リタイア後の永住帰国、お住まいはお考えですか?⑧

リタイア後に永住帰国を考えている人はとっても多い?
アンケートの結果はこちら!

5月14日・15日の2日間、日系新一世の会主催によるオンライン「日本帰国セミナー」がリタイア後に日本への帰国を考えている方向けに開催されました。

このセミナーに出席された方に「リタイア後は日本に帰国を決めていますか」とアンケートを実施したところ、「決めている」と回答された方が40%、「検討中」が25%、「興味ある」が36%という結果となりました。(下の画像)

このアンケート結果から考えられることは、元々はリタイア後も在米生活を希望していた方も、昨年から始まったコロナ禍でのめまぐるしい情勢変化や、海外の往来、特に日本=アメリカ間の往来が以前より厳粛化したこと、またアメリカの医療制度への不安やリタイア後の住環境に対する希望の変化などから、永住帰国を望む方が増えている状況だといえます。

今回は、そんなアメリカ在住の皆さんが気になる「遠距離介護の親をどう支援すべきか?」というテーマの記事をご紹介します。日本在住の高齢の親御さんの住み替えについて考える際にも、こういった情報を頭に入れておく事で、シニアの住環境に何が必要かを見極めるのに役立ちます。

日本でのお住まいをお探しの方はこちらから:goodlifesenior.com

日系新一世の会にご興味のある方はこちら:https://www.facebook.com/NikkeiShinIssei/

遠距離介護の親をどう支援すべきか?
事前の準備が大切

遠距離介護1

離れて暮らす親のことは日ごろから心配なものです。

介護が必要になった場合はどうするのか?いざとなった時にあわてないためにも、先々のことを考えておくことが大切です。

遠方に住んでいる親に介護が必要になったとき、遠距離のまま介護を実現するためのポイントをお伝えします。

~目次~
≫遠距離介護とは?
≫親が元気なうちに準備しておくこと
知っておきたい遠距離介護のメリット・デメリット
遠距離介護を持続させるコツ
まとめ

1. 遠距離介護とは?

子が離れて暮らす親のもとに通い、介護、支援しながら親が自宅で生活を続ける介護スタイルのことをいいます。介護の種類は施設介護と在宅介護があります。

◆ 在宅介護

家族や介護士などの介護を受け自宅で生活を続けるスタイルのことです(この記事では、子が親と同居しているケースのみを指します)。

遠距離で親をサポートしながら介護する場合に、車で1、2時間くらい離れたとこなら、週末通うこともできるので「在宅介護」も可能です。しかし、新幹線や飛行機を使うとなると頻繁に尋ねることは難しくなります。

介護度にもよりますが、そういった場合は「施設介護」を選択する方が安心と言えるでしょう。

◆ 施設介護

有料老人ホーム、特養などの施設に入居し、介護士、医師、看護師などからサービスを受けるスタイルのことです。

遠距離介護4

   
遠距離介護は、事前の準備をしっかり行い、必要なサービスを積極的に受けることで実現可能です。いざというときにスムーズに介護をスタートするための知識を得ておきましょう。


2. 親が元気なうちに準備しておくこと

遠距離介護の場合、子が介護できない日は介護保険の居宅サービスを受ける方法がありますが、そのためには「要介護認定」を受ける必要があります。
突然介護が必要になったときに慌てないよう、準備できることは進めておきましょう。

親が住んでいる地域にある地域包括支援センターを把握しておく

要介護認定を受ける際は、地域包括支援センターなどの介護団体に所属するケアマネージャーに相談することから始まります。支援センターがどこにあるのか、連絡先などを把握しておきましょう。

主治医などに相談しておく

要介護認定を受けるには、主治医の「主治医意見書」が必要となります。日頃から診てもらっている主治医に、介護が必要になった場合には遠距離介護を予定していることを話しておくとよいでしょう。

詳細は、以下のページを参考になさってください。
親の介護が必要になった時にするべき4つのこと

3. 知っておきたい遠距離介護のメリット・デメリット

メリット

親、子の両方が、転居せずにこれまでの生活を継続することが可能です。住み慣れた場所を離れることなく介護が実現するためお互いが自分の時間を維持でき、365日一緒にいるわけではないので精神的ストレスを最小限に抑えることが可能な介護パターンといえるでしょう。

また、親の介護度が進み施設介護を望むことになった場合、在宅介護者に比べて優先的に施設への入所が可能となります(親が独居の場合は特に)。

デメリット

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子が親の元に通うための交通費がかかります。その距離が遠いほど、また回数が増えるほど、支出、および身体的な負担が増えます。また、介護のために勤務先の仕事を減らした場合、収入減となることもあります。

一方、子が介護できない日々の介護については介護保険サービスを利用することになるため、その分費用がかかるでしょう。

遠距離介護以外については、以下の記事が参考になります。
在宅介護か?施設介護か?|それぞれのメリットとデメリット

4. 遠距離介護を持続させるコツ

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「介護」は精神的、そして身体的な負担が大きくなりやすく、最悪の場合うつ病を発症するケースもあります。親への心配がつのり通う日数を増やすと介護者の負担が大きくなることも…。

そうならないためには、人の力を借りることが大切です。担当ケアマネージャー、介護士などの専門家に積極的に相談し、介護保険サービス(訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリ、通所介護など)を最大限に活用することで、通う日数を調整しましょう。

また、遠隔操作によって要介護者の様子をスマホやパソコンから見守るサービスも安価で提供されているので、誰もいない時間帯はこのようなツールを活用するのもおすすめ。

その他、近所の人に日ごろから状況を説明し、いざというときには様子を見てもらえるようお願いしておくと心理的負担も減るでしょう。

まとめ

遠距離介護は費用がかさむデメリットがあるものの、親と子が自分の生活を大切にしながら長い介護生活を実現できる介護スタイルです。

離れているときの介護体制、誰もいないときの見守り手段、体調不良など緊急時の受け入れ病院などをしっかり準備しておくことで、安定した遠距離介護が実現するでしょう。

介護を必要としない生活を継続するためには、以下の記事が参考になります。
介護されない元気な未来のために!今からできる予防や対策

(文:グッドライフシニア編集部 ライター大野 道代)

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