独立監視委員発表、フェイスブック

フェイスブックは6日、フェイスブックやインスタグラムに掲載されるコンテンツが適切かどうかを監視するために新たに設立する専門委員会のメンバーを発表した。監視委員会は投稿についての最終決定を下すことになる。6日に発表された20名には、デンマークのヘレ・トーニング・シュミット元首相、イエメンの人権活動家でノーベル平和賞受賞者のタワックル・カルマン氏、英紙ガーディアンの編集長アラン・ラスブリッジャー氏、米国の元巡回控訴裁判所判事のマイケル・マコネル氏、コロンビアの弁護士のカタリナ・ボテロマリノ氏らが名を連ねた。委員は今後40人に増員される予定。フェイスブックは委員会のために1億3000万ドルの資金を拠出するが、委員の罷免権を持たない。今後は委員の選出も委員会に委ね、判断は法律に違反しない限り全面的に受け入れる。

イーロン・マスク氏に男児誕生
名前は「X Æ A-12・マスク」

テスラのイーロン・マスクCEOと歌手グライムスさんとの間に男の子が誕生した。マスク氏が4日、ツイッターで明らかにした。男の子の名前は「X Æ A-12・マスク」。 グライムスさんはツイッターで「Xは未知の変化。Æは『AI』のエルフ風スペル(愛、そして/または人工知能という意味よ)。A-12は私たちのお気に入りの機体SR-17(米軍の超高速偵察機、SR-71の誤り)の前身からつけた。攻撃も防御もしない。スピードだけ。非暴力だけど、戦闘ではピカイチなの」と名前の意味を説明した。ただし、カリフォルニア州公衆衛生局の担当者は、その名前は認められないとしている。

ウーバーとリフトを提訴、加州と3都市

カリフォルニア州と同州の主要3都市は5日、手当てを回避しているとして提訴した。同州にサンフランシスコ市、ロサンゼルス市、サンディエゴ市も加わった原告側はウーバーとリフトに対し、合計数億ドルに上る可能性もある民事制裁金と、運転手への補償金の支払いを求めている。カリフォルニア州司法長官のザビエル・ベセラ氏は「いかなるビジネスも、労働者の不当な扱いや法に違反することで成功を収めるべきでない」と述べ、ウーバーとリフトの運転手は、病欠や残業代など基本的な労働者保護措置を受けていないと指摘した。

回復開始は来年以降
SF地区連銀総裁

サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は7日、「2020年は全体でマイナスの年になろう。その後21年になってプラスの1年が見え始めるだろう」と述べ、米経済が今年は縮小するがV字回復は望めず、回復が始まるのは来年以降との見通しを示した。ただし、地元企業の再開準備に触れ、幾分楽観的な見通しを示唆した。また、連邦準備理事会(FRB)はCOVID-19のパンデミックによる影響に対応するため、ゼロ%への政策金利引き下げや数兆ドルの米国債購入、一連の融資プログラム導入などを決めたが、米経済を押し上げる政策はまだ残っていると語った。

アルファベット子会社
トロント再開発から撤退

アルファベット傘下の「Sidewalk Labs」は7日、カナダ・トロントのハーバーフロントで開発中だった最先端のテクノロジーを盛り込んだスマートシティ計画「Sidewalk Toronto」からの撤退を発表した。同社のダン・ドクトロフCEOは「前例のない経済不透明性が世界やトロントの不動産マーケットを覆っていて、真に包括的で持続可能なコミュニティを構築するために練り上げてきた計画の根幹部分を損なうことなく12エーカーのプロジェクトを財政的に存立させることが極めて困難になった」と述べている。Sidewalk Labsは2017年、プロジェクトに5000万ドル規模を投じると発表していた。

大統領選の郵便投票容認
コロナ感染避ける

カリフォルニア州のニューサム知事は8日、今年11月の大統領選挙について、COVID-19の感染が収まっていなくても安全に投票できるようにするため、郵送での投票も認める行政命令を発した。すべての郡の選挙担当者に、有権者へ郵便投票用紙を提供することを要求するものだが、同時に障碍者、住所をもたないホームレス、英語以外の言語での投票資料を必要とする人たちのために対面式投票所の設置も求めている。知事は「投票する権利は、われわれの民主主義の基礎だ。一方で、権利の行使に当たって、健康上のリスクを強いられることがあってはならない」と述べた。

テスラ、アラメダ郡を提訴
工場再開をめぐり

テスラは9日、新型コロナウイルス対策で操業を停止しているフリーモント工場の再開を地元のアラメダ郡が認めなかったことを巡り、同郡の衛生上の命令が適正手続きに反しているとしてサンフランシスコ連邦地裁に訴訟を提起した。マスクCEOは「率直に言って、これは我慢の限界だ。テスラは直ちに本社と将来の事業計画をテキサス州とネバダ州に移転する」とツイートした。また、「フリーモントでの製造活動を維持するとしても、それは今後のテスラの扱い方次第だ」と述べた。フリーモント工場は同社の米国で唯一の完成車の組み立て拠点。