「ギグ・ワーカーの権利を」カリフォルニア州法案が上院通過

「ギグ・ワーカーの権利を」カリフォルニア州法案が上院通過

カリフォルニア州議会上院は11日、単発で仕事を受けて収入を得る「ギグ・エコノミー」の労働者に、医療保険や傷病休暇を付与する法案を可決した。法案が下院を通れば、ギャヴィン・ニューサム州知事の署名を経て成立するが、知事はこの法案を公式に支持すると表明している。また、法案には、エリザベス・ウォーレン上院議員、バーニー・サンダース上院議員、カマラ・ハリス上院議員といった2020年大統領選の民主党候補の立候補者が支持を表明している。法案によると、企業が労働者を請負業者に分類するためには一定の条件を該当しなければならない。これらに該当しない場合、従業員として雇用する義務が生じ、企業側は最低賃金のほか、有給休暇、超過時間手当、労災保険などの保護を提供しなければならない。また労働者が団結する権利を保障しなくてはならない。

「学生アスリートにも報酬を」カリフォルニアが州法可決

カリフォルニア州議会は11日、学生アスリートが自分の名前や肖像の使用権で報酬を得るのを許可する法案を可決した。NCAAが定めるアマチュア規定では、学生アスリートが競技で収入を得たり、自身の名前やイメージ、もしくは肖像などの権利で報酬を受け取ったりすることは禁じられている。NCAAは、州法案は「憲法違反」で「有害」だと主張している。一方、NBAロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズはこの法案を支持し、「カリフォルニアに住むみんな、地元の政治家に連絡して法案を支持すると伝えよう」とツイートしている。

船舶火災、犠牲者に日本人とみられる名前

ロサンゼルス沖で2日、スキューバダイビング客ら34人が死亡した船舶火災で、死者の中に日本人の可能性があるとみられるサンノゼ在住のユウコ・ハタノさん(39)が含まれていることが分かった。当局が12日に身元を発表した。ロサンゼルス・タイムズは、当局が身元確認のために犠牲者の日本の家族と連絡を取っていると報じた。また運輸安全委員会(NTSB)は12日、乗組員6人は出火時に全員寝ていたとの中間報告書を発表した。船内の見回りを怠っていた可能性があり、警察当局が事件性の有無を調べる。出火原因は分かっていない。

カリフォルニア大学と州立大、学生に避妊薬提供義務付け

カリフォルニア州議会の上院は13日、カリフォルニア大学と州立大学の医療施設が2023年以降、学生に妊娠中絶薬の提供を義務付ける法案を可決した。同州のギャヴィン・ニューサム知事が署名すれば発効する。ジェリー・ブラウン前知事はかつて同様の法案に拒否権を行使したが、ニューサム知事は署名する見通し。法案を提出したコニー・レイヴァ州上院議員(民主)は、「米国内の他州が女性の健康管理や中絶の選択肢の問題で立場を後退させている現在、カリフォルニア州は全ての個人の選択の権利保護で米国を導き続ける」と述べている。

全米ライフル協会(NRA)、テロ組織指定でサンフランシスコ管理委員会を提訴

銃規制に反対する圧力団体全米ライフル協会(NRA)は14日までに、同団体を「国内テロ組織」と指定した決議を先に可決したサンフランシスコの監理委員会を提訴した。同管理委員会は4日、NRAを「国内テロ組織」と断じ、市や郡に対しNRAと取引がある業者との財務あるいは契約上の関係を制限する全ての合理的な措置を講じるよう要請すると共に他の自治体にも同様の措置を促す決議を採択していた。NRAは、決議は言論の自由の侵害であり、NRAと関係がある全ての当事者をブラックリストに載せる行為と反発している。

ステファン・カリー夫妻がウェブサイトEat.Learn.Play立ち上げを発表

NBAゴールデンステート・ウォリアーズのステファン・カリーとその妻アイーシャ・カリーは17日、Eat. Learn. Play. Foundation のウェブサイトの発足を、GoDaddyがサンフランシスコで主催した Accelator Summit にて発表した。GoDaddyの協力のもと制作されたWebsiteでは、サポーターやボランティアの募集、同団体のプロモーションを中心とした、募金集めのためのマーケティングを展開する狙い。Eat. Learn. Play.は今年7月に、オークランド・ベイエリアすべて子供たちに「健康的な食事・教育・運動」の平等な機会を与えるためにカリー夫婦が設立した団体。