グーグル、病院運営会社と提携-個人の健康データ収集
グーグルは大手病院運営会社「アセンション(Ascension)」と提携し、米国人数百万人の個人健康データを収集、分析する契約を結んだと、アセンションが11日発表した。アセンションは米国内で150件の病院と50件余りの高齢者向け施設を運営している。「プロジェクト・ナイチンゲール」と名付けられたこのプロジェクトは、既に昨年、秘密裏に始まっており、患者や医師にも知らされていないという。最終的には、アセンションの全患者から収集したデータがグーグルのクラウド・コンピューティング・システムにアップロードされる可能性がある。アセンションの声明によると、グーグルとの提携では患者の安全性向上と治療効率改善のため、人工知能(AI)や機械学習の活用も検討する。グーグルとしては、高収益の可能性を秘めたAIツールの強化に役立つ可能性がある。
豚が旅客の疲れを癒すサンフランシスコ空港
サンフランシスコ空港では、旅客のストレスを軽減するため、世界初とされる空港セラピー豚「リルー」が活躍している。5歳のジュリアナピッグ種の豚リルーと飼い主のタチアナ・ダニロワさんは、空港の動物セラピープログラム「ワグ・ブリゲード」に参加している。リルーはパイロットの帽子をかぶり、ひづめに真っ赤なマニキュアをほどこした姿で、空港の出発ゲートで活動する。ひづめや鼻を使っておもちゃのピアノを弾いたり、犬のような技を見せるリルーは普段飼い主とともに、サンフランシスコのダウンタウンにあるマンションで暮らしている。
患者の健康情報極秘収集グーグルが否定
ウォール・ストリート・ジャーナルが、グーグルがアセンションと提携して患者の健康情報を秘密裏に収集していると報じたことに対し、グーグルは12日、報道を否定、プロジェクトは法律に準拠したものだとし、患者情報は同社がアセンションに提供するサービス目的以外では使用されず、情報を同社が持つ消費者情報と組み合わされることもないとした。また、同日ウォール・ストリート・ジャーナルは、保健福祉省公民権局が調査を開始すると報じた。同局局長は「この個人的な医療記録の大量収集についてさらなる情報を確認する」としている。
銀行業務に参入グーグル
グーグルが来年から消費者向けの当座預金口座サービスを立ち上げると、13日のウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。このサービスは「キャッシュ(Cache)」というコードネームで呼ばれている。グーグルは、シティグループおよびスタンフォード大学の信用組合と提携しており、口座はこの提携のもとで管理されるという。ユーザーは、グーグルの電子決済プラットフォームである「グーグル・ペイ」を介して口座にアクセスできる。グーグルは外部の金融機関のブランド名を借りることになる。同社が顧客から手数料を徴収するかどうかは現時点では不明。
グーグルの反トラスト法違反調査アンドロイドに拡大
50州・地域当局による米グーグルに対する反トラスト法違反の調査を巡り、CNBCテレビは14日、関係者の話として同社の基本ソフト「アンドロイド」事業が調査対象に加えられると伝えた。調査はテキサス州の司法当局が中心となって9月に開始。それ以降、グーグルの検索およびデジタル広告の事業を重点的に調べているとされている。同社に対しては米司法省と下院司法委員会も調査を進めている。昨年、欧州委はグーグルが自社に有利になるよう、ブラウザーや検索アプリを、アンドロイド型携帯電話やノートパソコンへ事前に設定していたと認定した。
高校銃撃事件、知事が銃規制を主張
ロサンゼルス北方サンタクラリタの高校で14日、男子生徒が銃を乱射し、生徒2名が死亡した事件を受けてギャヴィン・ニューサム知事は「あとどれぐらいこのような事件に耐えなければならないのか」とツイートし、銃規制の必要を訴えた。銃規制団体によると、事件は今年に入り学校で起きた少なくとも85件目の銃犯罪。事件の容疑者の16歳のアジア系の少年は乱射後自殺を図り重体だったが、15日死亡した。事件当日は容疑者の誕生日だったが犯行の動機は不明。証言によると、容疑者は「物静かで、頭がよく、とても親切で、優しい子」だった。