io
    [Saas/IoT] Resin.io, Series B ($9M) Aspect Ventures, Draper Fisher Jurvetson, Ericsson and GE Ventures

    「IoTデバイスのソフトウェア更新」を容易にするためのプラットフォームを提供している。複数のデバイスの管理、更新ソフトのセキュアな送信、端末の状 態の監視などを行えるソフトウェアをオープンソースとして提供している。IoTデバイスは増え続けているが、まだデベロッパーの数は60万とウェブ (800万)、モバイル(900万)と比べるとまだ少なく、このデベロッパーの支援ツールを開発している。 2013年ロンドンで設立。現在はシアトルに本社があり、社員30名。有料顧客は数十社程度だという。