リタイア後の永住帰国、お住まいはお考えですか?⑥

高齢者の趣味は生きがいに繋がる!アイデア8つとその重要性

日本に帰国

これまで得ていた社会的な地位や名誉、子育ての忙しさや充実感などから落ち着くと、とたんに「何をしたらいいか分からない」と時間を持て余す方が増えます。

今の日本は65歳が定年ですが、それでも100歳まで生きるとなれば残り35年もあるのです。

若いときは喉から手が出るくらいほしかったはずの自由ですが「明日から自由にしていいよ」と言われると、それはそれで持て余してしまう方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

~目次~
1.高齢者が趣味をもつのは生きがいを作ること
2.なにしたらいい?高齢者の趣味6選
3.高齢者の趣味は指先や脳のトレーニングにも!
4.高齢者の趣味は生きがいのためにも必要!

1.高齢者が趣味をもつのは生きがいを作ること

毎日出向いていたところがなくなり、毎日約束しなくとも会っていた人と会えなくなる。そんな毎日は最初こそ新鮮ですが、慣れてしまうと飽きてしまいます。

誰にも会わず、やることもない毎日に「今までの人生なにしてたんだろう」と塞ぎ込んでしまう方もいるでしょう。一つの大きな役割を果たしたということは、とても誇らしいことであり素敵なことです。

だからこそ落ち込む必要はないのですが、自分に役割がないのはとても辛いもの。社会からつまみ出されてしまった孤独感もあります。生きがいのためにも、高齢者には趣味が必要なのです。

2.なにしたらいい?高齢者の趣味6選

高齢者となると体力に不安が出てきたり、遠出が難しくなることもあります。そんなとき手軽にできる趣味の代表を8つ紹介しましょう。

日記をかく

日記

文章を書くことなんて「誰でもできる」と思っていませんか。日記は意外と頭を使います。

朝から晩まで何をしたかを覚えていないといけないですし、毎日のなかで「日記に書くこと」を意識して探さないといけないのです。

日記を書いててつまらないのは、書きたい出来事がないからと気づけば、自ずと毎日を彩るように活発になるはず。

文章を構成する力を鍛えることで、遠方の友人に手紙を出すことにためらいもなくなります。より読んでて楽しい日記にするためにイラストを練習される高齢者もいらっしゃいますよ。

軽度な運動

ジョギングや散歩などを習慣にしてみましょう。持病がなかったり、これまでバリバリ働いてきた方ほど「歩くなんて誰でもできる」と思ってしまうこともあります。しかし、散歩を侮ってはいけません。

軽度の運動は汗をかき自律神経を整えます。日光に当たることで生活リズムは整いやすく、幸せを感じやすくなる「セロトニン」が分泌されます。毎日のように外に出ていれば、井戸端会議をするような友達もできるかもしれません。歩くことに慣れたらジョギングに挑戦して、心臓を鍛えることもできますよ。

地域の合唱団や自宅でのカラオケでは、声を出すことにフォーカスしてほしいのです。どうしてもカラオケでは点数が気になったり、周りの人の賞賛が気になるもの。

しかし、自分のためにやっているという気持ちを持ってほしいのです。歌をうたうことでストレス発散になるほか、表情筋が鍛えられます。そしてメロディーを聴いていれば楽しい気分になってきます。最初はラジオから流れる曲にあわせてハミングでもいいのです。

ボランティア

高齢者になると仕事や子育てを終え、人との関わりが疎遠になります。「最近いつ感謝されたっけ?」と虚しくなることもあるでしょう。しかし、真っ最中で仕事や育児に忙しい方も大勢いらっしゃいます。昔のことを思い出しながらボランティアに励むのもおすすめです。感謝されることで自分に自信がつきます。

読書

図書館にいけば、無料で楽しめる趣味になります。その場にいながら、タイムスリップも敵いますし、旅行にも行きます。語彙力が増えて、ふと落ち込んだときに自分を励ます言葉が見つかるかもしれません。

家庭菜園

家にいながら野菜を作り上げるのは、単純に食べること以外の喜びにも繋がります。一生懸命、世話をした植物がイキイキとしている姿はまるで子育てに似ているところがあるでしょう。

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3.高齢者の趣味は指先や脳のトレーニングにも!

高齢者が趣味を持つのは、若い人とは違い大きな意味があります。趣味を持っている高齢者とそうでない高齢者の違いは明らかです。

指先のトレーニングになる

指先を使うことで、手指のリハビリに役立ちます。また指先を使うことで、脳の活性化にも役立つのです。「本をめくること」「料理をすること」は当たり前のようで、いくつもの行動が一貫して行われないと難しいものです。人間の体は繊細。これからも意識して手足を動かすようにしましょう。

会話をすることで脳が活性化する

会話は意外と疲れるものです。「どうしたら伝わるのか」などを考えて言葉を選ぶ必要がありますし、相手の話を聞くことによって必要な情報を得る必要があります。会話をすることで自分が知らない世界の情報を聞くこともでき、友達も増えるでしょう。

毎日やることが見つかる

やることが見つからないと、体力の衰えも手伝って日中に寝てしまいがちです。ついちょっとの昼寝が夕方まで寝てしまい、生活リズムを壊すことにもなりかねません。

目標を持ち行動的になれる

自分のなかの成長でも、代わり映えしない日々より新鮮で楽しいものです。「これをやってみようか」と前向きな気持ちでいることで、どんどん好奇心を強めることができます。その結果、老年うつなどの予防に効果的です。

4.高齢者の趣味は生きがいのためにも必要!

これからは「自分のために生きる」にフォーカスしましょう。そうなると、自分が率直に好きと思えるようなウキウキする趣味を持つことができるはずですよ。

筆者:東城ゆず(ライター・エディター)
幼少期から介護士に憧れる。10代で早めに出産を終え、介護士として有料老人ホームを軸に幅広い経験を積む。「もっと多くのシニアの幸せをお手伝いしたい」という思いを持ち、介護士をしていたからこそ分かる介護やシニアの実際の生活にコミットしたコラムを発信している。