今週のニュース 4月1週目

「偽」の召喚状裁判所前に移民の列

先月31日、サンフランシスコの移民裁判所に多くの移民が実在しないアポイントメントで召喚されるという出来事があった。同様のトラブルはシカゴ、アトラ ンタ、ヴァージニア、マイアミ、テキサスなどでもあったという。連邦政府の当局者は政府のシャットダウンによってヒアリングのスケジューリング遅れたこと によるトラブルだと説明している。しかし、移民弁護士らは移民関税執行局が「偽の日付け」の召喚状を送付したと非難している。召喚状の日付に出廷しなけれ ば不法滞在と見做され国外退去となる可能性もある。この日サンフランシスコの裁判所前に並んだ人の中にはフレズノからやってきた人もいた。「移民たちは何 の指示も情報も与えられず不安な気持ちで裁判所の前の歩道に長時間並んでいたのです。とても痛ましいことです」と移民弁護士は語っている。

ゾウアザラシビーチを占拠

35日間に及んだ米政府機関の一部閉鎖の間、サンフランシスコの北に位置するポイントレイズ国定海岸のドレイクスビーチがゾウアザラシの群れに占拠され、 住民らの立ち入りができなくなっている。アザラシを追い払っていた職員が政府機関閉鎖の影響でいなくなったため、約60頭がフェンスを乗り越えてビーチに 侵入した。ビーチでは、35~45匹ほどの子ゾウアザラシも誕生した。レンジャー隊は、子アザラシたちが乳離れするまで、ビーチの閉鎖を続けることを決め た。閉鎖の解除は早くて3月終わりになるとみられる。

民泊Airbnbホームレス支援

サンフランシスコ拠点のAirbnbは先月28日、若者のホームレスを支援するために200万ドルを同市に寄付すると発表した。この資金はサンフランシス コの500人以上の若者に一時的な住居と職業を紹介するサービスを提供する「Rising Up」の支援にあてられる。同市のブリード市長は、2022年末までに若者のホームレスを半減させるという目標を掲げている。Airbnbのブライアン・ チェスキーCEOは、「ここは我が社のホームタウンで、若者が住居と仕事を得ることを支援する責任がある」としている。民泊の普及による住宅価格の高騰も ホームレス問題の遠因と言われている。

フェイスブック復調か予想上回る決算

フェイスブックが先月30日に発表した2018会計年度第4四半期の決算(12月31日締め)は純利益が68億8000万ドル(1株当たり2.38ドル) と、前年同期の42億7000万ドル(同1.44ドル)から61%の増加。売上高は30%増の169億ドル。予想は1株利益が2.19ドル、売上高が 164億ドルだった。月間アクティブ利用者数は、23億2000万人。広告収入が伸びた。好調を受けて同社株価は翌31日の米市場で3年ぶりの大きな上げ となった。一時14%上げ、取引時間中としては昨年9月以来の高値を付け、結局11%高で終了した。

列車襲撃阻止の3人仏市民権を獲得

サクラメントで先月31日、旅行中にパリ行きの国際高速列車を狙ったイスラム過激派の影響を受けた男の攻撃を阻止した3人の米国人にフランス市民権の授与 式が行われた。3人はアンソニー・サドラーさん、アレク・スカラトスさん、スペンサー・ストーンさん。3人は2015年8月、オランダ・アムステルダム発 パリ行きの国際高速列車の車内で、自動小銃や拳銃、ナイフなどで武装した男に飛び掛かって取り押さえ、逮捕に貢献した。男は既に1人を撃って重傷を負わせ ていた。3人の活躍はクリント・イーストウッド監督によって映画化されている。

売上、利益共に予想上回るアルファベット

グーグルを傘下にもつアルファベットは4日、2018会計年度第4四半期の決算(12月31日締め)を発表した。売上高と利益はともに市場予想を上回っ た。アルファベット全体の売上高はモバイル広告が好調で過去最高を更新し、前年同期比22%増の392億7600万ドルだった。純利益は89億4800万 ドル(1株当たり12.77ドル)で黒字転換だった。アナリストらは、売上高が389億8000万ドル、1株あたり利益が10.86ドルと予想していた。 グーグルの売上高は前年同期比22%増の391億2200万ドルで、前期同様にAlphabet全体の約99%を占めた。広告売り上げが20%増と好調 だった。ビジネス